地 球 温 暖 化 と は ? 

 18世紀後半の「産業革命」を境に地球の平均気温が急激に上昇していることを言います。これは人間活動の活発化による「温室効果ガス=二酸化炭素やメタン」の急激な増加が主な原因となっています。
 では、「地球の温暖化」がこのままの状態で続くとしたら、どうなるのでしょうか? 予測によると、2100年頃には地球の平均気温が約2℃上昇し、海面の上昇や洪水、干害をはじめ、食糧生産や人の健康に悪影響が出るとされています。人類はとうとう自分たちの営みによって地球環境を変える力を持ってしまいました。取り返しがつかなくなる前に地球温暖化について考えてみましょう。

 

1.身近な気象データからわかること

 

 左の図は聖籠町にある新潟県園芸研究センターにおける気温の年次変動を示したものです。1984年から99年までの1年間ごとの平均気温の推移をみると、年により上がり下がりはあるものの、明らかに上昇する傾向が見られますね。 

表1.気温の推移(各5カ年平均)

平均気温

最高気温

最低気温

84〜88年

12.2

16.1

8.6

95〜99年

13.2

17.5

9.4

 表1に示すように、調査の前5年と後5年の平均値を比較すると平均気温でおおむね1℃上昇しています。16年間で1℃の上昇というのは、地球規模で見れば相当な上昇であるといえます。
 実際は、上がり下がりの波(周期)もありますので、このままの上昇で行くとは思えませんが、気温が上がりつつあることは確かなようです。

 

 1年間の夏日、真夏日、熱帯夜の出現日数をグラフ化しました。
ここで、それぞれの言葉の意味は、

    夏  日:1日の最高気温が25℃以上の日
    真夏日:1日の最高気温が30℃以上の日
    熱帯夜:1日の最低気温が25℃以上の日

のことです。

 これも年によって周期的な波がありますが、近年は真夏日の割合が多くなっていると思いませんか?    

 

 逆に冬期間の冬日、真冬日の出現日数です。

    冬  日:1日の最低気温が0℃以下の日
    真冬日:1日の最高気温が0℃以下の日

 近年はマイナスになる日数は60日前後で、真冬日が少なくなっているのがわかるかと思います。

 

 雪の状況です。各年前年11月〜4月までの期間で集計しています。

    積雪日数:地表に雪が積もっていた日数
    根雪期間:積雪が連続する期間(日数)
    最大積雪深:シーズン中もっとも積もった高さ(cm)

 1987年以降は根雪期間が得られない年もあります。最大積雪深は変動の波がありますが、ならしてみると86年頃までと比較して明らかに積雪が少なくなっています。

 いかがでしょうか? 以上のように、たった16年間の聖籠町の気象データではありますが、何となく年々温かくなっているということが数字から実感できたのではないでしょうか? 

 

2.温暖化に伴う様々な気象条件の変化

日照時間の減少

 気温だけでなく他の気象要素も見てみましょう。

 図5に示すように近年日照時間が減少傾向にあります。温暖化すれば、それだけ海・河川や地表の水蒸気が蒸発しやすくなり、そのために雲が発生して日照時間が減少するものと思われます。

 日照時間が少ない年は、反対に降水量が多い傾向にあります。最近四国や関東地方で水不足が話題になることが多いですが、グラフからは近年、多雨の年と少雨の年がはっきりしていることがわかります。

風が強くなっている?

 近年、風が強くなっていると思いませんか? もちろん台風のことではなく、平時の風のことです。

 図6には、上の最大風速の平均値では1982年〜88年にかけてと近年はほぼ同じですが、平均風速を見ると1993年以降高く推移しています。

風が強くなっている? その2

 図7は1年間の内5月だけの平均を抜き出したものです。

 1998年の5月も台風でもないのに強風が吹いて農作物が大被害を受けました。平均風速の年次推移をみるとやはり1994年からアップしています(1993年データ欠)。

気温の日較差が大きくなっている?

 5月の日最高気温と日最低気温の較差の推移を追ってみると1992、93年頃まで較差が少なくなる傾向にあったものが、それ以降上昇傾向に転じています。

 最近、寒いときはすごく寒く感じ、日が射すとすぐ夏日や真夏日になるように感じますが、グラフを見る限りでは寒暖の差が大きくなる傾向も見て取れます。この較差は今後も上昇を続けるんでしょうか?

 また、急激に暑くなると強い上昇気流が発生し、突風や、さらにそれによってできた雲によって強い雨や雷がもたらされる恐れがあります。

 さて、では私たちはいったいどうすれば良いのでしょう? anired06_next.gif anired06_next.gif anired06_next.gif 次のページ

 

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