3 長池徳二

 「京都市の渋好みの阪急ファン」さんから下のようなメールをいただきました.

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 75〜77年の無敵のブレーブスの頃からのファンです。
 でも、心の底に強烈に焼き付いているのは78年の確か9月10日だと思うのですが、引退間際の長池が鈴木啓示から打った代打満塁逆転ホームランです。実際に長池が引退したのは翌79年のシーズン後だと思うのですが、最後の年はコーチ兼任でほとんど試合にでていないのではないかと思います。このホームランが最後の満塁ホームランであり、また最後の華やかな活躍だったように思います。
 近鉄との首位攻防3連戦の1戦目で関西TVが8時から1時間の中継をしていたので当時九州に住んでいた私も見ることができました。稲葉と鈴木の投げ合いで0対0のまま7回くらいまできたのですがアーノルドのツーランか何かで近鉄が終盤に勝ち越したわけです。既にシーズン20勝をクリアしてたいた鈴木が相手で負けムードが漂っていたのですが、次の回に四球絡みでワンアウト満塁のチャンスが訪れました。
 そこで、代打長池がコールされたのですが、時間は8時50分を回って、上田監督に耳打ちされて打席に向かったところで中継は終わってしまいました。当時小学生だった私は焦ってラジオのスイッチを入れたのですが、九州で阪急対近鉄のラジオ中継まであるはずもなく・・・それでも藁をも掴む気持ちでダイヤルをまわすと微かに「長池、今、ホームイン。阪急一挙に逆転です」というような興奮ぎみのアナウンサーの声が確かに聞こえた(ような気がした)のです。
 翌朝の新聞で代打逆転満塁ホームランで勝ったことを改めて知りました。打った長池は「一生、心に残るホームラン」と語り、打たれた鈴木は「よう伸びたな、たまに出てくる人やのに」と素っ気無いコメントが伝えられていたのが印象に残ります。
 2人は共に第1回ドラフトの1位指名です。
 ということで、ぜひベストナインのところの長池のコメントも加えてください。
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 なぜかこのシーン私の記憶の中にありません.さっそく昔の新聞記事を図書館で調べてみました.78年は阪急が二度目の前後期優勝を果たしたシーズンです.後期は近鉄との優勝争いになり,阪急が半ゲーム差の首位で迎えた9月11日(月)からの天王山4連戦の初戦のことです.上のメールにあるように稲葉と鈴木の投げ合いからいったんアノールドの本塁打でリードされたのを,その裏の攻撃で代打長池の逆転満塁本塁打でひっくり返して阪急は勝利をおさめました.新聞記事を読んで,そういえばこういう試合があったかなっと気がしてきました.けど,こんな大事な試合を憶えていないなんて阪急ファンとして失格かも...
 ちなみに西宮でのこの試合,平日月曜日のナイターにもかかわらず,入場者数36000人.
 正直言って,私の中の長池はそれほど大きな存在ではありません.MVP1回,本塁打王3回,打点王3回,71年には32試合連続安打の日本記録(現在は広島高橋慶の33試合が日本記録),パリーグを代表する強打者の長池なのに,私の中ではそれほど印象に残っていません.その理由は多分私が阪急を本格的に応援しはじめた77年ぐらいから長池はひざの故障との戦いで,上のメールの鈴木啓のコメントにあるように「たまにしか出てこない人」になっていました.ラジオ中継でアナウンサーが「この強い阪急に故障の長池が復帰してくれば,まさに鬼に金棒ですね.」とコメントしていたことが思い出されます.結局万全の体調での復帰はかなわなかったようです.
 ただ,左肩の上にあごをのせて構える独特のバッティングフォームはよく憶えています.この構えから本塁打を量産していたころの長池を生で見てみたかったものです.

bravie 99/7/31

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