市指定重要文化財(考古史料)
23.鷹匠埴輪 ●指昭和51年11月16日
●所在地太田市浜町2−35

32.JPG鷹匠埴輪


太田市西部の脇屋オクマン山古墳出土の人物埴輪である。
高さ約138cmで、野外に飼いならした鷹を放って鳥等を捕える娯楽技式を司る男性を象徴している。石膏により補填した部分もあるが、ほぼ完全な形に復元されている。左手には尾に鈴を付けた全長15cm程の鷹を止め、巾広の鍔のある帽子をかぶり、肩まで垂らした美豆良を結っている。裾縁に鋸歯文を施した袴をつけ、腰には大帯をしめた身仕度をしている。盛装した人物は相当高い位ぶあったと思われ、鷹狩が支配者層の狩猟行事であったことを物語っている。
人物の表現は言うに及ばず、鷹、鈴、靹、餌籠と思われる編籠等細部に至るまで巧みに造られている。出土状況も明らかであり、現在最も信ずるに足る鷹使用埴輪の優品である。
本埴輪は、現在東毛歴史資料館に展示されている。



[オクマン古墳]
大間々扇状地の東南端にあたる宝泉(由良)台地の北端、脇屋正法寺の東方250mのところにあたった。基壇径36m、封土径22m前後の円墳であり、2段ないし3段に築造されていたものと推測される。基壇における埴輪配列は、封土に接して、人物、馬、家等の形象列、その外周に1列ないし2列の円筒列が推測される。この古墳から、鷹匠埴輪、飾り馬埴輪、鍬をかついだ男子埴輪、帽子をかぶった人物埴輪等優れた形象埴輪の出土があった。築造時期は、6世紀末頃と推測される。

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