ミニマンバの製作記事

電動400クラス
無尾翼機MM400
ミニマンバ

全長 460ミリ
翼長 886ミリ
機体重量 450g
主翼面積 16,5du
エレボン2チャンネル
モーターコントロール
半完成キット価格 19600円


この度
クラフトるうむより発売されました電動400クラスの無尾翼機を入手致しました。
クラフトるうむ製の機体はなかなか入手が困難と聞いていましたが最近は入手性もよくなり模型店にも出回っているようです。
この無尾翼機も手軽さ、音の静かさ、汚れない、ランニングコストが安い等大人気のスピード400クラスです。


以前は機体によっては飛行時間が短いとか翼面荷重が大きく飛ばしにくい機体もあったようですが最近はメーカーの開発も進み驚くほど良く飛ぶようになりました。
今回入手しました電動400クラス無尾翼機ですが無尾翼と聞くと安定が悪い、飛ばしづらい等のイメージがあります。
しかしこの機体については初心者でもフライト可能なほど安定が良く飛行時間も6分近くありスタント性能もまあまあと従来の無尾翼機のイメージを覆すような機体だと言っても過言ではないと思います。詳しくはフライトのコーナーを参照してください。

キットは本当にこの中に生地完成機が入っているのと思うくらい小さい箱に入っています。


会社帰りに買って帰っても誰にも知られず持ち帰れそうです?勿論電車の中でも邪魔になりませんので他の人にも迷惑がかかりません。
キットの箱の表紙には他のキットにはない注意書きが書かれていて大変好感が持てます、その注意書きはキットを見てのお楽しみ。
さて我家に帰って箱を開いてみますと中からすでにプランクされた主翼、着色済みのグラス胴、モーターユニット一式、小物パーツ等がぎっしり入っています。
エレボンヒンジ用のテープが入っていたり、リンケージ用のピアノ線がZ型に曲げてあったり、サーボカバーが入っていたり中々親切なキットです、主翼も前縁部分がすでにサンディング済みでこれならキットの箱の表紙記載にあった約3時間で完成というのもうなずけます。
組み立ては前述のように3時間で完成というキットのうたい文句を信用して何時間で出来るか挑戦してみることにしました。
キット以外にそろえるものは主翼カバーリング用のフイルムと接着剤、搭載するメカ等です。
すべてを揃えて途中で何も買い足さなくてもいいように確認していよいよ作業に入ります。
ちょうど雨降りの土曜日の昼から作業にかかりました。
各パート作業毎に要した時間を記しておきます、すべての時間を合計していただきますと私がこの機体を何時間で仕上げたかがわかると思います。
それでは説明書にしたがって製作開始です。


主翼の組み立て
主翼は左右の接合と後縁部分3個所、翼端材2個所の取り付けとサンディングをすれば完成です。
エレボン材はすでに整形済みのため軽くサンディングをしてフイルムを張るのみ。
まず説明書にしたがってカンザシホールをカッターで開口します、ここに5分間エポキシ接着剤でカンザシを差し込み接着します、スパーが後退している為カンザシを少し「ヘ」の字に曲げて挿入するとうまく行きます。
ここで注意をしなければならないのは主翼の上反角がまったくついていませんので後縁が一直線になるように接合することです、勿論接合面にもエポキシをたっぷり塗り左右を接合します。
セロテープで左右を押さえておくとうまく行きます、はみ出した接着剤は必ず拭き取っておいてください。
作業時間(10分)

垂直尾翼の加工
接着剤が硬化する間に垂直尾翼の整形をします、胴体の尾翼の立ち上がり部分が対称翼になっておりますのでそのように形を整えます。作業時間(5分)
左右の主翼の接合が済みましたら後縁材を瞬間接着剤で接着します中央の後縁材(W0)はセンターにマークをつけて主翼中央になるようにテープで片側を固定してから瞬間を流すと位置がずれません。


エレボンをテープで仮に止めクリアランスを見ながら(W0)の後縁材を瞬間で固定します。
はみ出した(W0)を主翼の翼端部分に合わせてピラニアンソーでカットし翼端材(W0)を瞬間で固定します。
作業時間(5分)
これで主翼はほとんど完成です最後に翼端材を整形します主翼の制作でこの作業が一番時間がかかりましたがここは腕の見せ所ですので手を抜くわけには行きません、きれいにアールを出しついでに主翼全面をサンディングして主翼部分の加工が完成しました。
作業時間(30分)

