2005.2.6中町音楽祭・中町制80年記念演奏会として「ふるさとをうたう会」が
結成されこの「杉原川」が久しぶりに演奏されました。私もひさびさに
ベルディーホールの舞台にたたせていただきました。当日は自身、記録出来
ませんでしたのでリハーサルの資料を呈示します。

演奏もどうぞ・・・・


出番は午後4時
頃なのですが、
午前10時に
リハで集合・・
 
   いよいよ合奏団到着・・・                                                    


  
ソリストと指揮者の綿密な打ち合わせなど、こころよい緊張感です。
  
洪水の場面のいままでにないダイナミックな早さなど未知の領域でしたが、本番が最もこころが一つに
なって最高の出来映えの実感を味わいました。  2005.2.6記
杉原川       作曲 橋本喬雄

播磨の北の山々に冬が終わりを告げるころ
峯ぶりの雪は溶け初め千ケ峯の笹原を潤す

杉森の幾百の谷を降りせせらぎは一つの流れとなって走りだす
水は紙漉きの楮を晒し凍みこんにゃくを育くみ杉原の野を流れ行く
清らかに健やか
に生まれ出る杉原川よ

東雲の空は晴れて篁の欅あからむ草焼きの堤に菅草の緑は萌える
猫柳は白銀に咲きかわせみの翡翠は翔び鶺鴒の影は水面をすべる

水はそのかみの鉱山の麓を洗い
幻の杉筏浮かべ多哥大寺の塔を映して
悠久の歴史を流れてゆく清らかにひろやかにいつまでも杉原川よ
草蓬 川野辺に摘み 春霞に心さざめく花吹雪流す川面に
 新緑の山々は映え
糸垂らす釣り人のあまた愉しむ
水は機織りの糸を染め分けて 酒米をつくる田畑肥やして
人々の生活をうつして心を流れてゆく

だが 水は時には姿を変え雲をよび風を起こし大雨となって
人々の安 逸をたしなめる
濁流は岩を噛み川底をえぐり川 幅は広がり猛々しく怒り狂う
 
やがて洪水がおさまり夏の陽が川瀬にきらめくと生き物たちの忙しさが始まる

 遡る鮎や
おいかわを狙う 滝瀬の鷺たち その嘴に飲まれるとき輝く魚の命
いつぶりがつくる水輪が 静かにのびてゆ
蛍の光が 宇宙の流れ星 川泳ぎや夜ぶりに夢中になった幼い日
 水は 喜びも哀しみもつつんで思い出の中を流れてゆく
 清らかに 晴れやかに巡り行く杉原川よ
高空の鰯雲うつし 芝櫻しげる街並みを縫って川は流れ下る
みすぎ忙しい人々の 働く声が響き
夜は行き交う車のライトが 川面に揺れる

水は雑踏の橋をくぐりぬけ中州の草紅葉濡らし
上ってきた百合鴎や鴨を迎へ 加古川へ流れあう
おおらかに 爽やかに 流れゆけ川よ
         
川よ 川よ 故郷の杉原川よ

(s61三木文化会館東はりまコーラス大会於初演以来十数回再演)


(杉原川ほか15曲収録の橋本喬雄作品集の
CDジャケット、パッケージデザイン画)