|
南米で強盗に遭う!!!
対治安・事前対策
● 金は分散させる、念のためトラベラーズチェック併用。 ● パスポートのコピーも複数用意、分散、パスポート番号は暗記。 ● 歴代犯罪手口を頭に叩き込む。情報源は各種ガイドブック(日本語・英語)、Web ● 現地の地図自体を事前に暗記、犯罪発生地域を把握。 ● ショートカットは控えて人通りの多い道を極力多用する。 これらがボクが普段海外に行く場合の対策で、神経を尖らせるのは睡眠薬関係の対策のウェイトが高い。
地域差も大きいが、南米は何だかんだでアジア・中近東・欧米と比べて圧倒的に治安は悪い。欧米行ったこと無いケド。スリの類はどこの国にでもいるが、強盗の類の報告例が多いのが厄介である。出くわしたら基本的にアウトである。他の地域なら金はトラベラーズチェックで持ち歩き、盗まれても再発行できるだろうが南米はトラベラーズチェックの利用は2003年現在の時点で何かと難しいらしい。要するにほぼ全額米ドルで担ぐ格好になるわけ。 大手企業が南米に駐在員を派遣する場合、欧米のセキュリティー会社と契約し、社員自身にも防衛手段を教え込む場合がある。参考までに見たけど個人旅行者の観点から感想を言うと「そんなもん実践可能なのは、政府要人くらいでっせ」という感じだった。 若干参考になるのは強盗の襲撃例の統計データでわかりきった事でもあるけど日没1時間前頃から被害は増え、夜間が多い、発生地域に特徴がある、ターゲットは単独行動者が多いということ。2名で歩いていてもダメなときはダメだが、圧倒的にマシではあるらしい。そんなわけで、
● 夕方以降、単独行動を避ける。
というのが南米専用に追加した対策。南米以外でも治安に不安があるときはいつも自然とこういった行動形式だったけど。まぁ今回は計画崩れになったんだけど。 これ以外にも今回は旅行経路が砂漠地帯・高山地帯と地理的に厳しい条件なので普段以上に計画は周到にしておいた。主に高山病対策だけど。
被害実例
ボリビアの首都ラパスで現地時間17時30分頃、強盗に遭遇、所持していた米ドルを巻き上げられた。
出国を18時間後に控え、最後に夕飯を食う前にインターネットカフェに出向こうと一人で歩いている時にやられた。場所はラパスの中心街に近い『 Almironte Grau 』という通りである。この通りは道幅は十分広く、見通しも良いが旅行者はほとんど通らない。 時間は現地時間・午後5時半頃、ブラブラと Almironte Grau を一人で歩いていると前にロンリープラネット・BOLIVIAを片手に歩いているオッサンがいて『ムリリョ広場への行き方』を尋ねられた。
歩きながら簡単に説明をしていると前方から不意に自称警察官が現れ、パスポートの提示・麻薬所持チェックを要求してくる。基本的にはスペイン語で何か言うており、エクアドル人はパスポートを即行で提示していたがボクはパスポートのコピーを見せておいた。どこの国でもこの類の私服警察官は偽者である場合がほとんどだ。最初に警察手帳(?)も見せてくるが作りがちゃちい、詐欺師の類だろう。 警察署で麻薬所持の検査をする必要があるとか何とか言ってタクシーを呼びだしやがるのだが、ここでクルマに乗っては負けである。検査とか何とか言って金を抜き取る手法がラパスで流行っているのは事前に調査済みだ。『行くのなら歩いていく、悪いが私服警官は信用できない。そのIDもだ。どうしても検査したけりゃ中央通りまで出て、他の警察官立会いのもとでやってくれ、文句あるか?』みたいなことを英語で述べて偽警官から遠ざかり出したんだけど、その時の状況を図で表したのが下図。
雰囲気が少しずつヤバくなってきたので後ずさりしながら逃げ出すつもりだったんだけど、背後にいた自称エクアドル人旅行者に捕まった。右わき腹に一撃入れられた。アウェイで1対2では少々厳しいなと一瞬考えたが、ある意味、杞憂だった。2名とも銃を隠し持っていた。詐欺師だと思っていたのだが実際は強盗だったのだ。心境は正に下のアスキーアート、いや、マジで。 キタ―――(゜∀゜)―――!!!
