|
アタシは文章を書くのが大好きです。文章に関してはそれなりのこだわりを持っていて、いちおう自分は物書きであるという自負も持っています。が、やはり物書き道というものは実に奥深く、何か文章を書く度に、「なぜ自分はこんなに語彙が少ないんだ!」と嘆くことあまたです。もっと色んな言葉と表現方法を知っていれば、多彩で面白い文章が書けるだろうになあ…いつもそんなことを考えていたアタシに一石を投じてくれたのがドラゴンボールでした。
格闘冒険マンガにおいては日本一、いや世界一と言ってもイイくらいの名作であるドラゴンボールを名将言行録に載せようと、ドラゴンボールのセリフ発掘作業を始めたのは3週間ほど前のことです。
当初の目論みでは、2ちゃんで多用されている「はやくしろ!間に合わなくなっても知らんぞー!」とか「ここからが本当の地獄だ…」など、また、有名な「戦闘力…たったの5か…ゴミが」とか「クリリンのことかー!!!」などなど、そう言ったメジャーどころのセリフの引用元の場所を調べられればイイかくらいに思っていたこの作業でした。…が、いざ最初からドラゴンボールを読み返してみたら、ドラゴンボールの凄さはハンパじゃない絵のうまさにあるのであって、セリフに関しては別にたいしたことなだろう名言らしい名言なんて殆ど無いだろうとタカをくくっていた自分の認識が、大きな間違いであることに気付かされてしまうことになりました。おいおいおい…ドラゴンボールってばこんなに魅力的で力強くカッコいいセリフ、センス抜群の面白いセリフに溢れるマンガだったんかYO!
アタシはこれまでに、ブラックジャック、美味しんぼ、パタリロ、ドラえもんの4作品において気に入ったセリフの発掘作業を行っておりますが、このドラゴンボールはそれらどの作品よりも、名言集に載せたくなるセリフの出現頻度が高かったです。
しかもですよ、皆さん知ってのとおりドラゴンボールは絵の割合が極めて高い作品で、美味しんぼやパタリロなどに比べれば、そのセリフ文字数の少なさは圧倒的に少ないはずなのに、それにも関わらずそれらの作品よりも名言集に載せたくなるセリフが多いんです。ついでに言えば、ドラゴンボールはアタシの好きなマンガランキングで言えばベスト10に入るかどうかって程度の思い入れだってのにそうだってんだから恐ろしいものですよ。
ドラゴンボールの絵の凄さについては誰もが認めるところだと思いますが、やはりそれだけでは国民的人気マンガにはならないでしょう。ブラックジャックやドラえもんと言った歴史に残る名作マンガと比べても全く遜色の無いセリフ回しがあったればこそ、ドラゴンボールは世界的名作になったのでしょう。
ってことでこのドラゴンボールにおけるセリフ発掘作業なのですが、とにかく凄い量のセリフを書き写すことになったのですが、その中でもアタシが一番好きなのはベジータの
「…オレはもう…闘わん…」
というセリフです。
ほかにお気に入りのセリフというと、
「ギャルのパンティおくれーっ!!!!!」(ウーロン)
「へっ! きたねえ花火だ」(ベジータ)
「…まるで超サイヤ人のバーゲンセールだな…」(ベジータ)
あたへんです。(…ってベジータ多いなー)
どのセリフもその場面その状況に見合ったキャラの心情をこれ以上無いくらい的確シンプルに表現しているのですが、だからと言って決して淡白でつまらないセリフだなんてことはありません。いやむしろ、不必要な言葉を極限まで削ることによって、むしろ力強さが増して魅力的なセリフに仕上がっております。そのうえ難しい言葉は一切使っておりません。また、もちろんドラゴンボールにも長いセリフはありますが、どれもこれもとにかく分かりやすい言葉で的確に分かりやすく要点を伝えながらも、決して凡庸なセリフって訳ではありません。
そんなドラゴンボールに登場する簡潔ながらもカッコいい面白いセリフを沢山みていくうちに、アタシはハっと思いました。語彙が少ないからイイ文章が書けない…?色んな表現方法を知れば面白い文章が書けるようになる…? だったらこのドラゴンボールはなんなのさ。こんな誰でも知ってる簡単な言葉ばかりで、こんなにも素晴らしいセリフが数え切れないくらい登場しているじゃないか!
面白い文章カッコいい文章ってのは、むしろ誰もが知っている言葉でシンプル分かりやすく書いてあるものです。改めてそんなことを思いました。
|