A型インフルエンザ治療薬アマンタジン

「実地医療研究メーリングリスト」のメンバーの一人,神津 仁先生の取材記事が 平成11年1月30日の朝日新聞に掲載されました。
ご注意!!


インフルエンザ情報リンク 玖珂中央病院(山口県)吉岡春紀先生

重症インフルエンザにアマンタジンを処方する医療機関

医療機関名担当医住所電話/
FAX
電子メールホームページ
神津内科クリニック神津 仁東京都世田谷区若林 1-18-1003-5481-4114
03-5481-4112
toshi88@ff.iij4u.or.jphttp://www.iijnet.or.jp/SYPIS/
荒川医院安藤 潔東京都中央区京橋 2-1-403-3281-0567
03-3281-0645
kk_andoh@mvc.biglobe.ne.jphttp://www2u.biglobe.ne.jp/~andoh/
中村クリニック中村 宏東京都文京区小石川 3-27-6-10303-3818-7677
03-3818-7677
hirocli@netlaputa.ne.jphttp://nakamura.or.jp/
セントラルクリニック蓮沼 剛東京都中央区日本橋茅場町 2-7-903-3669-1238
03-3666-9813
hasunuma-ind@umin.ac.jphttp://www.centralclinic.com/
木根川診療所蓮沼 剛東京都葛飾区東四つ木 3-14-903-3691-3831
03-3691-3967
hasunuma-ind@umin.ac.jphttp://www.pp.iij4u.or.jp/~hasunuma/
青木クリニック青木正美東京都中央区銀座 1-13-7木挽ビルBF03-5250-0131
03-5250-0133
DZF04142@nifty.ne.jphttp://www.kk.iij4u.or.jp/~matchan/
上田診療所上田 晃東京都中央区日本橋 2-1-10柳屋ビルB103-3271-2775
03-3281-6765
akira-ueda@ueda.comhttp://www.ueda.com
安部診療所安部 潔東京都江戸川区一之江 4-7-603-3652-0234
03-3654-5954
ketu@tka.att.ne.jp(未開設)
佐々木医院佐々木幸造東京都中野区弥生町 3-36-1203-3372-0537
03-3372-0537
kohzou@blue.ocn.ne.jp(未開設)
山王病院
(小児科)
伊藤雅彦東京都港区赤坂 8-5-3503-3402-3151
03-3404-3652
itohm@gem.bekkoame.ne.jphttp://www.sannoclc.or.jp/
豊海診療所矢野芳和東京都中央区豊海町 2-2-11303-3533-6751
03-3533-5834
office.yano@ma4.justnet.ne.jp(未開設)
いがらし内科医院五十嵐秀之東京都江戸川区東葛西 5-46-1103-3680-9771
03-3687-4297
igarashi@super.win.ne.jphttp://www.win.ne.jp/~igarashi/
おおさわ胃腸科内科クリニック大澤佳之秋田県仙北郡角館町岩瀬字中菅沢 92-200187-52-1133
0187-52-1132
osawa@hana.or.jphttp://www.hana.or.jp/hana/osawa/
佐藤クリニック佐藤博紀福島県いわき市平小太郎町 3の70246-25-2725
clinic@mtci.ne.jphttp://www.aaz.mtci.ne.jp/~clinic/
国際医療福祉大学
クリニックアレルギー科
伊藤雅彦栃木県大田原市北金丸 2600-60287-24-1001
0287-24-1003
itohm@iuhw.ac.jphttp://www.iuhw.ac.jp
川島医院川島 理群馬県渋川市長塚町 17700279-22-2421
0279-25-1108
gm-osamu@mail.gunma.med.or.jphttp://med.gunmanet.or.jp/kawasima/
新所沢清和病院
アレルギー科
伊藤雅彦埼玉県所沢市神米金 141-3042-943-1101
042-943-5226
itohm@gem.bekkoame.ne.jphttp://www4.justnet.ne.jp/~kanda321/
はとりクリニック羽鳥 裕神奈川県川崎市幸区鹿島田 1133-15044-522-0033
044-522-0033
yutaka@hatori.or.jphttp://hatori.or.jp
やまもとクリニック山本典子神奈川県横浜市緑区中山町 321-9045-929-1300
045-937-0500
yama-s@yk.rim.or.jp(未開設)
宮川小児科内科医院宮川政昭神奈川県横浜市保土ヶ谷区岩間町 1-4-1045-331-2478doctor@lares.dti.ne.jphttp://www.lares.dti.ne.jp/~doctor/
むらた内科村田幸雄三重県津市八町 3-1-3059-225-5501
059-227-8138
muranai@ztv.ne.jp(未開設)
野田医院野田倫代和歌山県有田郡吉備町庄 5740737-52-7578
0737-52-7578
non@arisugawa.comhttp://www.naxnet.or.jp/~non/
旭クリニック
(小児科)
石渡淳一大阪府泉大津市旭町 23-380725-33-7722
0725-33-8228
asahic@ins.ne.jphttp://www.ins.ne.jp/~asahic/index.htm
公立八鹿病院
(内科)
片山 覚兵庫県養父郡八鹿町八鹿 1878-10796-62-3135
0796-62-3134
ksatoru@mxa.nkansai.or.jphttp://hbsvin01.phoenix.pref.hyogo.
jp/choju/doctor/katayama.htm
消化器クリニック
米川医院
米川正夫鳥取県米子市両三柳 880-10859-29-1170
0859-24-0237
masao@apionet.or.jphttp://www.apionet.or.jp/~masao/
(工事中)
三浦医院三浦 力北九州市八幡東区祇園 2-11-10093-681-7363
093-681-7363
st-miura@mwc.biglobe.ne.jphttp://www2s.biglobe.ne.jp/~cl-miura/
吉岡クリニック吉岡仙弥福岡県大牟田市曙町 7-20944-43-6027
0944-43-6028
yoshioka@mutugoro.or.jp(未開設)
坂西内科診療所坂西信映福岡県大牟田市原山町 2-80944-52-2025
0944-52-2036
sakanisi@mocha.ocn.ne.jp(未開設)
橋本医院橋本隆一熊本県熊本市改寄町 2379-3096-272-0501yabu@try-net.or.jphttp://www.try-net.or.jp/~yabu/

