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活動紹介

都市貧困地区 スモーキーマウンテン

                                   

■プログラム概要

フィリピンのゴミ処理場では、ゴミを焼却せず、ゴミ捨て場に投棄(野積み)されます。一日にマニラ首都圏から出るゴミの総重量は約6,000dと 言われ、それらのゴミを受け入れる捨て場は、マニラ首都圏内に複数あります。

私たちが関ってきた「スモーキーマウンテン」は、マニラ首都圏マニラ市トンド地区に位置しています。 多くの住人は収入を得るために、ゴミの中からリサイクル可能なゴミ(鉄、銅、プラスチックなど)を拾ってきました。一日の収入は70〜150ペソと大変少なく、苦しい生活を強いられていました。

スモーキーマウンテンと呼ばれ始めた由来は、自然発火したゴミの山から煙が立つ様子からです。約6,500人もの人々が暮らしてきたスモーキーマウンテンですが、 2014年6月に政府による立ち退きが実施され、全住民がスモーキーマウンテンを去りました。元住民は、ブラカン州やリサール州などの再定住地に移住したり、マニラ市トンド地区内の別の貧困コミュニティで生活を再建しています。


■場所の概要

位置:マニラ首都圏マニラ市トンド地区スモーキーマウンテン

人口:約6500人
(1500世帯以上/出入りが激しいため、はっきりとした人数は不明)

面積:約50,000u


 

ゴミの上に作られたコミュニティ(2012年ごろ)


ゴミ捨て場で働く子ども

■地区の歴史&活動の経緯

    

●戦後
マニラ市トンド地区にゴミ捨て場が設置される。ゴミが発酵して発生するメタンガス、それによって自然発火して出る煙から「スモーキー マウンテン」と呼ばれるようになる。ゴミ拾いで生計を立てる人々が住みつくようになる。

●1995年
政府により、11月にスモーキーマウンテンが閉鎖され、住民は立ち退きさせられる。

●2000年
かつてあったゴミ捨て場から少し離れたマニラ湾沿いに、現在のゴミ捨て場が設置される。ここでもまた、多くのゴミ拾いで生計を立てる人々が暮らすようになり、 スモーキーマウンテン2と呼ばれるようになる。

● 2001年
政府による立退きや嫌がらせから生活を守るため、住民組織がつくられる。ゴミ捨て場に暮らす世帯数がどんどん増加。アクセスの関係者が 時折、地域を訪問するようになる。

●2006年
アクセスが地域内に多目的保健センターを建設。

●2007年
ボランティア・ヘルス・ワーカーの育成、多目的保健センターでの健康相談など、保健衛生プログラムを本格的にスタート。 年間2000人以上を手当て。

●2012年
政府が、スモーキーマウンテンを含む周辺の土地を民間企業に売却する計画が明らかに。地域を再開発するため、住民は立ち退きを命じられた。 住民の立ち退き反対運動が強まる。

●2013年
アクセスが運営する多目的保健センターがギャングに乗っ取られ、保健衛生プログラムを中止

●2014年
6月、地域住民全員が退去させられる

アクセスは地区内での事業をすべて終了


■プロジェクト概要

○保健衛生プログラム (2006〜2013年)

現地住民による自立した保健衛生・医療体制の確立をめざし、以下のようなプログラムを行っていました。
・薬の安価・無料提供
・現地住民ヘルスワーカーの育成
・メディカルミッション(外部から医者を呼んで診察を行う)
・疾病予防キャンペーン(手洗いキャンペーンなど


○青年会プロジェクト(2007年〜)

地域の未来を担うリーダーを育てる目的で、10代前半から20代前半の若者たちの活動をバックアップしています。スモーキーマウンテン閉鎖後は、マニラ市 トンド地区内の若者たちに対象を広げて、活動を継続しています。


 

多目的保健センターで手当てをするヘルスワーカー


住民ヘルスワーカーから怪我の手当てを受ける女の子

多目的保健センターで行った保健セミナーの様子
住民ヘルスワーカーが講師を務めた。

地域の若者の非行予防と、地域の担い手育成として行う青年会活動の様子


厳しい生活環境の中では、子どもたちの笑顔が
ひときわ輝いて見える

スモーキーマウンテン地区支援チームFIT
Fine Interaction Team at the smoky mountain

■活動地域

京都を中心とし、全国で活動


■活動開始時期

2007年2月、アクセスのスタディーツアー参加者と、スモーキーマウンテン地区の現状や貧困問題に関心のあるボランティアスタッフにより、アクセスの中でも スモーキーマウンテン地区における活動を支援するチームとして、活動を開始しました。


■活動内容

○訪問授業

フィリピンや、スモーキーマウンテンの現状をより多くの人たちに知ってもらうため、たくさんの学校を訪問させていただき、授業や講演を行っています。 授業・講演では、現地を訪問したスタッフの体験談を中心に、写真や映像を用いたり、時には演劇も交えたりしながら、楽しく、分かりやすい内容を心がけています。


○パネル展

スモーキーマウンテンの現状を伝える1つの方法として、写真展を開催しています。メンバー自身が実際にフィリピン現地で撮ってきた写真を 使って、自分たちの言葉で、スモーキーマウンテンの様子を表現しています。また、ただ写真を並べるだけでなく、実際に触ったり、見たりできる体験コーナーを設置するなどの工夫も 行っています。今後も実施していく予定なので、ぜひお気軽に足をお運びください。


○遣トン使(現地調査・交流活動)

日本のボランティアスタッフが現地を訪問し、プロジェクトに関する国際会議を行い、プロジェクトの現状と方向性について現地住民やスタッフと直接話し合います。 また、ホームステイ、交流会、ごみ拾い体験などトンド地区や再定住地でスモーキーマウンテンでの生活を体験することを通じて、お互いの理解を深めます。


国内の主な活動場所&活動頻度

場所:アクセス事務所にて定例ミーティング実施(月2回程度)


■協力者・支援者&ボランティア募集

一緒に活動してくれるボランティアスタッフ、資金面でのサポートとして会員になってくれる方を随時募集しています。 いずれでも興味を持った方は、acce_fit@yahoo.co.jp(FITチームアドレス)までご連絡ください。

*FIT(スモーキーマウンテン支援チーム)の更に詳しい活動内容、写真などについては、こちら

 

日本の学生ボランティアスタッフが現地を訪れ子どもたちと交流

日本からの支援物資を現地の人々に届けた際の写真


スモーキーマウンテンでの大火災の被災者支援
のための街頭募金


学生と社会人のボランティアが協力し、
活動資金集めのためのチャリティグッズ販売も