| このページでは私がちょっと変だなと感じた活動の仕方や考え方を持ったトレーナーを紹介します。 個人攻撃が目的でありません。人の失敗には普遍的な真理がありますから、 その失敗から学べることを皆さんのこれからのアスレティックトレーナーとしての活動に活かして頂けたらと 思ってこのページを作りました。 |
かなり前になりますが、某チームに「私は5時で帰る」と宣言してそれを実行されてたトレーナーがいました。
契約時にも「週休2日」をチームに希望されました。
この話はご本人から伺いました。
「だらだらとけじめなく選手と関わるのはアスレティックトレーナーとして慎むべきだ」とおっしゃっていました。
私も基本的には枠を決めてその中で選手と関わる方法に賛成です。
例えば私も合宿や遠征時に夜の10時以降は予約を入れません。
しかし、週休2日で5時迄という働き方はこの「業界」ではちょっと極端ではないかと思いました。
あるシンポジウムで一緒になった某球技チームのトレーナーの言葉です。
「私はトレーナーといってもマッサージ師ですからチームに雇われたときに 選手が満足するまでとにかくマッサージをすることから活動を始めました。 このごろはやっと選手の方からマッサージを求めてくるようになりました。」
「マグロ」という言葉、ご存じですか?私も最近、友人のアスレティックトレーナーから教えてもらいました。
マグロというのは「自分では全く何もせず、まるで魚市場に並んでいるマグロのように大きな体を横たえて完全に自分の身体をトレーナーにゆだねてしまう選手のこと」だそうです。
で、トレーナーが選手への関わり方を間違えるとチームの中にマグロの大群が押し寄せるんだそうです。(笑)マグロ製造トレーナーに対するコメントを書かないで同じ球技に関わる私の友人の言葉を書いておきます。
「練習の最初の日に『私は君たちの子守役じゃない。君たちが自分で自分の身体を管理できるように教育するためにここに来たんだ』って言ったんですよ。それなのに翌日若い選手が練習後に『マッサージしてくれ』って来たんですね。それで『君にマッサージが必要かどうかは私が決める』って却下してアイシングとストレッチのやり方を指導して帰したんです。
そしたら彼、次の日から私のことを『Sir』を付けて呼ぶようになりましたよ。(笑)」
ワタシが某チームをお手伝いしていた時のお話です。
お昼ご飯をはさんでの二部練習でした。
そこのチームのトレーナーと食事をしてたら選手の一人が話しかけてきました。
選手: 「食後にお菓子を食べてもいいですか?」
トレーナー: 「仕方ないね。今日だけだよ。」
私はその会話を聞きながらひっくり返りそうになりました。 (^_^)
オイオイ、ここは幼稚園か・・・?
これは実は心理学でいうところの「共依存」です。
選手は無意識に「トレーナーに依存していますよ」いうサインを送っているのです。
そしてトレーナーはそのサインを受け取って「自分に依存していいんだよ」というサインを 送り返しています。
つまりトレーナーは自分の存在価値を選手から依存されることで確認しているのです。
このような関係は選手の自立を妨げ、いつまでも独り立ちできない選手を作り出します。
非常に危険な関係なのですが、意識して作り上げられたモノではないので一度この関係に 陥ると共依存関係の解消は容易ではありません。
私が大学院で実習していたときのお話です。
アメリカンフットボールの試合後のシャワールームは女性立ち入り禁止でした。
当然、女性のトレーナーも入れません。
役割はテープを切るのを手伝うことと、アイスバッグを渡すことだけです。 ところが女性の学生トレーナーが「男女差別だ!」とヘッドトレーナーに 猛然と抗議しました。
この話を別の機会に日本人女性トレーナーにしたら、「その通り。それは絶対男女差別だ!」と 怒り始めたのでびっくりしてしまいました。「トレーナーとしての役割を遂行するのに 男も女も関係ない」という意見でした。
「逆セクハラ」というタイトルの不正確さに気付いた方はかなりのキレモノです。(エライ!)
