妹の力
白83-10 妹の力
柳田国男
発行年月日:昭和46年 5月27日(改版初版)

(通常目録より)--------------
 かつて女性が、より「けだかく」「さかしく」信仰の主要な担当者であった時代、霊の力をみとめられていた時代の神秘を、広範な民俗学の方法によって解明する。女性の清明な「たましい」と「ちから」の回復でもある。「玉依彦の問題」「玉依姫考」「雷神信仰変遷」「人柱と松浦佐用媛」「小野於通」など。

(リバイバルコレクション目録より)--------------
 かつて女性が、より「けだかく」「さかしく」信仰の主要な担当者であった時代、霊の力を認められていた時代の神秘を、広範な民俗学の方法によって解明する。女性の清明な「たましい」と「ちから」の回復でもある。

 

内容
 この本は、以下の内容を含んでいる。
  序
  妹の力
  玉依彦の問題
  玉依姫考
  雷神信仰の変遷
  日を招く話
  松王健児の物語
  人柱と松浦佐用媛
  老女化石譚
  念仏水由来
  うつぼ舟の話
  小野於通
  稗田阿礼
  注釈
  解説(五来重)
  年譜

 民俗学的な論文の集成になっている。
 

読んでみて
 柳田国男と言えば、同じ発音で字が違う偽者とかが出てきているが、これは本物の柳田国男による書物である。そう、あの『遠野物語』の。遠野物語はあまりにもマニアックで、岩手出身か岩手マニアでないとついていけない部分もあるので、そういう面でもお勧めである。
 対象としているのが主に口承による文芸なので、知らない地方の言い伝えなんか聞くと、「何それ?」とか思ってしまう場合もある。ま、伝承というのは必ずしも文字となっているもののみを対象としてはいないので、日本での『古事記』以前の記録というような意味も持たない訳ではない。変な昔話も、それができるための必然的な理由があったはず。
 一言で言えば、嘘が方便ということなんだろうな。
 

入手について
 角川文庫青帯(青212)で最初は出されていた本である。この本はリバイバル復刊が11刷になっていて、ありふれた本だと思われる。ちくま文庫や-6-11『柳田国男全集』第11巻にも入っているが、品切れである。
 
 

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