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本作品のタイトルやパッケージを一見すると、何とも愛らしい微笑みの魔法少女が明るく楽しく活躍するであろう物語が想像されるのではないだろうか。だがそれは、本作品の第一話を少し見進めただけでも、きっと何か何処か違和感を覚えるのではないかと思う。画面を見れば、ピンク髪のロリポップ少女が、ワイワイガヤガヤな学園で楽しくクラスメートと語らっているはずなのに、でも何かが違うのである。もっとも筆者の場合、本作品は後に鬱展開になると言うことを知っていたがためにそう感じたのかもしれないのだが、とにかく本作品は、画面の節々から妙なダークさが漂っているのだ。あれ?これ一見すると楽しそうな雰囲気のはずなんだけど何処か変だな?おかしいな?と感じてしまう、そんな妙な感覚こそが本作品の最大の魅力であろう。
本作品に登場する「魔法少女」とは、キュートで可愛いマスコットキャラクターのキュウベエを相手に、世界に害悪をもたらす「魔女」と戦うことを契約した少女のことである。魔法少女はその対価として何か一つだけ奇跡を起こしてもらうことが出来るのだが・・・
奇跡を起こして貰うことへの見返りに、それは果たして釣りあうものなのか? キュウベエとは何者なのか? 魔女とは一体なんなのか? 魔法少女を司るアイテム・グリーフシードって? 主人公・まどかの前に現れる謎の少女ほむらの正体は? その不思議な世界観で味わう妙な感覚の中で展開していく魔法少女たちのストーリーは、物語の核心に向かってダークに染まって行く。明から陰へ、そして少しずつ少しずつ確実に核心に迫って行くシナリオ進行がとにかく絶妙で目が離せない。途中ちょっと説明不足かつ強引な展開もあるが、最期は綺麗にまとまっており感動的だ。よくある展開と言えばそうなんだが、このタイプのストーリーが初見の人からすれば号泣確実だと思う。同じようなオチを見たことがある人からしても、こうこられたら仕方がないなと、あえて作者の手中に心地よく踊らされてしまうであろう。
あと、本作品において筆者的に好みな部分は、戦闘シーンの背景及び敵キャラのデザインである。あの妙ちくりんで何がなんだか分からない敵魔女のキャラデザと、いかにも異世界でございを一目で強インパクトで表現している魔空間のグラフィックは必見。そんな亜空間で奏でられる、幻想神秘で何かを考えさせられるBGMもなかなかのもの。デザイン、グラフィック、サウンドと、単純に「アニメーション」として評価しても本作品は高クオリティーだ。
評価/★★★★
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