印鑰

印鑰



よみ:いんやく
時代:平安時代


内容: 印は「印鑑」、鑰は倉庫の鍵のことである。律令制度の特徴は文章主義である。あらゆる事柄が文章の授受によって処理される原則である。その公文書の正規であることを証明する物が印である。この印は朝廷の鍛冶司が鋳造し、諸司・諸国へ分け下した。
 鑰は穀物を貯蔵した倉庫の鍵で、律令制では中務省が管理し、国司でさえ自由にできないという建前であった。このように印鑰は国司の国内支配の象徴であり、国司が任国に赴任すると、まず印鑰を受け取ることが重要な仕事であった。