胴体の加工
胴体はノーズをカットしモーターマウントの取り付け、垂直尾翼の取り付け部の開口、主翼ダウエルピン穴の開口、主翼止め受け等の接着作業です。
最初にノーズをカットします、ノーズには罫書き線が入っておりますので注意深くその部分を少し小さめにピラニアンソーでカットしスピンナーに合わせて平板に張ったサンドペーパーで徐々に仕上げます、いきなり寸法どおりにカットするとたいてい大きくなりすぎて見っとも無いので少し小さめに開口して徐々に削ってスピンナーに合わせると見映えも良くうまく行きます。
作業時間(10分)
モーターマウントはモーターをマウントに固定して主翼開口部より挿入し前からエポキシで固定します、この時スピンナーをつけて胴体部分とずれないようにテープでスピンナー、胴体を固定し上を向けて5分間待ちます、こうするとずれがなく完璧に固定できます。
同時に図の位置(後縁より30ミリ)に主翼受けのマウントをエポキシで固定しテープでずれないように押さえておきます。
作業時間(10分)


接着剤が硬化する間に主翼に載せるサーボを20センチの延長コードで延長しコネクター部分がぬけないように紐等で固定します、私は中間にリード線を20センチ入れて半田で繋ぎました、こうすれば高い延長コードを買わなくて済みます、しかしサーボが壊れたときは現場では交換できません。
この時間を利用してサーボカバーを写真のようにカットしサーボを固定します。
私は小型機の場合サーボをエポキシ、両面テープ等でサーボカバーに固定してサーボカバーを主翼にヒンジテープで固定するようにしています、こうするとサーボの交換、エレボンの微調整等メンテがやりやすいというメリットがあります。
作業時間(20分)
胴体部分のエポキシが硬化しましたら垂直尾翼が入る穴、モーター冷却口、排出口、主翼ダウエルピンのはいる穴をリューター等で開口します。
作業時間(10分)
いよいよ最終工程のフイルム貼りです無尾翼ということで主翼を貼ればほとんど終わりです、久しぶりのフイルム貼りなので面積の小さい垂直尾翼で練習です案外簡単に貼れてしまいました。
主翼は下面、上面、エレボンと貼ります本来なら左右上下に分けて貼るのですが主翼が小さいので(大型機の水平尾翼位)1枚で下面、上面と貼ることにしました。
下面は問題無く貼れますが上面は無尾翼機ということでリフレックス(後縁が反りあがっている)になっておりそのまま貼ると浮いてしまいます、少しずつ押さえながら丁寧に貼ってください。
エレボンも一枚でくるっと包み込むように貼ると簡単に貼れてしまいました。
一番作業の中で時間がかかりました、これで後はメカ積みを残すのみとなりました。
作業時間(40分)
モーターユニットはキット付属のものを使用します。
アンプは「クラフトるうむ」のGS-20S高周波BECブレーキ付き(6,400円)が手持ちでありましたのでこれを使用しサーボはGWS社の重量9グラム1、4kgハイトルクサーボ(3,700円)を2個、「クラフトるうむ」の4チャンネルFM72Mhz受信機(7,800円)バッテリーは7セル600AE(2,800円)を使いました。
接続用のコネクターは信頼性の高い2ミリ径ゴールドコネクター(2個セット600円)を使用しております。

電動はロスと、接触不良が大敵ですからコネクターは信頼性の高いものを使用すべきです。

メカ積み
サーボの組み込みはすでにサーボカバーにサーボが固定してありますのでコードを主翼に通して付属のロッド(Zに曲げてある方)をサーボホーンに通し主翼に固定します、この時サーボのニュートラルは出しておいてください。
付属のホーンをエレボンに溝を掘って埋めエポキシで固定します、硬化する間に垂直尾翼を胴体に差込エポキシで固定します、胴体内側下部まで垂直尾翼が届いておりますのでここにもエポキシを流しておいてください大変丈夫になります。
ホーンが固定できましたらロッドをL型に曲げて差込み、抜け止めに瞬間を一滴垂らしておきますこれでがたのないリンケージが出来あがります。
モーターをはずしてアンプをモーター側に半田付けしコネクター、電池に2ミリゴールドコネクターをそれぞれ半田付けしモーターを再度胴体に組み込みます。
以上でメカ積みが終了しました。
作業時間(40分)
しかしまだ胴体に主翼が固定できません主翼中央前縁部分にダウエルピンの入る穴をあけてくださいあらかじめ加工されていますので2ミリぐらい開けると穴がありますのでここにキット付属のピンを差込み瞬間で固定します。
胴体に主翼を載せて主翼止めのビスが入る穴を主翼上面から2ミリのドリルで胴体受けまで共開けし付属のタッピングビスをねじ込んで主翼の固定は完了です。
作業時間(10分)
これで完成しました。
アンプによってはスイッチの付いていない物も有ります。
飛行前に電池のコネクターを差し、終わったら抜くという極めて簡単なことですが電動の場合は必ず飛行終了後は電池を外しますしフライト直前に電池を載せますのでスイッチがなくても問題ありません。(但し使用するモーターコントローラー、アンプによりますので説明書にしたがってください)
また送信機のモーターコントローラースイッチがオフになっていることを確かめてから接続しないと大変なことになりますのでくれぐれも気をつけてください。
以上で完全に完成しました、さて総作業時間をトータルしてみましょう果たして何時間で出来たでしょうか?
トータル190分ですから3時間と10分で完成しました、えらいうまいことつじつま合わせをしたみたいですが本当に3時間で完成したのには驚きました、個人により作業のスピードは違いますが大体目安として3時間前後で完成するといっても間違いなさそうです。
しかし見れば見るほど本当に飛ぶのか不安になりそうな形をしておりますが果たしてどうなのでしょう?