メンバーがアマンタジンを処方する切っ掛けになった投稿

皆さん、神津です。

インフルエンザが流行してきましたが、皆さんはシンメトレルをお使いでし
ょうか?
昨年は自費で使いましたが、今年は保険で使えるようになり、もう大分処方
をしました。発症して48時間以内に使い始めると、大変効果が有ります。
私は麻黄湯を一緒に使って症状の軽減がよいという結果を得ています。
ワクチンが間に会わなかったら、シンメトレルをどうぞ。

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明るく、あせらず、あきらめず
神津内科クリニック
神津 仁 M.D.
E-mail:toshi88@ff.iij4u.or.jp
URL:http://www.iijnet.or.jp/SYPIS/
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アマンタジンてどんな薬?

今回のインフルエンザですが、かなり症状はステレオタイプで、ご承知のよう
に「Major:1.急激な発症、2.悪寒・戦慄に続き39℃を越える高熱、3.全身倦怠
により臥床を余儀なくされる、4.全身の関節痛、Minor:5.頭痛、6.セキ、7.食
欲不振、嘔気・嘔吐、8.排尿障害、9.便通異常、10.咽頭所見は陰性」という臨
床症状でそれと分かります。

インフルエンザウィルスは、ヒトに感染する際に、ウィルスのエンベロープに
あるM2チャンネルにH+が流入して、脱核、ウィルスのリボ核蛋白が宿主核内
に侵入して、増殖を行うわけですが、塩酸アマンタジン(シンメトレル)は、M
2チャンネルのH+が流入する部分にくっついて、H+が流入出来なくなることに
よって、結果的に増殖を抑えるという作用を持ちます。増殖しなければ、体内
の感染防御系による処理が容易になる、ということです。直接ウィルスを破壊
するわけではないので、抗ウィルス剤ではありません。