「セクハラ」というのは性差別のことですからセクハラの本場(?)アメリカには「逆セクハラ」なんて言葉はないのです。男が女に対して行っても、女が男に行っても「セクハラ」です。
日本ではセクハラといえば男から女への差別と決めつけてるからこんな言葉が生まれたのでしょうね。
話が逸れました。
女子大生が競技後全裸になってるシャワールームに男子学生が入ることが許されないことに 違和感を感じないのに、その逆は許されるべきだと考える女性は「セクハラ」の本来の意味を理解できていないのだと思います。
トレーナーの役割を遂行する上で同性に関わる場合でも異性に関わる場合でも相手に不快感を与えない努力は最大限行うべきですし、不快感を与える可能性のある行動は避けなければなりません。
ハラスメントというのは自分がどういうつもりで行うかということが問題ではなく、相手がどう感じるかということが問題になります。トレーナーとしての役割を主張する余り、選手に不快感を与えてしまえばイエローカードです。
この文章を書きながら、行楽地で女子トイレが満員だと男子トイレに入ってくるオバちゃんたちの ことを思い出しました。 あれも困ったもんですねぇ。 (苦笑)
以前に某有名チームに所属する選手と話をしたことがあります。ちょっと興味があってトレーナーについて聞いてみました。
ワタシ:「**さんのチームのトレーナーってどんなことをしてくれるんですか?」
**選手:「テーピングを巻くのも早いし、マッサージも上手いですよ。それに薬をいっぱい持ってますから病院に行かなくてもいい程度の怪我ならトレーナーが薬をくれて治してくれるんです。」
ワタシも4年前までは薬屋さんで処方箋なしで買える消炎鎮痛剤(イブプロフェン)をトレーニングルームに置いていました。ワタシが実習したアメリカの大学のトレーニングルームにも置いてあったからです。しかしそれも今は一切止めました。自分が責任をとれる以上のことはすべきでないと考えたからです。
今回登場のトレーナーの常備薬は「消炎鎮痛剤(処方箋が必要な種類)、座薬、湿布、抗生物質など・・・」だそうです。このトレーナーは柔道整復師の資格を持っているということですが、どこからそれらの薬を手に入れているかは選手も知らないということでした。
以前、プロ野球中継を観てた時のお話です。 某主力選手がファーストベースに全力で駆け込んだ直後に腿の裏を押さえうずくまって 動かなくなってしまいました。選手はグランドから運び出され試合が再開されました。
実況中継アナウンサー:「今ベンチ裏から情報を入れてもらいます。○○レポーターどうぞ。」
○○レポーター:「トレーナーの診断によりますと『腿の裏の筋肉の軽い肉離れで2〜3日もすれば試合に出られそうだ』、ということです。××選手は今、腿を暖めてマッサージを受けているところです。」
ワタシが一番驚いたのはトレーナーが診断したことでも、急性の傷害を暖めたことでもなく、選手の怪我の状態をレポーターに話したことです。ワタシが学生トレーナー時代、選手の怪我をチーム外に漏らすことは絶対してはいけないときつく指導されていました。怪我の状態や、治療の内容は選手のプライバシーです。トレーナーという役割上それを知りうる立場にあるからといってそれを口外することは慎むべきです。まだピンとこない人はあなたの学業成績をよそで話す学生課の職員や、あなたの預金残高を他人に話す銀行員をイメージしてみて下さい。どんな領域にせよ、プライバシーを知る立場にある者には特別に高いモラルが要求されると思います。
ワタシは定期的にカウンセリングの事例検討会に出席しますが、その会では約10人の顔見知りの少人数の集まりであっても、事例の氏名や地名などの固有名詞が明かされることはありません。また当日の配付資料は会の終わりに回収されます。
有名選手と関わるとつい、その選手の話をしてしまいたくなるのが人情ですが、「あいつはこんな怪我をしたが俺が治してやった」などと言うのはイエローカードです。
ちなみにNATA BOCの「Standards of Prefessional Practice and Disciplinary Procedures」の「Confidentiality」の項には
The athletic trainer shall maintain confidentiality as determined by law and shall accept responsibility for communicating assessment results, program plans, and progress with other persons involved in the athlete's program.
と明記されています。
ここから学べるものがないので書くのをためらっていたお話です。
友人の大学での出来事。
フットボールチームを大学に雇われているスタッフトレーナー(♂)と、複数の大学院生のトレーナーで受け持っていたということです。学生トレーナーの中の一人(♀)がスタッフトレーナーと親密?な関係になって、その結果、学生のヘッドトレーナーになったらしいのです。彼女は成績もさほどよくなく実習態度も模範生とは決して言えない学生だったそうで、他の学生たちは白けてしまったそうです。
♂と♀のどちらがどちらのフェロモンに反応したのでしょうね。
純粋であるべきスポーツ現場でこのような話を聞くのはつらいですが、現実としてこういうことはあるようです。
余談ですが、彼女をヘッドに指名したスタッフトレーナーがまもなく熟年離婚したということを別の人から聞きました。
或るトレーナー(♂)から聞いた話です。
彼は既にトレーナーがいるチームにヘッドトレーナーとして雇われ、元からいる方(♀)がアシスタントトレーナーに降格されたんだそうです。
それが事の始まり。
二人の間に壮絶な戦いが勃発しました。(^_^;)
まずは治療方針の対立。片方が痛みを治癒の目安としてリハビリテーションを進めているともう片方が針を打って痛みを止めてしまったり、どこからか手に入れてきたボルタレン座薬を選手に渡したりするんだそうです。また彼が積極的休養の概念を選手に教育しようとして練習や試合後に低強度の有酸素運動とストレッチを指導しても、アシスタントの方が「マッサージしようか?」と選手を誘うので選手もどちらのトレーナーの言うことを聞けばいいのか判らなくなり、現場が混乱しているのだそうです。
で、なんでマスコットトレーナーかって?