偽警官は回転式の小型銃(日本の警官が持っているようなタイプ)、偽旅行者は更に小型の銃。南米でよく見かける銃と比べると随分小さいが偽物である可能性はかなり低い、周囲の状況から実際に発砲する可能性もそうとう低いが、銃持ちが相手では素直に従うしか選択支はない、おとなしくタクシーに乗り込む。
タクシーの中で基本的に持ってる金を全部巻き上げられる。総額230ドル。被弾してはシャレにならんので
(((( ;゚Д゚))) ガクガクブルブル クルマから出たとたんに蜂の巣にされたらどうしようかと思ったが大丈夫だった。
残金
盗られたのは金だけだった。簡単に見つかる場所の金は全て盗られたけど。記念に取っておいたペルー・ボリビアの紙幣まで (T_T) この日は財布の中に普段の倍額である50ドルが入っており、先ず全額差し出し、これで満足するかと期待したが全然だったので、ザックの中から180ドルを差し出した。この180ドルは基本的にはボクの旅費のメイン金入れであり、コイツも、ちょっと複雑なしまい方をしてある。速やかに出すのはちょっと無理でもたついてたらシバかれた。「日本国内で素手でワシにこんなことしやがったら間違いなくひじ関節はずして鼻へし折ってるぞ、オッサン!」と吼えても仕方がないのである、アウェイで丸腰では。残りの金は隠していたわけではなく(隠してるケド・・・)、出せといわれても簡単に出せないのでシカトを決め込んだ感じ。 残金は以下の通りだった。
● 靴の甲の内側に20ドル 靴底に隠す人もいるが、基本的に靴底は有名すぎるという問題以前に、磨耗で使い物にならなくなる場合が多い。今回、ビニールで包んだ20ドル札を靴の内側の甲の方に装着しておいた。脱ぎ履きのし易さの関係で片足にだけ装備。あんまり本気ではなく、半分冗談で入れていたもの。靴は調べられたけど見てたのは中敷の下だけで見つからなかった。「そこじゃないぞ」って言うてもよかったんだが無駄口叩ける状況じゃなかったし。
● GORE-TEX レインウェア内に50ドル+現地紙幣少々 今思えば愛用のレインウェア(マウンテンレインテックス:North Face)自体が3万円と高価。しかも赤色を愛用しているので少々目立ちすぎ・・・。とりあえずこれにも金は適当に入れてある。ファスナー内に10ドル札、襟首に収納されるフード内にあらかじめ20ドル札2枚を貼り付けてある。
● ジーンズ裾に20ドル、ポケットに4ドル+現地硬貨少々 南米個人旅行者はズボンの裾、シャツの襟の内部に非常用の金を縫い込むというのを経験者から聞いていたので真似をしていた。マネーベルトや靴底の金は強盗に持って行かれるが、これらの隠し場所は乗り切れる場合が多いらしい。ただ、ジーンズの場合、金を収納するほどの返しが無かったのでふくらはぎ部分にビニールコーティングした20ドル札を貼り付けた状態。 ポケットの4ドルは咄嗟にチップを出さなあかんような状況に備え、絶えず入れてある。
● ザック内部に日本円15000円+70ドル+カード 日本円とカードは同じ財布に入ってる。大した隠し方じゃないので見つからなかったのはラッキーだった。ザックには20ドル札が3枚と10ドル札が、適当に隠してある。このドル札はちょっと古く、デザインが現在のものとは違うのでこれを機に、ボリビア出国時の空港税支払い(25ドル)等で使っておいた。
● ザック内のメイン金入れ No.2 に26ドル メインの金入れも複数に分割しているんだけど、旅も終盤になり、もっぱら小額紙幣ばかりが入ってる状態に。お土産買うとき金が足りなくなるとこっちから補充する。強盗あった時は大口の方を出したのでこっちは存在自体を忘れてた。土産物屋のビニール袋に包まれてて強盗も気づかず。
● ダッフルバック内部に合計4000円+160ドル+訪問国の硬貨 宿に置いてるバックの中。服に隠してあるだの、バック内部に張り込んで隠してあるだの、普通にポケットに入れてあるだの。バックに隠してある100ドルは古いデザインのドル札から成るのでボツボツ交換しごろかも。
