A
RH123.jpg

B
RH567.jpg

C
RH8910.jpg

D
RH1456.jpg

E
RH1789.jpg

F
RH2012.jpg

120フィルムの平面性


判カメラに使うロールフィルム(ブローニ)は、その面積の大きさから35mmなどに比べて「平面性の維持」が難しく、一つの課題点になっていることは良く知られている。

このページはその平面性が、フィルムホルダーの違いによって実際にどんな様子なのか、簡単な方法で定性的な比較テストを行ったので紹介したい。
但しこれは、小生手持ちの機材に限ってのことである。

一般に、市販のロールフィルムは「巻回方式」から見ると2種類に大別される。
(1) 120フィルム=フィルム全体に裏紙を沿わせて重ね巻きしたタイプ。品種多い。
(2) 220フィルム=フィルムだけ中心部に巻いたタイプ。120の倍の長さ。品種少。
この他にモノクロ、カラー、ISO感度、用途向け特徴、製造方法などの違いによって非常に沢山の品種が販売されているので選択に迷う。好みの品種に絞っておくと作画や管理が楽になる。

現代のカメラでは、平面を出す仕掛けとしてトンネル方式という段差レールを使う方法が一般的になっている。即ち、フィルムの上下のエッジ部を計算されたL寸の段差レールに落とし込み、裏から圧板で全体を押して平均的な平面を得る。

トンネル方式開発以前は、平らな細板上にフィルムを乗せて圧板を当てるだけの単純な方式が採用されていた。
120と220では、裏紙がないという理由で220の方が平面性は良いとされている。

フィルムは左図の様に元々縦横方向へカールする性質を持つので、これを4隅で押さえて後ろから押すとどうしても中央部や隅に無理が来る。
この歪みを最小化するのがトンネル部のL寸やフィルム出入り口のローラーである。

120と220ではフィルムの厚みが異なるので、メカ側で何らかの切替えか専用ホルダーが用意されている。

右上図はこの様子をやや誇張してイラストしたもので、出入り口(左右)やレール(上下)付近に曲がりや浮きが発生し易い。

フィルムの平面性は画像のピント精度に直接響く。
焦点深度の浅い中判カメラにあって、解放撮影をするにはちょっと勇気がいる。
結局、保険のため同じカットを2〜3枚追加撮影せねばならずロスといえばそれまでだが、もし自分の機材の素性がわかっているなら、やや前ピンに合わせるなどしてリスク軽減を計るしかない。
細かいことを言えば巻き始めと巻き終わりが弱く、中間は安定する傾向があるので厄介なことである。

平面性チェック方法:
ロールホルダーに新品のフィルムを通して露光面にブラインド光を反射させ、その「縞模様」を観察する。ホルダーを廻して横、斜、縦の傾向を見る。
この方法は定性的なものであるから、浮きや曲がりの量は特定されないが傾向は掴める。

ポイント:
フィルム面に微妙なカールやデコボコがあると線が乱れてくる。
フィルムを押えている4隅と中央部の線の曲がりをチェックすれば大体の様子が掴める。
勿論、線の歪みが少ないホルダーほど平面性が良い。

結果:
左図に手持ちの6個の120フィルム用ホルダーをテストした結果を示す。
いずれも条件の良い4〜5コマ目の反射を観察した。

テストした6個にランキングを付けるとすればベストはD社の645、次点はB社の67、ワーストはC社の67。その他は似たり寄ったり。

▲ TOPページへ