本当の成果主義とは
(2012.02.01)
日本には特別の勤務を指す言葉として、「当直」「日直」「電話番」などがある。どれも監視することが主な
勤務とされていて、くだんの時間中にいざ何かことが起きた時だけ、「臨時の業務」が発生するといったイメー
ジである。しかしあらためて考えてみると、これは労働の定義としては、かなりあいまいである。当直時間帯に
通常以上の労働密度が恒常的に存在している救急病棟などはざらだと聞く。その逆に昼間の通常時間帯なのに、
あくびをかみ殺すほど暇な職場というのだってありそうだ。
一例を挙げれば巨大設備のコントロールルームに詰めている人は、通常に稼働している限り、決まりきった
ルーティンワークをこなしているだけだ。本当に居眠りをしてもらっては困るが、退屈な仕事であろうと容易に
想像できる。だが、これを「日直」とか「宿直」と呼ぶことはまずない。あくまでも、これが通常勤務なのだ。
東京電力福島第一原発事故が発生した際には、コントロールルームに詰めている面々が、操業以来初めてルー
ティンワークにない非常事態に直面した。だが、悲しいかな右往左往するだけで、奮闘空しく事故処理は後手に
回り、みなさん御存じの通り、大変な結末を迎えてしまった。もちろん、あれだけの巨大地震と津波に襲われた
のだから、すべてがうまく行くと考える方がおかしいのかもしれない。それはそれとして、彼らは「日直」でも
「宿直」でもなかったから、空しく費やされた時間もすべて労働時間として処理されているはずである。
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