この部屋は昭和の俳句である。
もちろん
伝統的な五・七・五と季語を大事にしながら正岡子規先生、 高浜虚子先生等が始めた☆写生☆技巧に走らずできるだけ自然を旨とした俳句である。虚子の直系の弟子、4Sの一人である高野素十先生に師事した母「愛子」の俳句を少しずつ発表して行きたいと思う。
 発表の句は
村松紅花先生の選でこれまで「雪」に掲載された俳句をさらに5句に絞り季節に合わせて発表する形式を取る。

九月 八月 七月 六月 五月

「雪」 村松紅花 選  九月
賃機といふものありし夜寒かな 黄金の銀杏降る下釈尊祭 大銀杏黄葉の下の孔子祭 バス停の大柿の木の大木陰 増水の渡良瀬川の流燈会

「雪」 村松紅花 選  八月
大花火揚がりし空に月のぼる 古寺はいろいろの蝉時雨かな 見ず打って花火の客を待ちもうす 今の音ナイヤガラらし遠花火 遠花火仕掛け物らしドロドロと

「雪」 村松紅花 選  七月
散歩道霧の深さに消えてゐし 梅雨明けの空満月の明るさよ 散りてなほ容正しく沙羅の花 手不足のつづきて蚕飼止めにけり パ |トよりましと云いつつせし蚕飼
「雪」 村松紅花 選 六月 
静けさを破りて育つ燕かな 大欅やわらかそうな芽立ちかな 春蚕飼う新田の裔の一部落 仏の座江戸むらさきの花か
かげ
囲して文字摺草の芽の二三
 
 
「雪」 村松紅花 選 五月
霧雨の中は美し沙羅の花 月の出が遅くなり来し沙羅の花 万両の花のこぼれしところかな 新月の頃は終らん沙羅の花 望月は東にありて沙羅の花

愛子

感想がありましたらメモでいいですから送ってください。

現在高野素十先生が主催されていた「芹」の選の句は本にまとめております。できましたら発表します。

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