追突事故:こんな感じだったみたい (T-T;



会社からの帰り道、前が信号待ち渋滞で詰まっていたので我が愛車インテグラ(DC5)も停車。そしたら、暫くしてやって来た後続車(セドリック)がエライ勢いで「ちゅどーん」という感じに突っ込んで来た。


愛車、リア大破・フレーム損傷!!!
オレ、頚椎捻挫・一時期は右手指麻痺 _| ̄|○

右手の指が麻痺で動かなくなったときは「これからどうするねん!?」と憂鬱だったが、幸いにも1ヵ月後の時点で実用レベルまで回復した。そんなワケで、事故の力学的状況・頚椎捻挫の経緯・対策などをチェキラ☆


【状況】

【環境】事故日時=2月14日午後6時、天候=雨天、
【道路】路面=アスファルト、ストレート、勾配ほぼなし(軽い下り勾配)
【自分】インテグラDC5、速度=0km/h、車両重量=1230kg、搭乗者=2名
【相手】セドリック、追突時推定速度=50km/h+、車両重量=1450kg、搭乗者=1名
【其他】追突後、10メートルほど滑り停車。 尚、相手車はエンジン・パワートレイン破損。

リアをえぐられました。

どうも、相手のクルマが下に入り込むような感じにエグってきた感じで、リアのトランク部分は大破していた。外装は弾性で復元したのか、パッと見た感じはサホドではないのだが、内部が潰れている状態。

衝突時の相手車の速度は整備士の推測では50km/h以上。警察は60km/h程度を睨んでるような感じだったが、とりあえず50km/hで話を進める。このあたりは、かなりアバウトな推測値である。 でも、追突事故の多くはある程度ブレーキ踏んだりして減速していることが多く、衝突速度が50km/h以上ってのはかなり悲惨な部類らしいゾ (T-T;

たまたま先行車両との車間距離をとっていたので玉突きは逃れたが、衝突後刹那で車間距離がゼロ距離に変わっていた。そんなワケで、滑っていた距離は10m少々なのだが、これも現場検証の記憶・目測を元に測ったものなのでアバウトではある。「この辺で追突され、この辺で止まりました」と言う証言を元に警察がメジャーで測定する。。。


【力学的には】

★★★ 先ず、衝突後どれくらいのスピードで弾かれたのかを考える。

運動量保存から概算値を考える

運動量保存側より概算値を考える。運動量保存側は各種損失のない理想系における完全弾性衝突前後の各エネルギー状態を時間微分すると導出できます。自動車事故ではクルマのフレームが変形するなど尋常じゃないエネルギーが消費されているワケですが、そのあたりは仮定していません。なので当然、計算結果は真値からかなりズレてくるのですが、概算程度には使えるでしょう(!?)。一応、そのへんを考慮して等号を不等号に変えてあります。

m1は相手車の総重量で搭乗者も含めとりあえず1520kgとしましょう。V1は衝突時の相手車速度で50km/h。
m2は衝突直後、相手車と自車が一体となった状態で総重量を2890kg、V2が求める速度です。
搭乗者は1人70kgと仮定しています。荷物とかも含めて。

これを解いてやると、衝突直後の速度は26.3km/程度

何だかピンときませんが、1秒で7.3m進む勢いです。けっこう凄いかもしれん。。。
静止状態からステップ関数的に時速26.3km/hとなると加速度は相当でしょうなぁ。。。




★★★ 次に、弾かれて、どのくらい滑ったかを考えてみる。

エネルギーから滑った距離を考える
μ:動摩擦係数、N:抗力(質量×重力加速度g)、L:滑った距離

衝突後、両車両が一体となって滑るとし、その運動エネルギーが摩擦力による仕事で全て消費されると仮定している。実際には空気抵抗などもあるのだが、今回参考にする摩擦係数は自動車事故工学の工学書が出展元であるので、そのあたりまで含めた実験値であると思われるので、まぁ等号で良いだろう。

路面状況 摩擦係数:μ
乾いたアスファルト/コンクリート 0.7
ぬれたコンクリート 0.5
ぬれたアスファルト 0.45〜0.6
砂利道路 0.55
乾いた非舗装道路 0.65
ぬれた非舗装道路 0.4〜0.5
固くなった雪 0.15
0.07

※他所のサイトの「交通事故における車速と停止距離を考える」より。
この情報の出展元は江守一郎「新版自動車事故工学」(技術書院平成5年5月発行)45頁だそうだ。

事故の日は雨が降っており、路面はアスファルトだったのでμ=0.45〜0.6となる。
初期速度V2を先の計算より26.3km/h (= 7.3m/sec)、重力加速度g=9.8m/ssとして計算すると、

