世界文学史物語
赤331-1 世界文学史物語
ジョン・メーシィ 大谷利彦 訳
発行年月日:昭和48年10月30日

(表紙見返しより)--------------
 すぐれた文学は、われわれにとって人生の道標となるといっても過言ではない。特に未知の言語や異質な民族文化の所産である外国文学に接することは、非常に重要な意味をもつ。既存の世界文学の中から、われわれの今日ならびに明日の生き方に強烈に働きかけ、感動的に迫ってくるものをいかに学びとるか。読者の目の前に、さまざまな詩人や、作家や思想化の巨大な歩みが印されているが、これらの足跡をどのように辿ったらよいのであろうか。
 本書は、これら当面の目的に対して、手ごろな案内書の役目を果してくれるであろう。巻末に世界文学史年表を添え、世界文学の観点から、日本文学の展開の跡を辿る参考にもなろう。

 

内容
 この本は、以下の内容を含んでいる。
  第T部 古代の世界
    第1章 本の歴史
    第2章 文学の発生
    第3章 神秘的な東洋
    第4章 ユダヤ文学
    第5章 ギリシアの歴史と歴史家
    第6章 ギリシアの叙事詩
    第7章 ギリシアの抒情詩
    第8章 ギリシアの劇
    第9章 ギリシアの哲学・雄弁術その他の散文
    第10章 ローマの歴史家と散文家
    第11章 ローマの詩
  第U部 中世の文学
    第12章 ゲルマン文学・ケルト文学・ロマンス文学の起源
    第13章 中世のフランスとスペインの文学
    第14章 初期のドイツ文学とスカンジナビア文学
    第15章 ダンテ
  第V部 ルネサンスから十八世紀末までの文学
    第16章 イタリアのルネサンス
    第17章 フランス・ルネサンスの散文
    第18章 十八世紀末までのフランスの詩と劇
    第19章 十六・七世紀のドイツ文学
    第20章 近世のスペイン・ポルトガル文学
    第21章 エリザベス朝以前のイギリス文学
    第22章 エリザベス朝の詩と散文
    第23章 シェイクスピア以前のイギリス演劇
    第24章 シェイクスピアとエリザベス朝後期の劇作家
    第25章 十七世紀イギリスの詩と散文
    第26章 十八世紀のイギリス文学
  第W部 十九世紀の文学
    第27章 十九世紀イギリスの詩
    第28章 十九世紀イギリスの小説と散文
    第29章 十九世紀フランスの小説と批評
    第30章 十九世紀フランスの詩
    第31章 古典主義時代のドイツ文学
    第32章 ゲーテ以後のドイツ文学
    第33章 十九世紀のロシア文学
    第34章 ルネサンス以後のイタリアとスペインの文学
    第35章 オランダとフランダースの文学
    第36章 スカンジナビア文学
    第37章 アメリカ十九世紀の小説
    第38章 アメリカのエッセー
    第39章 アメリカの近代詩
  第X部 現代の文学・思想
    第40章 二十世紀のイギリス文学
    第41章 二十世紀のアメリカ文学
    第42章 二十世紀のフランス文学
    第43章 二十世紀のドイツ文学
    第44章 二十世紀のロシア・ソビエト文学
  解説
  世界文学年表
  作品・事項索引
  人名索引

 西洋を中心に文学の歴史がフルコース。日本語ではなかなか読めない内容が詰まっています。
 

読んでみて
 この本を読んで、ふと高校時代に世界史で赤点ばかりとっていたことを思い出した。1年の頃には2点とかいう点数をたたき出したことを思い出した。このままじゃいけないと思い、理系志望のくせに高3時の選択科目では理科の科目をとらない代わりに世界史を選択していて、それでも赤点ばかり取り、一時は進学大学が決まっているにもかかわらず卒業できないのではないかとの心配もしたことを思い出した。当時世界史を教わっていた先生から卒業後にたまたま街中で声をかけられたのだが、顔をすっかり忘れていたためすっかり無視してしまったことを後で気付いたことを思い出した。日本史は好きだったのだが、世界史は最後まで好きになれなかった。
 それくらい僕はカタカナが嫌いなのだが、横文字は別に嫌いではない。思うに、世界史の授業は英語で学ぶべきではなかろうか。西洋で起こった事件について「清教徒革命」なんて漢字の名称で学んでもしょうがあるめえ。少なくとも、「キリスト原理主義革命」と言ってくれたらわかりやすかったのに。まあ、中国や朝鮮の歴史は日本語で学ぶんでいいと思うけど。
 この本を読むと、世界は実に広いことを気付かされる。事件など起こらなくても世界史の時は刻まれていく。現実からの逃避の歴史、とか言っちゃいけないのかな。
 それにしても、様々な価値ある本を母国語で読める英米人はいいなあ。昨今はデジタル・ディバイドが叫ばれているが、それ以前に日本人はリンガル・デバイドにさいなまれているのだとふと思った。
 

入手について
 分厚い本だから、本屋においてあったら目立つ。その割りには見かけることが少ない気も。原書でよければ、John Macy『Story of the World's Literature』があるが、これも絶版中。
 
 

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