五里霧中の日本経済 (2010.02.01)
昨年の政権交代によって、労使の立場が完全に逆転した。連合をはじめとする労働組合の多くが押す政党が、政治の主導権を握っている現状である。これまで
彼らは、経営者の判断手腕の不手際を、ことあるごとに批判してきたわけで、単純に考えればこの政権交代によって、日本の景気は一気に上向くということにな
る。しかし、世の中はそんなに甘くはない。
労働者の要求が、以前に比べるとずっと通りやすくなっているというのは事実であろうが、要求が通った後に、多くの会社が倒産してしまっては、「角をたわ
めて牛を殺す」ということになりかねない。
なにやら今の民主党を見ていると、「牛が死んだなら馬を連れてくれば良い」などといった詭弁を弄しそうだが、現実の局面では、この手のレトリックは何の
助けにもなるまい。日本の周りには、鼻をつままれてもわからないような深い霧が立ち込めている。じっと立ち止まって霧が晴れるのを待つか、それとも強力な
フォグランプでもつけて前進するのか。この春、それぞれの企業が岐路に立たされることになる。
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