緑風百景 緑風百景
ゲームレビュー
Review
ONE 〜輝く季節へ〜

機種  :Windows95
制作  :Tactics
ジャンル:心に届くAVG
(18禁)

 春に楽しむ冬のゲーム3作(White Album・雪色のカルテ・ONE)の中で、自分が最初に解いたのは一番最後に発売されたこの「ONE」でした。 (^-^;)
それくらい、買って一気にハマってしまいました。
 ってな訳で一言…。(^-^;)
Tacticsさん、アンタ凄いよ!
過小評価していてゴメンよぉ〜。
(;_;)/


■システム
 いわゆる普通のコマンド選択式AVGです。シナリオとうまく融合していて、「誰かを追いかけている」と言う感じにあんまりさせないようになっています。コマンド選択の難易度は、最近にしては割と難しい方です。

■CG
 ちょっと質にムラがあると思います。ヒロイン達の立ちCGもポーズによってかなり顔が変わって見えます。背景CGももう少しどうにか…
 あと、面白い所としてほとんどのヒロインに真後ろの立ちCGがある所です。(顔が全く見えない後ろ向き) これはかなり珍しいことだと思います。

■音楽
 これは、文句なくイイです。流石、音楽好きなメンツの多いTacticですね。自分のお気に入りは「永遠」「雨」「追想」ですね。 (^-^)
 でも一つ残念なのは、CDのTXTにも書かれていましたけど、ベストの音源で録音できなかったことですね。デモの「永遠」と実際の「永遠」を聞き比べると、デモの曲の方が確かにノイズが多いのですが、音色自体はこちらの方が深みがあると思います。

■シナリオ
 キャラクターの描写とかはよく出来ていると思います。みんな個性的(過ぎるともいうが…)で、話も「うる星やつら」を髣髴とさせるようなドタバタストーリーなので(前半)読んでいて懐かしい気にもなりました。
 「ONE」のシナリオの光っている点は「脇役もイイ」所です。この手のナンパ系シナリオでは、大体に於いて主人公と目当てヒロインとのタイマン勝負(笑)になるケースが多く、他のヒロインが絡むとしてもそれはメインヒロインのみだったりするのですが、「ONE」は違います。幾つかのシナリオでは中盤まで、他のヒロインが脇役として参加します。これがまたシナリオに幅が出来て楽しめます。
 …そして「ONE」は後半に向けて徐々に「ドタバタコメディ」から「サイコサスペンス」に容貌を変えていきます。
 私は思いっきりハマりました。しかし…「MOON.」の時ほどじゃないですけど、後半の話の暴走はプレイヤーの感想を二分する所でしょうね。「前半のほのぼのした話のままでも良かったんではないか」と言われると、私も否定しきれません。でも、その時はココまでハマらなかったいでしょうが…。 (^-^;)
 「永遠の世界」は何なのか? う〜ん設定好きの私としては非常に気になる所です。

自分なりの解釈:
 幼くして死んだ「みさお」は、その時に超常的な力を手に入れてしまいます。その力をもってして、彼女は兄(主人公)の近所にいた同級生の瑞佳の深層意識に入り込み同化します。そして、毎日泣いてばかりで心を閉ざしている兄に「永遠の盟約」を結びます。その内容は…「私(瑞佳)がいつもそばについていてあげるから、みさおのことは思い出にしてあげて…。そのかわり…ずっといつまでも…仲良くいようね」
 こうして、主人公はいままでを平穏に暮らしていました。しかし、この状況にも分岐点が訪れます。一つは、「彼が『大人』に目覚めつつあること」、もう一つは「『一番大切な人』の存在」です。これにより「永遠の盟約」にヒビが入ってしまいます。そのヒビは、主人公に「もう一つの世界」と言う形で姿を見せていきます。そして、「もう一つの世界」でしか存在できないみさおは、「無垢な想い」で主人公をその世界に引き込もうとします。今まで主人公に関った全ての人の記憶を消すという力をもって…。
 主人公は今の世界にとどまっていられるでしょうか? もしくは帰ってこれるのでしょうか? それは、今までの彼の「縁」「絆」の強さで決まってしまいます。彼の運命や如何に…。

 …こんな所ですか? 辻褄合ってるんだろうか?

■余談
今回の萌えキャラ:里村 茜ちゃんっす。 (*^_^*)
とにかく、シナリオが良すぎます。心理描写の妙とか、伏線の張り方の巧さに感心します。