残金総額 19000円 + 350ドル
尚、これ以外に" 普通に持ってきた金 "はだいたい850ドル程度(盗られた230ドルはこの残金)。
事後処理
銃は向けられるわ、撃鉄は引かれるわ、小突かれるわ、金盗られるわで興奮状態に陥る( ;゚Д゚)
残金は十二分にあるし、パスポートも航空券もある。
何ら問題はない。盗られた現金は絶対に戻らない。ただ、犯罪情報データベース構築の為にも被害届けは出しておく必要があるわけです。面倒くさいケド。 警察に出向いてもスペイン語は喋れないので手っ取り早く日本大使館に連絡することに。電話番号知らんので宿のオジサンに掛けてもらった。 ラパスでは麻薬チェックと称して金品を奪う偽私服警官が流行っているらしいが銃を用いたものは珍しいらしい。翌日、ツーリストポリスに出向いて犯罪者リストによる照合に協力するように言われたが早朝出国なのでこれは出来なかった。尚、首絞め強盗も増加中だそうで、こちらの被害者は犯人の顔を見てない場合が多く、犯人追跡は困難だそうです。ラパス市内は重犯罪は少ないけど郊外(ラパスを取り巻く丘の部分は低所得者の皆様が大勢住んでおられます)は少し激しい犯罪も起きてるらしい。サクッと刺されるとかいう程度だけど。
バックパッカーの間では頗る評判の悪い日本大使館の対応ですが、ボクの相手をしてくれた人は非常に丁寧な対応で、折り返し電話を掛けてきて「空港税はらえますか?」とか気をかけてくれた。全身の隠金を引きずり出したら総額300ドルを超えたことは言うてないからだけど(^-^;
はたして回避できたか?
敗因は夕方の単独行動と、旅行者の少ない道を歩いたことだが、偽私服警官に遭遇した時も周囲に現地の一般人が適当におり、声を出せば即座に注目を集められる状況は保っていた。ボクの感覚では『準安全圏』である。ただ、相手が銃持ちとなると走って逃げるのはおろか声すら出せない。終わりである。 後から思えば、近道をせずに、より旅行者・一般人の集中する道を通り、友人と絶えず同行すれば避けられたかもしれんが。 何週間もそんな行動を続けるのは無理だとおもいますけど。つーか、銃持ち相手では、2人でいてもダメかも。
Ans. 実質回避不可能、銃出た時点で終わり。
抵抗せずに言われたとおり、金を出すべし!!!
ちなみに、今回ボクと同行した友人は宿のオジサンが『この辺は昼でも1人で歩いたらダメ』と初日に教えてくれたのに、行ってしまった、というより『これは止めとけ』というのを全て網羅してしまうという非常に命知らずというか、強盗さんカモーンというような行動をとっていても別に何の被害にもあっておりません。大丈夫なときは大丈夫、ダメなときはダメ、そんなもんです。
余談ですが、筋金入りの強盗の皆さんは旅行者の持っている金の量をおおよそ知っておられるそうで、数十ドルでは全然満足しない場合が多いらしいです。でも、まぁ、おおよそ100ドル程度だせば無事開放される場合が多いとか。状況にもよるけどマネーベルトの類は当然彼等も熟知してるので、もっと巧妙に隠しておかないと調べられてボロボロ出てきたときに非常に気まずい状況になっちゃうカモ。財布の小金と囮の100ドル(小額紙幣で構成)、残りは巧妙に分散して隠し通すのがベストですかねぇ。 稀に、特に初BPな人が、「貧乏そうに見えるから強盗に狙われたりしないかも」と言うてるのを聞くことがあるけど旅の性質上バックパッカーはほぼ全ての貴重品を常に背負うことになるわけで、泥棒さんもプロですので当然そのへんの事情は知っておられます。だいたい、強盗遭遇経験者ってボクの知る限り現地駐在員を除いて旅行者に限定すれば、ほとんどバックパッカーというか、ぶっちゃけ全員バックパッカーです。気をつけましょう。気をつけていても被害に遭うときは遭うけど。
金は盗られましたが無事なので話のネタが出来てよかったです。
念のため書いておくと、ボリビアの治安はサホド悪くは無いです。
ボリビア、良いですよ。けっこう刺激的で、へへへ…。
/ TOP / |