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のんちゃん 便り

第128号 2007年 6月

盛りだくさんの6月

6月は、体育大会、中間テスト、そして、職場体験と、盛りだくさんの行事です。体育大会は、雨の予報が続いていたのに、直前になって晴れ予報に変わり、暑い一日でした。望は、60メートル走、2年の団体競技、バラエティリレーの3種目に出ました。出場は3種目ですが、体育委員(!)ですので、ゴールのテープ持ちなどはりきって活躍(?)していました。60メートル走は、あいかわらず、時速6キロの電動車椅子にイライラしつつあきらめつつ、みなから遥か遅れてゴールしました。バラエティリレーは、縄跳びをしたり、テニスラケットにボールを乗せたりしてリレーします。望は手押しの車椅子にテニスラケットを取り付けてもらい、ラケットのネットのところに段ボール箱を付けてボールが落ちないようにして、その上、友達がボールを押さえて絶対ボールが落ちない大ズルをして、もう1人の友達が車椅子を押してウイリーしながら全力疾走でした。きっと先生方はひやひやだったでしょう。望は「イケイケ」と大喜びでした。

団体競技は、望の学年にムカデ競争の好きな先生がいらっしゃるのか、昨年に続きムカデ競争。そして、昨年同様、体育大会前には7時半からの早朝練習がありました。いつもより30分以上早く起きなければなりません。望は気合が入っているので平気なようですが、5時起きの私はかなり辛いものがあります。でも、わずかな日数ですから頑張らなければなりません。早朝練習の初日、早くに起きたものの大雨で、カミナリまで鳴り始めました。もう練習はないものと思い普通に登校したら、早くに登校した生徒が多かったようで、早朝練習が終っていました。望はがっかり。翌日、「今日こそは」と登校したら、私が先生からの連絡を聞き間違えていて、早朝練習のない日でした。またまた望はがっかり。陸上部の早朝練習を見学し、日直の仕事を手伝って過ごしました。下校時、「明日も早朝練習はありません」と教室の前で先生から連絡を受け、早起きしなくて良いとホッとしながら帰りの会が終わるのを待っていました。

「さようなら!」の挨拶の後、女子生徒たちが集まってなにやら話していました。明日の朝、作戦会議をやろうというような内容でした。「うわっ、明日も早く登校?」とドキドキしていると、女子生徒が私のところに来て、「明日の朝、みんなで話し合うんですが、のんちゃんも7時半に来れますか?」と聞いてきました。私は「はい!」と応えました。「は〜、明日も早起きか〜」とため息をつきつつも、笑みがこぼれてきました。望が話し合いに参加したところで、何の発言をするわけではありません。参加する意味が無いと考える人もいるかもしれません。でも、クラスの一員として、望も話し合いに参加するのだというクラスメイト達の思いが嬉しかったのです。いえいえ、子ども達にとっては当然のことなのかもしれません。翌朝、望を送って行った夫が「なんか話し合い始めてたわ」と笑いながら報告をしてくれました。きっと望はイッチョマエに作戦会議に参加して、頷いたり笑ったりしていたのでしょう。子どもだけの会議は楽しいだろうなと思いました。

ムカデ競争はクラス対抗で、女子から男子へとリレーします。練習の時は1位だったらしく、教室の後ろの黒板にもムカデ1着とるぞと目標が書かれていました。なのに当日、最初の女子チームの縄が切れてしまい、他のクラスに大きく差をつけられてしまいました。泣きながら走っている女の子達がいました。男子が走り出した時、他のクラスはすでにゴールしていました。それでも男子達は元気に最後までしっかり走りました。思わぬトラブルで、今日までがんばった努力が水の泡。いえいえ、その頑張ってきた日々が大切なのです。努力をしてもその結果が評価されないことはよくあることです。きれいごとではなく、無駄に見えることが実はとても大切なこと、結果以上に過程が大事と思います。ある大学の授業で話をした時、「努力をしても結果がついてくるとは限らないなんて、そういうこともあるのかとビックリした」という感想がありました。こちらが驚きました。努力をして良い成績を取り偏差値の高い大学に進んできた学生さんなのかもしれません。学校は努力しただけ報われると教えているところかもしれません。でも、社会に出れば、頑張ったのに結果がついてこないなんて、日常茶飯事(私の場合だけ?)です。悔しかったり悲しかったりするけれど、それが自分を成長させてきたと感じています。思うようにいかないから、いろんな思いをして、だから人生は面白いと。そんな話は中学生には通じないかもしれませんが、きっと彼らの心の中に、このムカデ競争のことがしっかりと刻まれていくのだろうと思います。本当にみんなよくがんばりました。

体育大会の翌週は中間テスト。体育大会の興奮冷めやらぬ状態の望です。暑くなって体温も上がってきているし、なかなか勉強の体制になりません。まじめに受けた試験もあれば、拒否して怒ったり泣いたりした試験もあったようです。でも、他の生徒に迷惑にならないよう、声を上げずに静かに怒ったり泣いたりしたそうで、これもひとつの成長です。楽しいこともあれば、辛いこともあり、それを学んでいって欲しいと思います。

次は、月末の職場体験。区の図書館に行くそうです。図書館は、バリアフリーできれいで広くて、確かに車椅子には都合の良い場所です。でも、面白そうなところで体験をさせたいと先生は考えてくださり、消防署、大学の食堂や購買部、レストランなどいろいろなところを探してくださいました。でも、厳しい現実を前に希望は叶いませんでした。消防署は職員の対応は良かったようですが、ハード的に厳しく断念、大学の食堂や購買部は、業者が入っていることや衛生面、広さなどで断わられ、レストランも広さが問題でした。結局、図書館に決まりました。でも、これも過程が大切と思いました。あたってみなければ、前には進めません。地域の中に体験先が増えていくことを願っています。望は、仲良しの友達と一緒に2日間の職場体験をしてきます。図書館の職員の方々の学びの機会にもなりますように。

ひとこと

5月の連休前から体調が優れなかった私は、連休中にダウンして寝込んでしまいました。寝ている私を置いて、夫と望は四国までうどんを食べに行ったり、ヨットに乗りに行ったりと充実した連休を過ごしました。


うどんを食べに、日帰りで高松へ 体育大会

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