そして、その使い方ですが、ノバルティス・ファーマの使用書を参考にして頂
ければと思いますが、グーッと熱が出たら、24時間以内、48時間以内に使って
頂ければと思います。それ以降では効果が少ないようです。また、小児には慎
重に投与してもらいたいとの事です。また、腎機能が悪い方、前立腺肥大があ
る方注意が必要です。妊婦・授乳婦には禁忌です。

朝、昼となっているのは、夜に服用すると不眠傾向になるためと、製薬会社は
推奨していますが、午後に来た患者さんは、とりあえず夜から始めていいと思
います。私が使った感じでは、患者さんは不眠どころではなく、グターっとな
って動けませんし昏々と眠っていますから、問題ないと思います。

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Hitoshi Kozu M.D.,Ph.D.
神津 仁
E-Mail:toshi88@ff.iij4u.or.jp
URL:http://www.iijnet.or.jp/SYPIS/
いつも心に太陽を!
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安藤潔先生の使用経験

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何故、私がアマンタジンを使うようになったのか、又、今でもインフルエンザ
を疑った場合に併用しているのか、ちょっと補足させて頂きます。

年明けての第2週目の水曜日の昼前、60歳台の男性がゼイゼイしながら
当院に来られました。日曜日に悪寒、全身倦怠感と共に、突然の39度台
熱発。しかし、この不況では仕事を休む訳にもいかず、売薬を飲みながら
なんとか我慢していたが、もう苦しくて・・・と。問診及び聴診にて、直ちに
緊急入院の手筈を取りました。でも、この方は、その夕方に他界されました。
それ以来、私は70歳以上の方にはシンメトレルを4〜6錠、自費にて渡して
おります。「悪寒戦慄、全身倦怠、節々の痛みを伴って突然、38度以上の
熱発を見たら飲みなさい。それ以外だったら、いざの時に効かなくなるかも
知れませんから、飲まずに持っていて下さい」と話し、薬包紙に印刷して。

今のところ、幸いに数名の方が上記指示にて内服、一過性の熱発後に軽快
しております。又、一昨日、肺気腫、狭心症、喘息など、基礎疾患だらけの
老人が同様症状で熱発、相当に苦しい状況に陥りましたが、念の為に抗生
物質も併用しながらのアマンタジン投与で、翌朝には解熱致しました。
だからと言ってアマンタジンが効いたのだとは誰にも言えません。でも、
同薬剤を併用するなとお偉い誰かが言っても、私は併用したと思います。

バイアグラほど高い薬でも無し(因みにシンメトレル6錠で300円)、腹上死
するような副作用がある訳でも無し・・・どうせ自費で処方するなら、私ならば
生命を左右するかも知れないアマンタジンを処方したいと考えております。
薬屋さんや厚生省が喜ばなくても・・・。
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Kiyoshi Andoh M.D.
Arakawa Clinic,Tokyo
kk_andoh@mvc.biglobe.ne.jp
http://www2u.biglobe.ne.jp/~andoh/
CMINC-URL:http://www.k-net.or.jp/~norio/chuo/


シンメトレル(アマンタジン)に関して・・(野田倫代先生)

シンメトレルに関しては、メーリングリスト(インターネット)で情報をいただ
き、卸にききましたら、「あ、先生のゆーのをわすれてました、ごめんなさい」
との由。キット(A型を判定するもの)に関しては、しらべたけれど、よくわから
んとの由。ということで、キットは手に入りませんでした。(後日報告あり。1
月下旬。)
年末に、40度近い熱発の患者さんがこられ、基礎疾患がたくさんある方で、これ
はながびくとやばいなと思い、おそるおそる使用しましたところ、著功がありま
した。
その後、40度ちかい熱発のインフルエンザと思われる方の初期には処方していま
すが、かなりよく効いているように感じています。
是非はいろいろあると思います。一応、私の処方に関して書いてみました。

