RFカメラ用接写アダプタ


ラシックカメラなどレンジファインダー式(RF)カメラに便利なアクセサリの製作例。
一般にRFカメラは一眼レフと違って「接写」は苦手の部類である。
そこでリンホフやフジのアイデアを頂戴して簡単なアダプタを製作した。

今回は気に入っている英国製のエンサイン・オートレンジ820向けに製作したが、応用可能なカメラは多いはずで撮影カバー範囲が広がると思う。

予備調査:最初に以下のデータを取得する。

(1) クローズアップレンズ(ケンコーNo.3)を付けてレンズを最大まで繰り出す。
(2) フィルム面に載置したピントグラスを通して対象接写像のピントを確認する。
(3) フィルムサイズに対応する撮影カバー範囲を求める。(切抜き紙などを当てて検討)
(4) 三脚ネジ位置から対象物(ピントを決定した位置)までのL寸を正確に測定する。

製作:材料はφ4/φ6のアルミパイプ、8mm厚の塩ビ板、アルミサッシュ、L字金具など。

(1) φ4パイプで撮影カバー範囲で求めたL寸の「フレーム」枠を作る。
縦横のサイズは+10mmの余裕を持たせる。パイプの繋ぎは板の端材を利用。
(2) φ6パイプで対象物までの距離に合わせた「アーム」を2本作る。
途中でフレームとフィルムの中心合わせのため段差を設ける。(エンサインの場合フレーム側を20mmダウン)
(3) アーム先端にアルミサッシュでフレーム受け用の「ソケット」を作る。
フレームの着脱はネジ押さえ式。(6角孔付きネジ使用)
(4) アーム後端にL字金具を設け三脚との固定孔を明ける。
(5) 先端のソケット部と後端のL字金具間を(2)で用意したアームで繋ぐ。
途中2ヶ所に平行度と強度維持のためハシゴ状の渡しを入れる。

調整/仕上げ:

三脚に装着してフレーム面上の対象物が、正しくカメラのピント位置に来るようにアームL寸を調整した後、全体をブラック塗装して製作完了。

使用感:
接写倍率は、カメラレンズと接写レンズによる固定値になるが、兎に角ビックリするほど接写が楽になる。

何んせ面倒なピント合わせ作業がないから、レンズを最大まで繰り出して(花など)相手を枠内に入れさえすればすぐにシャッターが切れる。接写は被写界深度が浅いので、ピントは枠に入れる花の位置を勘案すればOK。

フレームは携帯性を考慮してソケット式になっているので簡単に着脱可能。

左図のエンサイン820(69判)の例では、カメラレンズ105mmに接写レンズNo.3の組合せわせで、フレーム枠サイズは210mm×140mm、アーム長さは384mmとなった。

即ち、接写距離は40cm弱で、はがき2枚分程度の対象物が69フィルム全体に収まり、シャープでトーンの豊かな接写作品が得られる。

中判サイズによる接写というのは画質において35mmなどでは味わえない別格の趣がある。

                                                            (了)

作 例:

(1)日光キスゲ 18KB
(2)シクラメン 38KB
(3)キャベツ 32KB
(4)マネキン 29KB
(5)野菜 43KB

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