移動距離 L = 4.5 〜 6.0 m

うーん、少し予想より短めに計算結果が出てきましたなぁ。ボクの目測の誤りも有ると思うので実際は6メートル程度という可能性もありますが。普段から車間距離は取るほうで、このときは前方のクルマがジリジリ動いて2〜3台分の車間があった。その状態で追突され、気付いたときは前車と衝突寸前だったので今、机上で考えても10m程度は滑ってそう。。。ちなみに、時速65km/hで衝突したと仮定すると、10mほど滑る計算になる。

追突された場所は法定速度50km/hの道路で、実際のところは70km/h程度で流れている。ボクの後続車は暫くなかったので、加害者のクルマは機嫌良く飛ばしていたんだろうが、個人的には衝突の瞬間の衝撃波の僅か前にブレーキ音が聞こえた気がした。そんなワケで、少しは減速して50km/h程度で衝突してんじゃないかと思ったのだが。尚、相手は気付いたら衝突していてブレーキを踏んだ記憶はないらしい。ちなみにブレーキ痕もない。そのへんを考慮すると、時速65km/hで衝突されてた可能性もありますな

何か計算結果みてたらイライラしてきた(笑)  (#゚Д゚) オルァー!!!
不確定要素多いですし、そもそもシミュレーションをはじめ、計算はモデル化の関係上、かなり精度/ロバスト性に欠けますけどね。



【頚椎捻挫の分かれ道】

頚椎捻挫、いわゆる「鞭打ち症(ムチ打ち)」。 発生メカニズムとしては、

1.後方部分における衝突で身体は瞬時に前方に押し出される。頭部は慣性で動かない。
2.その都合、首がグキっと後ろに曲がる。ここで頚椎にダメージを受ける。

3.停止もしくは反動で、こんどは前方に頭部が振れる。
4.ここでも、やっぱり首がグキっと前方に曲がり、頚椎がダメージを受けるかもなぁ。


ボクはけっこう頚椎にダメージを受けたのだが、助手席でボケっとしてた同僚はほとんど無傷だった。違いを考えると、追突の衝撃が来たときの『頭部の状況』あたりが思い当たる。

同僚は助手席のシートに身体を埋め「くてーん」と寝てた。頭部はヘッドレストについた状態。衝撃の瞬間、体全体がシートにメリ込む感覚があり、どっちかというと反動で前のめりになりシートベルトでバシっと止まった瞬間の方が「ヤバッ」と思ったらしい。というか、ちょっとした遊園地のアトラクション気分だったらしい。

ボクは少し上体を起こし、「夕飯どこで食う?」と喋り出した瞬間に衝撃を受けた。頭部がヘッドレストから離れた状態。気のせいかもしれないが、一瞬天井を見た気がするし、この仰け反る感じのときに、首というより背中のあたりに「ピキーン」という電気的なインパルス入力が入った気がする。頚椎ズレた。。。

一般に、後方から追突された場合に頚椎捻挫は発生する。このことから考えても、人間の身体は頭部が後方に曲がる向きには弱い。それほど可動域もない。頭部とヘッドレストの間に空間があれば、その分は確実に、瞬時に曲がってしまうだろう。あいたた、どうも、ココがダメージの分かれ道だったようです。



【対策】

頭部は常に、ヘッドレストに付けておけ!!!

「頭はヘッドレストに」教習所でも最初に習う、この基本姿勢は常に気をつけましょう。
運転中なんかも、ハンドル握ると頭がヘッドレストから浮く人が多いけど、気をつけた方が良いと思うぞ。

力学的には自分のクルマの質量を上げれば衝撃を緩和できるが、観光バスや大型トラックといったレベルじゃないと効果薄そうなので、その方向は現実的ではありませんな。追突事故における頸部へのダメージ対策としては、有効なのは頭をヘッドレストに付けておくという事くらいでしょうか。



【それから】

アドレナリンの関係で事故直後は症状に気付かないのは何となくわかるが、次の日も元気で、1週間かけ徐々に麻痺が進むというのは直感的に意外だった。事故1週間後には右手の指が完全に麻痺。ピクリとも動かない。これはビビリましたな。暫く会社も休んでリハビリしてた。

紆余曲折を経て、1ヵ月後には、基本的な機能はだいたい回復した。症状からすると、かなり早いペースらしい。どうも、通院のリハビリ以外にも、自宅や職場でリハビリの指運動を適度に行ったのが良かったみたい。クルマも1ヶ月ぶりに修理から帰ってきた。

うちのインテグラ

この時点で、指は動くものの握力は10kg以下だとか、ガタガタ道で愛車のインパネ付近からキシむ音がするとか、細かい問題はあるのですが(怒)、まぁ、その後も順調に回復しております、ボクはね。

いま通っている整形外科医も、会社の産業医も、「んんー、良くなるまで3〜6ヶ月くらいかかるかなー」みたいな事を言うてくる。やってられませんなぁ。 一般的に、頚椎捻挫はけっこう長期戦のやうです。。。やれやれ。


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