追記----
1.著効例とか賛成意見
印象では、著効いたします。A型と推測される症例では積極的に使用して
います。今回は、インフルエンザによってミゼラブルな症例も報告されて
おり、自分が知っていながら使わなくてミゼラブルになったときの事を考
えると、悔やむに悔やまれないと感じます。
使用量は、成人一日100mgで、2日から4日まで。症状改善すれば服用中止。
大概2日で解熱。4日以上の処方が必要な症例はなし。
2.小児の経験
妊婦には使用禁止でもあり、容量の見当もつかず、小児には使用せず。
大人にもなのですが、熱をいたずらに早く下げないように、元気であれば、
いちど熱を上げたほうがウィルスが死ぬのでよい旨を説明。
でも、ウィルス性心筋炎などの小児の報告がある度に、小児での安全性の
確立を待ち遠しく感じます。
3.慎重派意見
いたずらになんでも処方というのではいけないと思います。耐性菌などの
ことも考え、必要最低限でありたいと思います。ただ、それが、各々の医師
の経験や考え方によってちがうのは、いたしかたのないことでありましょう。
4.副作用の経験
当院にては、とくになし。
5.否定的意見
慎重である必要はありましょうが、一概に否定する必要はないと思います。

中村宏先生の使用経験(著効例)

62歳女性 糖尿病合併
      (グリミクロン1/2Tにて血糖106,HbA1c5.9%とコントロール良好)
1月8日より風邪症状
1月12日 嘔気、発熱38度、脱水状態
      血圧70/40とプレショック状態
      血糖269,尿糖4+、ケトン1+
    入院ベッドなく、点滴500ml施行これでも血圧67/43と不良
    やむを得ずシンメトレル100mg、ナウゼリン座薬処方
1月13日 顔色much better!
血圧114/71 採血にてCRP4+,血糖250mg
  以後咳嗽、喀痰症状は遷延しました。   

54歳男性 
主訴:悪寒、両下肢大腿痛、大量発汗
1月25日より大腿部痛出現しはじめ、
1月28日症状が増悪して受診
 鼻腔、咽頭、胸部には特に所見なし、食欲正常
両大腿部のだるさ、痛みは高度で歩行が辛い
インフルエンザ流行時期でもあり、シンメトレル100mg分2を1日のみ処方
1月29日症状は、嘘のように軽快、汗ばむ程度
思わぬ効果に採血施行 CRP2+ WBC6000 他は正常 で、もう2日分処方
2月3日 症状全くなし

数多いインフルエンザ、またシンメトレル使用例の中で印象に残った2例でした。
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中村 宏  Hiroshi Nakamaura
〒112-0002 東京都文京区小石川3−27−6 コスモ小石川103
      中村クリニック Tel&Fax(03)3818-7677
E-mail: hirocli@netlaputa.ne.jp
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三浦力先生の使用経験

K.U. 14yo F (35.5Kg-wt)
1月23日悪寒と38.5℃の発熱で初診。全身倦怠が著明で嘔気も
訴えた。シンメトレル0.7g/日を2日間処方。
24日には高熱は出なくなり、25日に再診。この時はニコニコ
顔でした。咳が出現しシンメトレル投与は中止し、抗生剤や
その他対症療法で治療。経過良好。
(註:シンメトレルは細粒を処方し0.7gはシンメトレル70mgに
相当します。)

K.K. 38yo F(K.U.の母)
1月24日39.5℃の発熱。25日に初診。シンメトレル100mg/日
投与開始。結局1月28日まで39℃以上の発熱が続き衰弱も著明。
シンメトレルも4日投与した結果となるが全く効果なく、通常
のインフルエンザの経過をたどった。29日から解熱した。

以上です。

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三浦 力 (Tsutomu Miura) 三浦医院 北九州市
e-mail ; st-miura@mwc.biglobe.ne.jp
web page ; http://www2s.biglobe.ne.jp/~cl-miura/

