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カラシニコフ銃 AK47の歴史 作:マイケル・ホッジズ/訳:戸田裕之 河出書房新社
AK47が開発されたのは1948年。第二次大戦中のソ連は、とにかく人海戦術だけが頼りで、兵士3人につき1丁のカービン銃しか支給されていなかったりすることも珍しく無かったとか。それに比べてドイツ兵は最新式の自動小銃をガンガンぶっ放してソ連兵をバタバタなぎ倒していた。そんな状況化で戦車兵カラシニコフ軍曹が、祖国を守るための銃を開発したいと思い立ち、野戦病院内で、いろんな兵士の意見を聞きながら、ドイツ兵の使うMP43突撃ライフルを参考にしながら開発した銃がAK47とのこと。(アタシは軍オタのクセに知らなかったのが恥ずかしいのだが、このMP43はAK47に非常に似通ったデザインであり、また、ドイツ軍が少数ながらも現在の突撃銃の原型を使っていたことを知りませんでした(^^; )
AK47のコンセプトは、とにかく構造のシンプルさと頑丈さ。稼動部品はたったの8つなので簡単に分解組み立てが出来る、バカでもチョンでも覚えられる単純構造であり、また、水に漬けようが泥に漬けようが10年ほっぽっておこうが弾詰まりを起こさないというおそるべし信頼感。この二つの特徴があったればこそ、途上国のゲリラでも少年兵でもガンガン使うことが出来るのである。威力についても、胴体に一発食らえば弾は体内をグルグルえぐって内臓をグチャグチャにしてしまうし、ヘタすると足から入った弾丸が体内を巡り回って胴体まで行ってしまうと言う恐ろしさ。そんな奇跡の銃が世界各国に何千万丁とあるってんだからヤバすぎる。
ちなみにこの悪魔の銃を世界各地にバラまいたのは、ソ連よりもむしろ、中国やパキスタンなんかの方が責任が大きいみたい。外貨稼ぎのためにガンガンコピー品を輸出しまくっていたようだ。また、アメリカにしても、自国のM16では無くAKを途上国に配ってマッチポンプやっていたりとかしているし。そりゃあアフリカやアラブの途上国がエゲつない戦国時代になっても仕方ないわな。もしもこれらの国が、このAKという奇跡の銃をバラ巻いたりしなければ、今頃世界の紛争はもっと原始的かつ平和だったのかもしれない。
また、本書では、具体的にAKが開放のシンボルや革命の象徴として使われた例として、ベトナム、パレスチナ、イラク、アフリカ、アメリカを上げていたが、最近はメディアがあんまし報道していないだけで、実はまだまだ世界中には紛争がいっぱいってことが良く分かりました。言ってみれば日本の戦国時代のメンタリティな国々に、AK47をバラまいているようなモンなんだから、豊臣秀吉の刀狩みたいなことをマジでやらなければ、世界はもうどうしようも無いところまで来ているんだな。アフリカやアラブが何年かけても絶対平和にはならないだろってことは本書を読めばよく分かります。
評価/★★★★
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