FIX Rune Cafe Second


UC.0086.07.10
FIX File  No.11

量産機の系譜

地球上の生命体はその種族の数の調整能力を有する。
ただ一つの例外を除いて・・・。

旧世紀より人類は戦争を行ってきた・・・
それは人口を調整する能力を持たない人という種族の為せるサガなのかも知れない・・・





旧世紀の戦争とは国家間の争いであり大量虐殺の時代であった・・・。
やがてそれは局地的な戦闘をメディアを利用、見せしめの如く残虐性を帯びていく。

戦争の攻撃対象は敵の国民〜多くは武装をしていないその国の経済を担う者タチである。
国民を守る為に軍が組織され国家的牽制、威嚇、恫喝、恐怖、友好
手練手管の外交そして僅かな行き違いと偶然から戦争が発生する。

互いの国という広大な領域で交わされう兵器同士の轟音の会話
ほぼ同じ能力を持つ兵器の競演
戦争とは常にワンサイド・ゲームではなくどこか可笑しな均衡を保ちつつ行われていく




一年戦争当時、両陣営で開発されたソーラレイ・システムは良い例である。
申し合わせたかのように目的は同じなのだが・・・。
製作者のコダワリの差は出ている・・・。

現実には大型殺戮兵器は戦局を左右しない。
相手の国民を完全虐殺出来うる兵器の存在は=自国をも滅ぼしかねない
それは広がっていく戦線に於いては直接の脅威ではないからである。

名も無き兵士の搭乗する量産機が戦局を少しずつ・・・
采配を振るう指導者の思惑とは違い・・・動かして行く・・・。






UC.0086.08.04
FIX File  No.12

ハイ・エンドモデルに対抗しうる存在

悪意無き量産化を阻む者達



かつてのジオンの技術者達が為し得たMA。

その機能をMSサイズまで凝縮可能たらしめた技術革新

技術は特化した攻撃・移動能と共にMSのパイロットに技量と精神的負担を強いる一面を持合せていた。




小型MAの機動性能の優位さは理解出来るとしても

 敵の眼前での変形機動は撃墜される可能性を含んでいる・・・。

前線で命のやり取りをしている者同士なら、これは避けたい・・・当然の帰結である。

 従来型の人型MSのOSならびに機体の基本性能の地道なアップデートを行う。

MSの操縦技術に練度の自信のある者なら特にそうであろう。

特化した性能を使いこなすより・・・確実な戦闘を行う・・・

戦闘は命のヤリトリであってスポーツではナイ

AEUGとTITANSの宇宙に於ける派権争いはAXISを巻き込んで三つ巴の様相を呈していた頃・・・。

一年戦争以降アナハイムはGMUのアップデート作業を請け負っていた。

月のアナハイムに連邦のMSのOSならびに機体各部の調整が仕事として舞い込んできた。

持ち込まれた機体は・・・マークU量産移行型増加試作MS RMS−154 バーザムであった。

AEUGをスポンサーする姿勢のアナハイムではあるが表向きは連邦の子飼いである。


ブースター付きの大型プロペラント装備の状態。これを装備する事により人型MSでも可変MS並の移動作戦能力
を保有する事が可能となる。テール・スタイライザーとしても稼動し機体のAMIBACを補助する機能も併せ持つ。



 アナハイムの技術者は通常の作業をこなし全体のファイン・チューニングを行った。

連邦の試作・実験を行うペズン基地でバージョン・アップされた機体は驚くべき進化を遂げていた。

奪取した時点のマークU二号機のOSとは隔絶の呈をしめしていた。

ノーマル状態でさえも簡易FA化されていた胸部は新素材を使用し5%ほど大型化

敵機を同時ロックオン出来る数は約4倍に増え増設された機体各部の姿勢制御は人の動きに近接するカタチ

ウェポン・コントロールはパイロットのHUDにイメージの如く意志を素直に示しモノアイ頭部周辺は冷却能力向上

 技術屋的視点でみれば、その規格で作られた最上の機能としての性格を持つ

 MSとは兵器であり・・・戦果を求められる存在である。

RX―110ガブスレイの様に特化した性能より



量産機三機の方がパイロットを育てるコスト・戦果を視野に入れると後者の選択は正しい



工業力が飛躍的に進化してもハイ・エンドモデルが量産ラインに乗らない理由

 熟練パイロットと量産機のアップデートの組み合わせが
・・・それらに対抗しうる存在となっていった為である



 技術革新を封じ込める意思〜驚くべきは人の力なり・・・。



UC.0086.08.08
FIX File  No.13

ペズン(PEZUN)

Ex−Culiver

その言葉の重さに開発者達は畏敬の念を抱く・・・。

一年戦争末期にZIONIC社とZIMMUD社と共同で急遽、建造されたのがペズン基地である。
 勝利の為に企業の垣根を越える・・・ゲルググという機体はそうして生まれた。

一年戦争終結後、接収された同基地であったが、母系技術はそのまま残された。
 連邦内にはジオン技術の存続を危惧する意見もあったが
宇宙空間で生まれた技術はジオン思想の体系の如く効率の良い理に適ったシステムであった。

ペズンの住人・・・・彼等の目的は再興ではない。


月の照り返しを受けてのテスト風景 0086.08.09


装備は光電式の訓練用ライフルが携行された。
月のアナハイム上空でバーザムの飛行試験が行われた
リファインド・バーザムはアナハイム工場内ではEX−Culiverと呼ばれた。








TEST・チームはディアスSZとネモ・ハイ・マニューヴァとテスト・ベッド用のGMUで行われた
Ex−Cuiverにはペズンより同行したフェデリック大尉(偽名?)が搭乗した









Zeta ENTASSISと同様の視覚システムを持つネモ・ハイマニュバーのノイズ・リダクション後の映像

バーザムの機体表面の塗装は開発中の耐ビーム・シールド能力を持つ特殊コーティングが採用されている。
ソリッド塗装でありながらメタリックの如く光の入射角によりその表情を変える・・・。


ペズンは国家ではないが誰もが口にしない思想の様なモノが存在する・・・。

それは・・・技術の渓流という流れの中で泉から噴出す水の中を泳ぐ若鮎の如く

下流まで流れ去る水(一般技術)とは違う・・・。

その限られた世界でそれ以上が存在しないモノを目指している・・・。

 ・・・最高の技術・・・。

彼らはただ・・・それのみに存在し続ける・・・。

 連邦の教導団がペズンに併設されている理由は監視という意味合いも含みつつ・・・。

  パイロットも同様に最高の操縦技術を目指しそれを維持する役務を負う。

閉ざされたペズンと呼ばれた小さな星で・・・。

・・・人は進化する・・・。





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