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安藤潔先生の投薬基準

Date: Mon, 18 Jan 99 23:49:54 JST
安藤@荒川医院です。

吉岡先生 wrote
>シンメトリル(50)2Tを処方してみましたが、効果はよく判らない
>状態です。引き続き処方してみようと思います。MLの皆さんは
>どのような基準でこの薬剤を使われていますか?年齢層?抗生剤
>や漢方や鎮痛解熱剤の併用は?当院は、20代ー50代の方が多く
>初診の時すでに、何らかの市販の感冒治療薬を服用されており、
>至急の自覚症状の改善を求められる事が多く”てんこもり”の
>ような処方になってしまいます。

私の場合は神津先生や相澤先生など、インフルエンザに関する情報・
御意見を参考にして、自分なりの投薬基準を設けました。即ち、1)昭和
一桁前半より高齢の方々には、悪寒戦慄・全身倦怠感を伴う急激な
発熱を見たらシンメトレルを投与する、2)この方々には、無症状でも
ワクチン接種をされていなければ、2〜3日分を予備として持っていて
頂く(自費)、3)心肺に基礎疾患のある60歳以上の方々は1)・2)に
準じる・・・。その結果、私の送信[4613]に書きました熱発4日してから
来院された昭和2年生れの男性が急性肺炎で他界されたのは非常に
残念ですが、他の方々はほぼ2日目には解熱しております。又、懸念
した副作用も殆ど見られておりません。(尚、当院では小児の来院は
皆無ですので、小児に関しては判りません。)

私はまだ漢方をキチンと学んでおりませんので、一切、使ってはおりま
せん。インフルエンザと思った方の場合、上記1)・2)では抗生剤は
併用しませんでしたが、3)ではサワシリンかクラリシッドを併用した方
も数名おられます。解熱剤は1)の方のみピリナジンを併用しました。

因みに先週火曜日に突然のように勃発したインフルエンザの猛威は、
先週金曜日まで続きましたが、本日は既にやや下火となって、普通の
感冒、咽頭炎、急性気管支炎と思われる方々が大半でした。従って、
本日のシンメトレル処方も急減しました。但し、当院はオフィス街の
真ん中にあり、患者さんの来院も仕事の都合に左右されておりますの
で、明日の様子を見ないと判りませんが・・・。

Kiyoshi Andoh M.D.
Arakawa Clinic,Tokyo
kk_andoh@mvc.biglobe.ne.jp
http://www2u.biglobe.ne.jp/~andoh/

安藤潔先生の使用経験(2)

Date: Wed, 20 Jan 99 20:11:46 JST
安藤@荒川医院です。

今週も3日目を終えて、熱発の患者さんが押し寄せた先週に比し、
随分、高熱の方が減ったなという印象で、インフルエンザの嵐も
過ぎつつあるのかな、と思っていたら、夕食時のNHKのニュースで
「都内のインフルエンザはこれから来月に掛けてピークを迎える
見込み」との放送をしておりました。・・・なんだ、「あそこは薮だ」と
いう噂が広まって、患者さんが来ないだけなのか・・・。

当院では先日の送信[4653]のような基準のもと、今迄、30名程の
患者さんに処方しました(8名予備)が、下記1例を除いて翌日から
翌々日には解熱し、処方は3日以内としましたが、再燃を要する方
は居ませんでした。ただ、遷延性間欠性咳の方がやや目立つ気が
しております。又、予備で渡した老人の一例では、帰宅夜から熱発、
早速、内服したところ、翌日中に解熱したと、後で感謝されました。

無効だった1症例は62歳男性で、悪寒を伴う39度で来院、3日分
を処方するも解熱せず(但し、多忙と休まず)、5日目に38度と痰を
主訴に再来、ESR=60/h,CRP=3.8,XP=両下肺野陰影でスパラのみ
を処方すると共に、肺炎で亡くなられた方の話(送信[4613])をして、
自宅安静を強く指示しましたところ、翌日から解熱傾向となりました。

さて、皆様のところは如何でしょうか。即時性のあるメールですので、
都内各地の情報も頂ければ幸いです。(厚生省・保健所より速報?)