フライト
翌日は雨も止んでおり家の近くの田んぼで初フライトです。
この機体のメリットは騒音が小さいため音による苦情を受けにくく車輪がないので草原があればどこにでも降ろせるということです。


私の機体は完成重量475グラムとほぼキットどおりの重量で出来ました。
説明書に詳しく書いてありますが重心位置と舵角は絶対に守らなければ飛びませんといいきってあります。
指定の位置に重心を合わせて電池がずれないように後ろに発泡スチロールの固まりを入れました。
発泡スチロールは前からの冷却空気の流れを妨げない様に少し隙間を空けておいてください。
完全に充電された電池を繋ぎいよいよ初飛行です不安と期待をよそに手を離れた期待は安定良く上昇していきます。上反角がないにもかかわらず左右の安定もまったく不安がありません。
ピッチ方向もまったく問題ありませんこれなら誰でも飛ばせるぞと思いながらロール、背面、スローフライト、すべて普通の飛行機と変わらずに出来ます。
急旋回でも、失速ぎりぎりの速度でも急激なスピンには入りません、またマッシュと呼ばれる垂直降下も少し風があれば出来ます、これは中々面白いぞと内心わくわくしながらフライトしておりました。
気が付いたことはエルロンの舵角が指定では大きすぎるような気がしました、上手なフライヤーだと問題は無いと思いますが初心者、中級者は指定の舵角の60パーセント位でフライトさせた方がおとなしく飛びます、デュアルレートを入れておけば問題無いと思います。
キットに付属しているモーターユニットでフルパワー約4分の飛行時間でした。高周波アンプと中速域を多様すればもっと時間は延びます。


キット説明書に7、2Vモーターと6×3折れペラを装着すれば6分以上のフライトが可能と書いてありましたので早速のせ替えて試してみます、スピード感は6Vモーターの8割といったところですがスタント性能等まったく問題ありません。
フルパワーで飛ばし続けて約6分近く飛びました、中速を多用した場合は8分近くのフライト時間がありました。
またこのユニットでサーマルを利用してグライダーのようにフライトさせると何と滞空時間は16分にもなりました。
プロペラを折りたたんだ状態で上空から高速ダイブさせますととんでもないスピードで突っ込んできますこれは非常に抵抗が少ない機体形状のためだと思います。
別の日にスロープでもフライトさせましたがモーターをまったく使用しなくても軽快にスタントを行ない大変楽しく遊べました。

ニッカド電池
ニッカド電池ですがあまり神経質にならなくても良いと思います。
私の場合充電は電池が冷えれば一日何度でも充電してフライトします、私は2本の電池を交代で使用して1日たっぷりフライトを楽しみます。

モーター
モータのブレークインはこのクラスではしたことがありません、何もしなくても100フライトは問題無く飛びます、パワーがなくなれば交換します。何と言っても一個1000円弱ですからワンフライトのランニングコストは10円以下です。
ただしいくらモーターが安いといっても負荷をかけすぎると直ぐにだめになります、目安として400クラスでは10A以下で使用してください。
指定のユニットを使用している限りは大丈夫ですが不時着などでペラがロックしているときに電流が流れているとモーターとアンプを瞬時に破損する事が有ります。
ニッカドも市価3000円位ですが500回の充放電を少なく見積もって300回使ったとすると1回10円です。
モーター、ニッカド合わせてワンフライトのランニングコストは20円弱ですから燃料代と比べると遥かに安いですね。

楽しみかた
数人で集まれば同じユニットでパイロンレースを楽しむことが出来ます。
滞空競技もユニットが同じであればより楽しく仲間と競うことが出来ます、何もわざわざ競わなくてもと思う人もいらっしゃいますが同じ機体、同じユニットでどうして差が出るのだろうと素直に考え上手な人に近づくために努力することは模型でもそれ以外でも大切なことだと思います。
その中から今まで気が付かなかったようなすばらしいアイデアや操縦方法が見つかるかも知れません。
考え方です、純粋にフライトを楽しみ仲間と楽しむというのも大切なラジコンライフの在り方かも知れません。
皆さん、ぎすぎすせずに楽しく仲間を増やしてすばらしいラジコンライフを送りましょう。
そこのベテランの方難しい顔をしていませんか昔はあなたも初心者だったのですよ。

それから一言
この機体組んだままで自動車に積んでも邪魔にならず燃料でシートが汚れることもないので最近はどこにでもお供させています。勿論スロープでも面白いですよ。
私のお気に入りの1機になりました。