主宰ご挨拶
 そんなわけで冬です。こうして原稿を作成している現在、窓の外にはものすごい雪が降っていたりします。まったく時がたつのは本当に早いもので、あっという間に先生も走る12月になってしまいました。僕なんてつい最近生まれたかと思ったら、あっという間に27歳です。ま、さすがにそれは冗談なんですけど。
 ともかく特別公演です。本当であれば10月にここで行われた「浦青まつり」に出品するはずだったものですが、諸般の事情から公演を延期という劇団初の汚点になってしまいました。公演当日を心待ちにしていたであろうお客様へ心からお詫び申し上げます。
 正直、ホームページやダイレクトメールなどをご覧いただいた皆様にはなんとなくででもその起きたことのニュアンスは伝わるんじゃないかと思います。まあ、多くを語るには今はまだ早すぎる感もありますし、なにもこれからやろうとしている状態でお客様に舞台裏を見せることもないかなと思っていまして、ともかくいろいろありました。本当に、いろいろ。
 そうです。月日(つきひ)は百代(はくだい)の過客(かかく)にして、行(ゆき)かふ年も又旅人也。っていうお話でした。えっ?何が言いたいのかよく分からない?まぁ、いいです。何はともあれ、平成14年もあっという間に終わろうとしています。
 皆さんにとっての平成14年はどういった年でしたか?僕にとってはあっという間の1年間でした。よく20代前半の頃に言われたのは「20歳を過ぎると人生ものすごく早い。さらに25歳、30歳を過ぎればもっと早くなってくる」なんてことを職場の先輩だとかに言われたものです。
 もちろんその裏には、なるほどと納得せざる得ない自分がもちろんいまして、27歳の僕はあまりに人生のスピードが早すぎて、街角のアンケートだとかにうっかり24歳なんて書いていたりする、超ぼけぼけ状態だったりしています。
 癒しなんていうマスコミ主導型であろう流行、いやそんな馬鹿馬鹿しいものにすら魅力を感じ始めている自分に、27年間蓄積してきた悔恨だとか、後悔だとかそんなものを感じています。いつからこんなになったんだろう何て考えているうちに1日が終わってしまったりして、いや、本当に。
 1年まるまる開いてしまいましたし、僕自身もいろいろと考えるところもあったので、一応の近況報告なんてしてみたのですけど、もっとぶっちゃけて言っちゃえば、8年間連れ添ってきた奥さんと僕は一応のお別れをしまして、大好きな芝居でもなんだかもめてしまったりして、癒されるために友達と温泉旅行をすれば気苦労ばかりがかさんで、なんちゅう1年だったんだ、ばかやろ〜っ!と職場で行った旅行先の露天風呂で叫んでみたりした1年でした。
 話がだいぶ逸れたので戻しましょう。ともかく、今回の公演は実験です。この本自体、今までの自分じゃ書かなかったし、やらなかったお話だと思います。だからこそ、成功すれば僕たちの新しいステップになると思うし、それは大切な、貴重な奇跡だと思っています。
 終わった後には忌憚ないご意見をいただければ幸いです。―――そうそう、10回公演の記念品が大分余っているらしいので、お配りしました。ここまでの軌跡も併せてご覧いただければと思います。狭い場所でご迷惑をおかけしますが、最後までごゆっくりお楽しみください。それでは、
劇団CHAN'T 佐藤 武