主宰ご挨拶
 はじめまして、劇団CHAN‘Tの主宰をしております佐藤と申します。本日は大変お忙しい中劇団の特別公演「あの娘ぼくがカルアミルクあげたらどんな顔するだろう」にご来場いただきまして、本当にありがとうございます。

 さて、僕は実は本番の日に会場にはおりません。それは僕の仕事の関係でどうしても休みが取れなかったからなんですけど、今日はその仕事がらみの話をしてみようと思います。(僕の仕事というのを知りたい方はぜひ劇団公式ホームページをご覧ください。役者のプロフィールや劇団のあゆみなどものっかっておりますので)

 生涯学習という言葉があります。結構堅苦しいイメージが付きまとってしまっていますが、(というより僕なんか高齢者のものと勝手に決め付けてしまっていたのですが)この言葉が昨今しばしば耳にするようになりました。生涯学習と一概に言ってもその範囲は広く、本当に歴史・発掘などを調べるというものから、スポーツ、文化活動(演劇・音楽)なんかまでその範囲に含まれています。

 言葉がお役所言葉なのでどうしてもイメージもそうなってしまいがちなのですが、生涯学習というものは言ってみれば「趣味」な訳です。今日おこしになっている方の多くは浦和青年の家でサークル活動などに参加されている方と思いますが、そのサークル活動がずばり生涯学習な訳です。つまるところ言ってしまえば生涯学習とは「生涯をとおして、持ち続ける事ができる趣味」を持ってくださいと言っている事になります。

 しかしながら日本の現実として社会人などになってしまっている人はなかなかその機会に恵まれない事も事実です。休みの日ぐらいのんびり家で寝ていたい。とかなんでわざわざ休みの時にスポーツして疲れないといけないのか、とか家に帰ったらテレビ見て、ご飯食べて、寝るだけだ、とか結構聞き覚えのあるフレーズが決まって僕と同年代の口から出てきます。そういう言葉を聞くたびに思うのは「僕がもし演劇をやっていなかったら同じようになっていただろうな」ということで、実際劇団の稽古もなくって、仕事も入っていない時なんかは家でゲームやったり、パソコンいじったり、昼寝しちゃったりしているのは現実です。だからこうやって劇団活動を続けられる自分が僕は大好きです。

 芝居の内容とは非常にかみ合わない挨拶になってしまいましたが、今回の芝居についても少しだけコメントさせてください。かなり甘口な恋愛ドラマです。だけどこの挨拶を作っていて思ったんですが、恋愛なんかも素敵な生涯学習なのかもしれません。だって恋愛がくれるパワーはどんな生涯学習なんかでも超えられないすごいものだと僕は思うのです。

 本日は本当にありがとうございます。今日お会いできない事はさびしいですが、今回を機に皆さんに今後お会いできるようになれれば幸せです。最後までごゆっくりお楽しみください。では、
劇団CHAN'T 佐藤 武