Kiyoshi Andoh M.D.
Arakawa Clinic,Tokyo
kk_andoh@mvc.biglobe.ne.jp
http://www2u.biglobe.ne.jp/~andoh/
CMINC-URL:http://www.k-net.or.jp/~norio/chuo/

坂西 信映先生の使用経験

 当院では、38℃(又は平熱より2℃)以上の悪寒を伴う発熱、関節・筋肉痛を初
発症状とし、上気道炎症状(咽頭痛、鼻水、咳など)を併発する患者をA型インフル
エンザと判断し、発症48時間以内の症例計30名にアマンタジン(100〜150
mg/日)を2〜5日間投与しました。
 本朝までに25例の経過が判明しましたので、概略まとめてみました。
 年令内訳は10才以下1名(8才)、10〜69才22名、70才以上2名で、全
て外来患者。
3名を除いて、発症24時間以内と考えられました。
 本剤投与から主症状(発熱、悪寒、関節痛・筋肉痛)軽快までの期間は、1日11
名、2日12名、3日以上2名。12名が明らかに効いたという印象で、その中の8
名はアマンタジン単独投与。又、2日以内に主症状が軽快した23名中15名は気管
支炎症状にたいして薬の追加投与(鎮咳剤and/or抗生剤)が必要でした。
 3日以上を要した2名中1名は消化器症状を合併しておりましたが、よく効いた1
名もA+B型が疑われました。
 明らかな副作用と思われる症状は認められませんでしたが、血液検査など殆ど施行
しておりませんので、肝機能障害などに関しては不明です。
 以上から、最もつらい症状の緩和には有効で引き続き投与したい。然し、併発症状
(特に咳)には他剤併用が必要。来期以降の同一患者のフォローアップが課題と感じ
ました。

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坂西 信映  Nobue Sakanishi M.D.
 大牟田市 坂西内科診療所
  TEL:0944-52-2025 / FAX:0944-52-2036
mailto:sakanisi@mocha.ocn.ne.jp
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佐々木幸造先生の使用経験

今年に入ってから、遅蒔きながらアマンタジンを使って居ります。
臨床診断ですが、A型インフルエンザウィルス感染症と思われる人で、
発病48時間以内に受診した人達に、シンメトレル50mg 錠を朝と昼に1錠づつ、
1日2錠服用の形で4日間投与しました。
効果は驚くべきものが有り、特に発病24時間以内に投与できた患者さん達への
効果は劇的で、1日で解熱、筋肉痛・関節痛も消失しました。咳は少し後に残る
ようですが、気分はすっかり良くなるようで、ニコニコして再来する人が殆どでした。
発病48時間以内の人達も、1〜1.5日で解熱、症状緩解をみました。
副作用は、この量では全く問題ないように思われました。
以上、16才〜84才の患者30名程の使用経験ですが、耐性ウィルスを作らないよ
うに用心して、大事に使いたいものだと思っています。
発病48時間以上経って、こじらしてから来る患者さんも意外に多く、使えなくて残念
な思いもしました。

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佐々木 幸造・東京都中野区弥生町3-36-12
          佐 々 木 医 院
       Tel&Fax 03-3372-0537
    E-mail : kohzou @ blue . ocn . ne . jp
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道旗 巌先生の使用経験

道旗@大阪です。
1.著効例とか賛成意見
   39度以上の高熱と四肢関節痛のある患者さんに3日間投与しました。52歳糖尿
病で通院中の方と、38歳人工透析中の方どちらも男性ですが、2名とも翌日には解熱
し著効したと思います。あと数名投与しましたが、来院されていません。判断の難し
かった患者さんには、葛根湯をよく処方しましたが、ひどくなる人は、いませんでした。
2.小児の経験
   悩んだ末、使いませんでした。
3.慎重派意見
   小児に対する安全性が確立されるまでは、使いにくいです。
4.副作用の経験
   ありません。

