実は有毒植物:スズラン


スズランは個人的に非常に好きな花の1つです。清楚な感じで良いじゃないですか。花言葉は『幸福の再来』

 

でも、かなりの有毒植物です。『食卓に飾ってはイケナイ花』の筆頭です。こんなことは常識であり結婚して嫁ぎ先で誤って食卓にスズランを活けようものなら市中引き回しの上、打ち首・獄門に処せられても文句は言えないと母上に教えられて育ったのだが、意外と知らない人も多いようです。

特徴・基礎情報

ユリ科スズラン属の多年草。4〜6月頃、芳香のある鐘状の白い花を付ける。

有毒成分

コンバラトキシン( Convallatoxin )、コンバロシド( Convalloside )等の強心配糖体。

有毒部位

全草に含まれるが特に根と根茎、花に多い。

症状

吐き気、嘔吐、めまい、視覚障害、徐脈、血圧低下など。

応急処置

すぐ吐いて病院直行。胃に残ってたら胃洗浄される、らしい。

強心配糖体は神経線維の細胞膜(神経膜)のナトリウムポンプの働きを抑制する。神経電流を流すために神経膜の内側から外側へ、ナトリウムイオンを絶えずくみ出し電位差を作るのがナトリウムポンプであり、強心配糖体はそのポンプの機能を低下させる。これによりカルシウムイオンが神経膜の内側に流入し、 結果として一時的に心筋の収縮力が増し、コレを強心剤にする民間療法もあるらしいが安全域が狭く、心筋収縮力が増したあとに副作用が現れるので真似しちゃダメ!

副作用ってのは要するに心機能の低下だろう。恐らく不整脈を引き起こすはず。

 

尚、似た作用をもつ強心配糖体ジキトキシンの半数致死量は約12mg/kg。スズランの毒性もかなりのものであることが類推できます。又、乳牛が春にスズランを牧草と一緒に食べてしまうと牛乳が苦くなって商品価値がなくなるので酪農家はスズランに注意するって北海道でバスのガイドさんが言うてた。NHKの朝の連ドラ『すずらん』でスズランの押し花を添えて弁当を売っていたけどいいのか?あれは…。

 

庭でスズランを育てるのは何の問題もないが、子供が食べると
シャレにならないので、そのへんは注意していただきたい。
同様の理由から食卓に飾るのは止めましょう。

 


※ 上記の記事は某大学の学内誌『虹の旗』のボツ記事をHTML化したものです。


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