嚥下障害者のための食事メニュー
はじめに
医療の進歩で命をとりとめることは、まことに喜ばしいことなのですが、治療の不備で
本人や周りの者が食事や下に関してたいへんなことになっておられる方々が多いのも
また事実です。
しかし、介護に負けてはなりません。できれば楽観的に陽気に行きたいものです。
私の父は、糖尿に端を発し、MRSAで肺炎が悪化したときの人工呼吸器と麻酔の後遺症で
寝たきりとなりました。生来努力が好きでない方なのでリハビリもそれほど熱心にせず、寝込
んでから2年を経た今も歩くことも立つこともできない状態です。幸い頭の方は大丈夫だった
ようで、話をしたり、本を読んだり、テレビを見たりして、毎日を過ごしています。
医療ミスを云々するとき、その元々の原因を考えるなら、やはり医者を責めることはできま
せん。(不注意によるミスは当然ゆるせませんが。)でももう少し勉強はして欲しいと思いました。
書物やインターネットで素人でもかなりの最新情報を得ることができる時代ですから。
かつては、人工呼吸器をつけるのは、親戚が集まるまでの延命と思っていましたが、最近は
回復することが多いようです。したがって、48時間以内にのどを切開して、ベンチレーターを
つけるようにしましょう。後遺症(嚥下障害や神経の麻痺)を最小限にできます。ベンチレーター
はT型をお勧めします。最新情報を知らない医者はL型を使おうとします。L型では昼夜とわず
2時間に1回の割合で、吸痰をしなければなりません。家庭介護では、まいってしまいます。
T型は本人に咳をする力があると、普段は頻繁に吸痰する必要がありません。
母を始めとした家族の介護や施設や病院の多くの人の世話になりながら、5年半を経て、
平成17年の夏、父は往生いたしました。
嚥下障害の程度
父は、これまでの医療でいけば胃に穴をあけて流動食の流し込みになるところでしたが、
リハビリ専門医が、最新の情報をもとに30°の傾きで、意識しながら呑み込めば寒天食や
とろみ食を口から食べることができると診断しました。この程度になると、食事をさせることが
医療行為になります。家族以外では、看護士か医者でないとできません。食事には1時間かか
ります。したがって朝はエンシュアーなる流動食を管で入れます。(約20分) そして、昼、夜の
2食を嚥下食としています。
嚥下食を作るための器具
主食は、米です。最初の頃はおもゆでしたが、最近は粥をすりつぶして、トロメリン(嚥下
補助食品の製品名)で粘度をあげたもの。粥専門の炊飯器がありますのでそれを使うと大変
便利です。すりつぶしにはミルを使います。
おすすめ 象印マイコンおかゆメーカーBG-06-1
ナショナルファイバーミキサー MX-X52
おいしく炊けます湯煎式 ミルコップとミルコップ台は3組あるととても効率がよい
おかゆメーカーは煮豆にも使えます。ファイバーミキサーはミキサーとして使えます。
家族みんなで使いましょう。
嚥下食調理の基本
たとえば野菜を煮たものをミルにかけると違ったものになることが多いです。
おいしいのですが、今までになかった味になります。しかも寒天で固めるのでさらに
もとの食材がわからなくなります。寒天は薄いだしで溶かしているから余計にです。
魚なども特徴の出るものとそうでないものがあります。煮汁などを別かけにすると
いいのですが、とろみをつけるためにトロメリンを使うと味が変わることが多いです。
必要なことは毎回、お品書きをつくることです。
これは小松菜を煮たもの、但馬カレイの煮付けとかはっきりさせます。肉類よりも
魚の方が特徴が出ます。家族がすき焼きを食べるときなどは、その汁と中身をミルに
かけトロメリンを加えるという手もあります。味がきついのでけっこういけます。ただし
肉を多くすると油が固まるのでよくありません。
※ミルにかけるための出汁は、できるだけ少な目にする。
※寒天は食材によって固まり具合がちがいます。これについてのレポートは今回
できませんでした。
いつ作るのか
だいたい夕食の準備と後かたづけのときです。準備のときに家族の分と一緒に
作ることのできるものは作っておきます。そうでないものは間をぬって作ります。
食事の片づけが終わったあとミルにかけ、寒天で固めます。基本的には翌日の昼食
と夕食を前日に準備します。また、同じ献立で2食分作って、冷凍、冷蔵保存します。
茶碗蒸しなど市販のものも利用します。ストックがあると気分的に非常に楽になります。
献立はエクセルで書いています。きちっと整理できていませんが、参考にしてください。
デザートはプリンやヨーグルトやゼリーです。そのままいけるものがほとんどです。特
に書き上げていません。カボチャやダイコンを軟らかく煮たものなどはそのまま食べる
ことができました。
嚥下食献立(エクセル)