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1999年3月27日・28日の2日間、第6回公演「春にして君の瞳に」(作・演出−佐藤武)を浦和・ホーリィ・クリエイティブスペースにて上演。出演は猪股紫紀、森下壮一郎、和泉田誠一、加藤幸子、小森里志、山口忍、佐藤武。
劇団CHAN’Tの代表作、と代表の佐藤が言い続ける作品。ようやく安定してきたキャスティング。さまざまな状況に応じて動くことができるようになった劇団という母体。そして佐藤自身も2本の戯曲を上演してきて、ようやく台本を書いて演出するということに慣れてきた頃とありとあらゆる条件が揃っての公演だった。
舞台はとある小劇団。そこへ以前代表であったにもかかわらず、劇団を投げ出した男が帰ってくる。―――劇団という組織について、人間関係について、ありとあらゆる個の持つ苦悩について真っ向から取り組み、全てをさらけ出したこの作品は内外へ波紋を投げかけた。結果として劇を超えたところで劇団員同士は悩みあい、一時崩壊状態にまで陥ってしまった作品でもある。しかしそれだけに思い入れが深いのも事実だ。(上演の手引き…販売台本にのみ添付)
Vol.6 春にして君の瞳に

とここまでは順調に見えた劇団運営であったが、ある日突然暗雲立ちこめる。
以下の文章は劇団代表である佐藤の個人的見解である。あらかじめ、
 
 第6回公演の内容とリンクするようにそれぞれの劇団員が何らかの悩みを、苦悩を劇団に対して感じ始める。走り続ける事への不安、自分の存在意義、周囲との人間関係、それこそ好き、嫌いのレベルになるまでお互いは不信に陥り、少しずつ劇団という集合体から身を引き始める。
 あるものは仲間内で別の演劇ユニットを立ちあげた。そしてある者は劇団内恋愛に陥り、連れ立って劇団を去っていった。そして、ある者はその場所に居続けようとした。

 これはどんな集合体であっても起こりうる問題で、集団が集団であるためには逃げることのできない問題だと僕は思っている。昔見たアニメに「人間はハリネズミ」という言葉があったが、まさにそうだと感じた。一定の距離を置いてつき合えばお互いを傷つけることはない。しかし少しでも近づけばどちらかの針はどちらかの体に突き刺さってしまう。だから人間関係は難しい。けれど、それを逃げたからといっていい結果はそこにはなく、かえって相手を認識できない不安感も生まれるだろう。本当にその苦悩から逃げようと思ったら、それはその集団をやめることでしかないと思う。

 けれど、僕はやめることができなかった。やめようと思った事は山ほどあっても、やめることはできなかった。どんなわがままに振り回されても、集団の中で誹謗中傷を浴びたとして、けれどその場所に立ち続けてやろうと思った。―――この文を書いているのは丁度10年目。この10年間僕は必死になってマザーシップを守り続けてきたと思っている。旅に出たいという仲間がいる。ここには居たくないと感じた仲間がいる。だから僕は彼らを見送る。そして僕は帰る場所を守り続ける。いつか戻りたいときに、戻るべき場所がなくなっていることはあまりに悲しい出来事だと思うから。そしてこんな一時の気持ちの変化で立ち続けることに負けを感じたくはないからだ。

 と、きざったらしいことを書いていますが。途中で抜けた連中はちゃんと戻ってきましたよ。念のため、
(とこんな頃に考えていたこと

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