芭蕉俳文集
黄10-1 芭蕉俳文集
潁原退蔵・山崎喜好 訳注
発行年月日:昭和33年 4月30日

(通常目録より)--------------
 芭蕉二九歳の作「貝おほひ序」から晩年の「俳諧三ヶ条」に至る一三四篇を本篇とし別に参考篇三二篇を収めた。原典の仮名書きに漢字を当て、送り仮名・句読点・濁点振り仮名を加えるなど古典を理解しやすいよう配慮した。同一文は出典ごとに数種を集め、ことごとく懇切丁寧な脚注を付した。芭蕉俳文集として従来にない完璧なもの。
 

内容
 この本は、以下の内容を含んでいる。
  ・本篇
  ・参考篇
  ・補記
  ・解説
  ・略年譜
  ・索引
 これは特定の作品ではなく、芭蕉の遺文として確実視される文を集成したものである。岩波文庫黄帯206-8『芭蕉文集』を増補した内容となっているが、角川文庫版は現代語訳や索引が着いたり解説が増えたりしており、さらに収録俳文の量も多くなっている。
 なお、岩波文庫版の方は'99年2月にリクエスト復刊されたが現在品切れ。また、岩波文庫版には角川文庫版には入っていない俳文が2つだけ(祖翁壁書、祖翁口訣)含まれている。
 

読んでみて
 これよりは先に『おくのほそ道』を読んだ方が、多分良い。その後で芭蕉という人間についてもっと知りたくなったらお勧め。筆者の場合は『おくのほそ道』とかは俳文というより、単なる全国名所ガイドにしか思っていないので、こっちの方もそんなつもりでとらえている。
 いろいろな文の切り継ぎではあるが、それぞれに江戸時代の日本の風景がつまっていて趣深いものである。
 

入手について
 当初は角川文庫紫帯(紫34)で出されていた。この本は良く見かける本である。岩波文庫に比べると、こちらの方が厚くて印刷もはっきりしており、解説も多いので探すだけの価値はあると思われる。
 
 

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