FIX Ring 0082


UC.0082.09.10
Ring File  No.1


検証 一年戦争

白いペガサス

一年戦争当時、連邦内で急遽、設計、建造された
ペガサス級と呼ばれた新造戦艦は地球に降下作戦に参加


撮影月日不明・・・大気圏外から地上に向けてレーザー照射実験の写真
雲の一部を円形に蒸発させただけであった・・・・・・・・・。


ミノフスキー粒子という環境変化が産出す戦争形態
従来の長距離砲戦による戦争形態の終焉

コロニー側が最初に呈示したMSは
対艦用であった・・・。

対抗する為に生まれたその機体の運用目的は

対MS

地上に於いては何百年振りの "白兵戦"の再来

人型の機械同士の闘い

戦争を変革させた存在がその艦に搭載されていた
"白い悪魔"
敵軍からはそう呼ばれた・・・

MSという存在

宇宙世紀に人は戦争という分野でも変革せざるを得なかった・・・。



UC0079.・・・地球上で確認、民間の報道カメラマンに捕捉、撮影されている当時は軍部の民間報道に対するメディア・チェックも甘かった様である



旧世界に於いてバトル・タンクが戦場に初めて現れた時

"ドラゴンが出た"

一兵士の叫びは"恐怖"となり連鎖的に集団を怯えさせた・・・。

個人の叫びが生み出す精神的動揺の連鎖

集団心理の恐ろしさ

自軍が圧倒的に優位であればあるほど集団心理が働き個人毎の精神的動揺が生む

月の裏側のコロニーにて"采配"を振るう者にまで

この "事実"が届けられた

変革を生んだこの機体はRXと呼称された試作機であった。


UC.0082.09.11
Ring File No.2


RX-78

連邦内での開発形式ナンバーがここまで一般的に呼称されるとはかつてなかったであろう。

宇宙に戻ったペガサス級搭載艦のMSの一機は

サイド4宙域で単機で敵MS14機を数分で撃墜したという・・・。

 俄かに信じ難い事実であるが・・・。


最終戦仕様と伝えられる画像が今も戦争博物館に展示されている。左手の盾が耐ビームコーティングされた試作品を使用している。
最終局面でこの盾を優先使用出来る事から推測してもこの写真は本物であろう・・・。


当時の記録デコーダーを双方ともに入手、解析し得る現在

作為的意思は認められなかった・・・。

UC.0079に

ペガサスは存在した・・・

UC.0082.09.21
Ring File No.3


Nature(地球圏)


撮影月日不明。おそらく大気圏突入中のコムサイだと推測されている


コロニーから地球圏に降りた兵士が最初に感じた脅威は
敵対勢力ではなかった・・・。
一つの生命個体の如く気紛れな天候・・・。
例えば、ハリケーンによる暴風雨はコロニーで経験不可な出来事である
同時にコロニー内での強風は隕石が外壁に穴を開けた際に起るモノであり
本能的に命の危険を感じる部分である

得体の知れない猛獣の背中にしがみつくような感覚

天候、温度、湿度が管理されたコロニーという居住区から
切り離された心と身体は不安定なモノとなり
戦意が急速に失われる結果となった・・・。

それは具体的な数値に現われる事なく
残酷な迄の地上戦に於ける敗走という結果に見舞われている

事実、一年戦争の後半は主戦場が宇宙に立ち返っている。
これは連邦側が押し返したのではなく
両陣営ともに地上戦の膠着状態を嫌った為だと推測される


0079.10.21高高度偵察機より撮影

泥沼化した地上戦

重力下では従来の砲戦型の戦争形態が主力であった。
敵陣地への攻撃という旧来の方式しか思い浮かばない為政者の想像力の欠如である

蒼い星の本来持つ生存競争の脆さ

空気の価値を認識

代価は我が命・・・?

戦場に理想論は通用しない
人は・・・生き延びる為だけに次の呼吸をする


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FIX Ring 0082-2
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