市指定重要文化財(建造物(建築))
5.旧金山図書館 ●指昭和57年3月30日
●所在地太田市本町27−9

14.JPG旧金山図書館
この建物は明治・大正時代の太田出身の実業家葉住利蔵翁(1866〜1926)が私財を投じて建設、太田地方の文化発展のため、私立の図書館として大正11年(1922)5月1日に開館したものである。木造平屋建て、入母屋造り桟瓦葺。閲覧室40坪(132u)と玄関3坪(約10u)からなる。閲覧室は床を高くし、基礎には石組みが使用されている。天井は床から14尺(約4.6m)と高く、湿気を防ぎ建物の耐久化が図られている。窓は開閉自在の回転窓で通風・採光が十分配慮されて、図書館機能が建築構造の中によく生かされている。建築当時は閲覧室のほか、二階建て土蔵造りの書庫・管理者用の和風住宅が付設されていたが現在は残っていない。
その後、図書館は太田町に寄付され、現在は太田公民館の別館として使用されている。明治・大正時代を通じての公共洋風建築としては市内に現存する唯一のもので、建物の保存状態は良好である。県内に現存する草創期の図書館建築の遺構として重要なものである。

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