人体標本あれこれ


 

2002年3月21日から9月29日まで梅田スカイビルにて『新・人体の不思議展』が『一般の人が健康と命の大切さを実感する』ことを目標に開催される。『人体の不思議展3』と言った方が通りが良いかも、これまでに2回、開催されている。

珍しい物好きの人にはお薦めの展示会!!!

展示されるのはプラスティネーション標本(今回からプラストミック標本と表記)で、これは人体中の水分・脂肪分を樹脂に置換したもので生前に近い状態を保つことができる。ホルマリン漬に代表される標本では収縮が起こり、色合いもある程度悪くなるのだがプラスティネ−ション標本では劣化はほとんど無く、良い意味で生々しい。また、瓶詰め状態のホルマリン漬に対し、プラスティネ−ション標本は自由に手で触れ、3次元で観察できるので学習用としても最適。

 

製造過程は以下の通り↓(人体の不思議展2の写真集より)

1) 固定
これまで使われてきた様々な固定方法のどれを応用してもよい。

2) 脱水・脱脂
標本から水分と脂肪分を抜く必要があり、そのためアセトンを利用する。
-25℃に冷却したアセトン中に標本を入れ脱水を行う(冷凍置換)。
脱水が進んだ段階で室温のアセトンに移す。さらに脱水が必要ならば、
塩化メチルに入れる。

3) 強制浸透
アセトンに浸かった標本を溶けた状態の樹脂に入れ真空ポンプで吸引。
アセトンは急速に気化するのでそこへ樹脂が浸み込んで行き、アセトン
を樹脂で完全に置換する。

4) 硬化
樹脂が浸透したら使った樹脂の種類に従ってガス、光、または熱による
樹脂の硬化を行う。

※1978年、ハイデルブルク大学のグンター・フォン・ハーゲンス博士が発明

 

 

ボクは今回は初日に行きました。多分、時間的には1番のりだったんだけど、何となく気恥ずかしいのでスカイビルの下で30分程時間を潰してから並んだら8番目の入場だった。相変わらずヘタってます(^^;

今回は『標本に触れる』との触れ込みだったので触ってみたのね。硬いです。触り心地はプラスティネ−ション化するときの樹脂の種類に依存しますので、エポキシ樹脂を用いたものは当然硬いのね。

匂いも嗅いでみましたけど、プラスチック臭というかロウの臭いというか、そんな感じ。

展示物は毎回似たような感じなんだけど、よく見ると微妙に違ってたりする。
例えば『手術を受けた標本(下蓋骨欠損部・金属置換のヤツ)』は前回はMW250だが今回はSW070。
こんな感じでよく見るとほぼ全部、前回のと違う標本だったりする。どーでもいいけどさ。

あ〜、そうそう、今回は中国・明時代のミイラも見れる。 

 


 

あらかじめ普通のホルマリン漬人体標本等を見てから人体の不思議展に行けばプラスティネ−ション標本の素晴らしさがよく分かると思うけど、ほとんどの人は人間のホルマリン漬なんて見る機会はないし、大学にあるのも病理組織の標本や、大脳程度…。

 

と、いうわけで、他の人体標本を少し紹介しよう!!!

 

日本の大学でも大学祭なんかで標本を展示することはあるけど、普段は一般公開してない。どーしても見たいという貴方はタイ王国に行ってみよう! インターネットで有名になった『タイの死体博物館』、シリラート病院の法医学・犯罪博物館は年中一般公開していて無料で見学できる。ボクも行ったことがあるので少し紹介してみるとする。

 

先ずは最も代表的な展示物・シーウィ−の標本

シーウィー(24KB) このオッサンは不老不死の為とか何とか言って
子供を何人も喰うてたらしい。 
ひいっ (゚0゚;

樹脂漬けにされてます。見せしめかな???

生々しさは無いです。

 

 

額を鉛球でブチ抜かれた兄貴の生首(中央で切断)

兄貴・右半分(13KB) 兄貴・左半分(19KB) 弾丸が貫通した経路が見れる。

じ〜っと見つめていると萎えてきます

 

こういう所は皆『恐いもの見たさ』でくるのだが、それなら人体標本でも生首の瞳を見つめるべきです。
組織標本は何も恐くないけど、生首の虚ろな瞳は少し厳しいものを感じるハズ…。

 


 

人体の不思議展で肝硬変のプラスティネ-ション標本なんかをみると我ながら酒の量を減らすべきかとか考えさせられるデス。前回の『人体の不思議展2』では喫煙によるタールまみれの肺の標本とビーカーに入ったタールが展示されており、趣旨である『一般の人が健康と命の大切さを実感する』ことにバッチリ沿っていたのに 今回は目立たない所に『喫煙肺』が普通に置いてあり展示方法はイマイチだった。
んん〜、何でだろう? お偉方に愛煙家でもいたのだろうか(笑)。

※毎日20本タバコ吸うと1年で150mlのタールが肺にたまります、うへー。

 



/ TOP /