乱調文学大辞典
緑305-17 乱調文学大辞典
筒井康隆 
発行年月日:昭和61年 2月10日

(通常目録より)--------------
アウトサイダー 密造の清涼飲料水。
ウェルズ 彼の「宇宙戦争」は、日本で戦後20回訳された。
カミュ 作家。サルトルと組んでレジスタンス運動をやり、のち、ペストで死んだ。
サリンジャー ライ麦畑でしばしば起こるデリンジャー現象。
ちゅうおう-こうろん【中央公論】 そもそもの始まりは、禁酒運動の機関誌であった。
プラトン インクの発明者。
りきゅう【利休】 発明家。利休下駄、利休箸、利休焼、利休茶、利休箪笥、利休ネズミなどを発明した。
※この辞典は真面目な人には向きません。
ただし、事実も幾つか含まれます。
(付録:あなたも流行作家になれる)

 

内容
 この本は、以下の内容を含んでいる。
  自序
  乱調文学大辞典
  巻末付録 あなたも流行作家になれる
  あとがき
  解説 中村誠一

 乱調というのはピッチャーが乱調とか、そういう意味。もとは講談社文庫とかで出ていたものだが、特に著者のことばもなく、角川文庫にそのまま収録されたようである。たぶん、著者が新たに挨拶を書くの面倒だったんだと思うけど。
 

読んでみて
 文学に疎い人が、これを読んだだけで一気に文学通になってしまえるという本である。わかりにくい言葉も、懇切丁寧に解説されているので、初心者にお勧めの一品。
 黄帯関連項目もかなりあるので、そのうちいくつかを挙げてみる。非常に明快な説明となっている。

うじしゅうい-ものがたり【宇治拾遺物語】 源氏物語の五十四帖のうち、最後の十帖のこと。八の宮が山城国宇治に落して行方不明になっていたものを、宇治大納言が拾い集めたため、この名がある。
おく-の-ほそみち【奥の細道】 芭蕉が奥羽・北陸地方を旅行した際の紀行文であるが、同行した門人曾良の日記とつきあわせるとだいぶ嘘があるらしい。たいていは実際より面白い話となり、作者がいい恰好をしていることは、現在のあらゆる紀行文学と同じ。
かげろう-にっき【蜻蛉日記】 トンボの生態観察記録。
サルトル 猿取太夫のこと。猿丸太夫と並び三十六歌仙のひとり。ノーベル文学賞を辞退したため、川端康成が我が国初のノーベル文学賞受賞者となったことは周知の通り。
 

入手について
 この本はカバー付きしかない。つい最近まで発行されていたみたい。
 
 

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