日本文学の発生 序説
白232-9 日本文学の発生 序説
折口信夫 
発行年月日:昭和50年 9月30日

(通常目録より)--------------
 折口の文学発生論は、固定した既成の文学・文章に対峙するのでなく、常に詞章が発生して来た空間、時点に注目する。すると、詞章が口唱された機械(時と場所)、口唱した者(作者、伝承者)、享受した者(読者、聴視者)が、詞章成立を導く要因となって来る。……つまり文学が紙面に固定された形で研究者に対峙することを避け、文学に先行する詞章がいかなる空間時間帯に発生し、伝承するかを論点としている。――解説より
 文庫版にあたり、現代表記法に改め、解説五〇枚を付した。

 

内容
 この本は、以下の内容を含んでいる。
  詞章の伝承
  文学様式の発生
  律文学の根柢
  声楽と文学と
  小説物語文学における物語要素
  文字と饗宴と
  異人と文学と
  翁舞・翁歌
  日本文学の内容
  日本文学発想法の一面――俳諧文学と隠者文学と
  笑う民族文学
  追い書き
  解説・「日本文学の発生 序説」の課題(井口樹生)

 こんな内容である。
 

読んでみて
 何だか難しいことがたくさん書いてあるので、よくわからない部分は深く考えない方が身のため。まあ、こんなもんなんだろうなあと読み流していくのが楽である。
 ちなみに『宇津保物語』を『うつぼ物語』と言われると、体中がかゆくなってしまうような人にはちょっと勧められない。
 同じ内容は中公文庫Z1-7『折口信夫全集』第7巻・国文学篇1にも入っているが、こっちも品切れ。
 

入手について
 この本はカバー付きしかない。珍しいのかどうか、筆者にはわかりません。
 
 

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