それは、アシスタントトレーナーが選手に「こびて」、選手の言うことを何でも聞くんだそうです。「○○ちゃん、たばこ買ってきて。」「はーい♪」なんて会話が聞かれるんだそうです。
いやー、すごい現場ですね。相手チームと戦う前に内輪で闘っています。どこまでが本当の話か判りませんが、お二人とも頑張って下さい。(笑)
先日、あるセミナーでお会いした先輩トレーナーから「○○トレーナー、選手を殴ったって知ってる?『なぜ俺の言うことが聞けないんだ!』って殴ったんだって。」という話を聞きました。地理的には近くで活動してるトレーナーですが、電話がかかってきて一度話をした以外は全く交流がないので初耳でした。で、先週、○○トレーナーと同じチームで働く知人と話をする機会があったので聞いてみました。するとなんと驚くことにそれは事実でした。しかも3人の選手を殴っていたそうです。。当然チームで問題になったそうですが、「熱心さが余っての行動であるし、選手も怪我をしたわけではない」ということで口頭注意の処分で済んだんだそうです。
ワタシのチームでリハビリを休んだ選手がその翌日ワタシに謝りに来たことがあります。しかしワタシには選手の謝罪に違和感がありました。リハビリに来ないということは選手のために用意された時間、空間、ワタシの専門性を選手が使わなかったということです。損をしたのは選手なのです。リハビリはあくまでも選手のためのものであってトレーナーのために行うものではありません。すなわち極言すればリハビリを行う・行わないという選択に選手の自由意志が働く余地があってもよいとワタシは思うのです。(もちろんその選択とその選択によって起こりうる結果について選手とトレーナーが話し合う必要はありますが・・・。)
競技復帰という共通の目標があっても選手とトレーナーは独立した存在でどちらかが他方に従属しているわけではありません。したがってトレーナーが選手の言いなりになる関係も、選手がトレーナーに盲目的に従う関係も相手を尊重した成熟した関係ではないのです。だから選手を服従させるためにトレーナーが暴力を用いるのは言い訳のできないイエローカードです。
余談ですが、殴られた3人はチームの中では気が優しくて決して殴り返すような選手ではなかったそうです。そういう選手を選んで殴ったという話も聞きます。どうせ殴るならチームで一番腕っぷしが強くてケンカ早い選手を殴って欲しいものです。そしたらワタシも○○トレーナーのことを少しは尊敬したかもしれません。(笑)
某読者氏から下のような投稿を頂きました。(赤字はメールの引用)
私の個人的な要望ですが、加えて頂きたいカテゴリーで「ゼネコントレーナー」というのはどうでしょうか?選手に酒を飲みに連れていってもらったり、食事を奢ってもらったり、何かものをもらったりして選手と癒着し、教育的な処置をすべきところで選手に対して何も言えない関係になっています。通常であれば、はっきりと選手に注意したり、指導したりすべきところで何も言えないし、何もできません。当然です。選手と完全に癒着しているからです。
すごい現場があるのですね。驚きました。(@o@) トレーナーと選手は独立した存在であるべきで依存や癒着を避けなければならないということは既に何度もお話ししています。しかし実際の現場でそれが可能にならないのはトレーナーまたは選手、或いは両者の自我の弱さに起因するのかもしれません。他の可能性として年齢などが人間関係を支配する日本のスポーツ体質に因るかもしれません。トレーナーと選手の癒着や依存が競技力向上や怪我からの復帰という共通の目標を達成するための障壁になることは明らかです。居心地の良いぬるま湯から抜け出す勇気を期待したいものです。
で、タイトルのことですがどこかから苦情が来そうでちょっとびびってるワタシです。(笑)