主宰ご挨拶
 あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。と、いうのはいささか急ぎすぎではありますが、早くも1997年も年の瀬を迎えようとしております。あなたの1年はどんな1年間だったでしょうか。おかげさまで、劇団CHAN’Tも青色吐息の中、なんとか1年をしめることができそうです。

 お正月の前にやってくるもの、大晦日、大掃除もう少しさかのぼって、クリスマスがあります。クリスマスといえばねちょねちょカップルがホテルで派手にやりあう日、はいこの認識は間違っています。いまつっこみを入れられたあなたは非常に鋭い。どうですか、劇団に入りませんか?さて、クリスマスといえばねちょねちょカップルがホテルで派手にやりあう日、くどい。とにかく、記念日なわけです。で、記念日といえばねちょねちょカップルといってもいいくらいイコールでカップルが浮き上がってきます。

 かく言う僕も、何年か前まではねちょねちょカップルの一員で、慌ててプレゼントを探したり、気の利いた演出を考えたり、Qシート(本来はきっかけ表のこと)を作ってみたり、おケツをぼりぼり掻いたりと、この時期非常に忙しくすごしていた男の1人でした。彼女がいた時なんかは、クリスマスだと家にも帰らず、うまいことやった日には、僕の暴れん坊将軍はやすむことなく、孤軍奮闘、獅子奮迅の大活躍を見せたものでした。

 日本人というのはいつからクリスマスをこういったスタンスで、記念日をこういったスタンスで迎えるようになったんでしょう。極論ですけど、そんな日本人には「シャイなあんちきしょう」が潜んでいるような気がします。何かしらのきっかけがあって行動ができる、そんな所に受動的な、受け身の、言いたいことが切り出せない「シャイなあんちきしょう」だと思うのです。

 だったらお前はどうなんだ、お前だって「シャイなあんちきしょう」じゃないか。はい、ごもっともな突っ込みです。僕だってそうです。僕もいいたいことが切り出せない、好きな人に「好きだ」と伝えるためになにかしらのきっかけを必要とする「シャイなあんちきしょう」です。ただ若干違っているのは、切り出せはしないものの、自分から「きっかけ」を作っていけるようになった気がするのです。すっごい些細なことですが、カラオケに一緒に行くとか。え、充分「シャイなあんちきしょう」でしたか。

 ただ、自分だけは受動な人間、無関心な人間ではいたくない。という思いがあるから、芝居なんかもやっていられるのかも知れません。「やろうよ」とか「一緒にやってくれないか」とか、劇団主宰である僕の言葉を生み出しているエネルギーはそんな簡単なものと、プライドと、そして愛情なのかもしれません。

 今日は本当にありがとうございます。狭いところでご迷惑をおかけしますが、ぜひ最後までお楽しみください。では、
劇団CHAN'T 佐藤 武