この部屋は昭和の俳句である。
もちろん伝統的な五・七・五と季語を大事にしながら正岡子規先生、 高浜虚子先生等が始めた☆写生☆技巧に走らずできるだけ自然を旨とした俳句である。虚子の直系の弟子、4Sの一人である高野素十先生に師事した母「愛子」の俳句を少しずつ発表して行きたいと思う。
発表の句は村松紅花先生の選でこれまで「雪」に掲載された俳句をさらに5句に絞り季節に合わせて発表する形式を取る。
| 賃機といふものありし夜寒かな | 黄金の銀杏降る下釈尊祭 | 大銀杏黄葉の下の孔子祭 | バス停の大柿の木の大木陰 | 増水の渡良瀬川の流燈会 |
| 大花火揚がりし空に月のぼる | 古寺はいろいろの蝉時雨かな | 見ず打って花火の客を待ちもうす | 今の音ナイヤガラらし遠花火 | 遠花火仕掛け物らしドロドロと |
| 散歩道霧の深さに消えてゐし | 梅雨明けの空満月の明るさよ | 散りてなほ容正しく沙羅の花 | 手不足のつづきて蚕飼止めにけり | パ |トよりましと云いつつせし蚕飼 |