村田幸雄先生の使用経験と意見

Date: Sun, 7 Feb 1999 12:57:42 +0900

私は今冬、A型インフルエンザと思われる患者さん、かなりの数にamantadineを
投与しました。その結果以下のような印象を持ちました。

1.非常によく利きます。細菌感染症に対する抗生剤投与といった感覚ではなく、
  たとえば、血管性頭痛に対してエルゴタミン製剤を使って頭痛発作をとん挫
  させるといった感覚に近く、劇的に利きます。ただしその場合、投与方法に
  以下の条件が付きます。
  それは、発症48時間以内(むしろ36時間以内)に投与開始する事と、すみ
  やかに有効血中濃度に達するよう投与方法を工夫することです。
  このように投与方法を厳格化すると、有効率は、一般に言われているよりも
  さらに高い印象を受けますし、投与期間も2−3日(最大4日)で十分です。
2.予防的投与については、AIDS、免疫不全等例外的な場合以外、必要ないと
  考えます。
  理由は、前述のように投与時機さえ失しなければ非常によく利くので、発症の
  兆候が出た時点で短期投与を開始すればよいと思います。(予防投与をする
  のであれば、観察ということも可能であろうと思います)
  予防投与は、耐性ウィルスを作る最も大きな原因になるのではないでしょうか。
3.適応範囲を、一般に言われているより、健康成人等にもう少し拡げてもいいの
  ではないでしょうか。
  理由は、前述の厳格的投与で有効率が非常に高く、投与期間も2−3日です
  むので、耐性ウイルスの問題もかなりクリア−できると思われるからです。


今後の課題として、以下の2点を挙げたいと思います。

1.発症初期で、まだ普通の感冒と区別の付かない例に対してどうするか。
  普通感冒と考えてamantadineを投与せず、その後高熱が出て2−3日してか
  ら「まだ直らない」と再来のあった時、もうゴ−ルデンタイムは過ぎてしまってい
  るわけです。
  念のため、amantadineを1−2日分渡しておき、もし高熱が出てきたら服用できる
  ようにするのも一法か。
2.amantadine投与により解熱後すぐ社会復帰可能かどうか。
  同剤はウイルス増殖を抑制し、上気道からのウイルスの排出を減少させると
  の報告がありますから、同剤を使わなかった場合より早く社会復帰可能と思わ
  れますが、それが何時なのかは今後の検討課題であると考えます。 

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          〒514-0041三重県津市八町3−1−3
             むらた内科  村田 幸雄
               TEL:059-225-5501
               FAX:059-227-8138
               E-mail:muranai@ztv.ne.jp
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注意事項

アマンタジンはA型インフルエンザにしか効きません。インフルエンザ以外の「かぜ」は勿論,B型インフルエンザにも効果はありません。医師はA型インフルエンザと診断しなければ アマンタジンを処方いたしません。また,インフルエンザの症状が出てから,48時間以内に服用しないと効果がないと言われております。
尚,アマンタジンはあくまでも「インフルエンザ・ワクチンの補完療法」として位置づけられておりますので,玉子アレルギーなどで インフルエンザ・ワクチンを受けられない方,運悪く何かの理由でインフルエンザ・ワクチンを受ける機会を逃した方に投与されることが 望ましいと思います。
現在,アマンタジンの予防的投与は保険で認められておりません。

副作用・禁忌

アマンタジンの服用により,頻度は少ないですが,睡眠障害,興奮,妄想,幻覚などの副作用が出ることがあります。
妊婦・授乳婦には禁忌です。
詳しくは,医師・薬剤師にご相談下さい。

関連事項(アスピリンとライ症候群)

インフルエンザや水痘に罹った小児に,アスピリンを投与すると,重篤な急性脳症や肝機能障害を起こす ライ症候群を続発する可能性が高くなることが分かりました。
小児のインフルエンザや水痘にアスピリンを投与することは原則禁止とされております。

Created: February 2, 1999, Updated: January 11, 2003