【加齢と体感時間】 

老いると、1日が短く感じるそうな。
「体感的な時間の長さは年齢の逆数に比例する」こういう話をよく耳にする。少し調べてみると、フランスの哲学者ポール・ジャネが発案した「ジャネーの法則」というものだそうな。三十路を機に、少し考察してみよう。。。


【単純に計算してみる】

ジャネーの法則を数式で表すとx歳における体感時間長yは y = 1/x となる。
ゼロ(誕生)を起点に、積分における値域での増加性を考慮して、ここでは y = 1/(x+1) と仮定してみる。
積分すると ln(x+1) となり、 x ∈ R ≧ 0 で単調増加となりますわな。

視覚的に捉えやすいようにグラフにしてみた。
ちなみに、数値でいうと30歳はゼロ歳に比べて時間が3.2% 超短い、終わりかけてる (^-^;
というか、積分したら、人生80年と仮定しても30歳で78%に達してるぢゃねぇか (T-T;;;
逆線形換算した、理論気分は63歳だぜ、ヒャッホゥゥゥ ('A`)

x歳における体感時間:y=1/(x+1)グラフ
x歳までの体感時間積分:ln(x+1)グラフ
80歳まで生きると仮定し、x歳における体感時間占有率:人生相対位置グラフ

積算体感時間が人生の50%に到達するのは上記仮定に沿えば8歳
大人になると、既に経験した事柄が多く、刺激が理論上減る。だから、体感時間が短い? 子供の頃の急速な発達を考えると、そんなに外れてもいないように感じるかな? ずいぶん単純化したモデルなので、実際は、もう少し違いはあるだろうけど。感覚的には「思春期」と呼ばれるあたりが、人生の折り返し地点かな?


【その他の補正要因は?】

より正確なモデル化には、肉体的成長、精神的成長が、実際には要因に噛んで来ると思う

身長は1次元、表面積は2次元、体積は3次元。成長は実際には3次元的増大であり、そうなると表面積の寄与率が低下していく。逆に言うと、小さい頃は外部変化の影響に鋭敏なはずで、刺激が肉体的に大きいかな? ジャネーの法則はこれを数式化して 1/x なのだろうか? この人間の物理的成長は非線形だと思うので、実際の成長時間関数をもってくれば補正できるなぁ。年齢と基礎代謝の関係になるかもな。

肉体的成長と相関があるのかもしれないが、精神的成長の影響は大きいだろう。
好奇心が無くなったら、人生の積分値の上昇は止まると思うのだ。
だから、こういった非肉体的な面でかなり強力な補正項があると思うのだ。


【そもそも "体感時間" か?】

そもそも、「老いると1日が短く感じる」つまり体感時間が短くなるという表現は正しいか? 単純に1日の体感時間を考えると、個人的には、小さい頃の方が短く、今の方が長い気がするんだけど。月曜日に仕事が始り、「金曜日はまだか!」と毎日思うからな(笑) 1日が体感的に短くなっているワケではないんじゃないかな?

ときどき、ふと振り返ったときに「成長してねぇ!」って思って愕然とする。
この段階で、区分的期間における自己の成長を考え、"時の流れが相対的に速くなる" と感じるというのが実際のところか? だから、リアルタイムの時間変化が相対的に変わるとは言えないな。

従って、過去を「振り返る」という動作が十分条件として存在し、時間あたりの自己成長の程度で体感時間(相対的時間)が決定する。といった感じかな?


時間が、単純に、絶対的な尺度でないことは確かだろう
1つは一般相対性理論/近代物理的な意味で、もう1つは今回とりあげている人間の感覚的な意味で。

感覚に起因する分に関しては、相対的で体感的なものであるならば、個々の主観に帰着し、内面的な思考に依存するように思う。それは意図的に制御できなくないはず。好奇心とか、無邪気さとか、遊び心とか、そういうものは加齢に伴い減衰していく傾向が見れると思うが、逆に、そこを維持できれば、時間の密度は変えられると思うのだ。最近は、効率とか、協調性とか、よく説かれるのだが、個人的には、その逆の方が、主観的には有意義で、変革的な何かを生み出せるのではないかとよく想う。社会では整合性悪いけどな。

まぁ、そんな事は、ずっと前から思い続けていたことだけど。


しかしながら、だから、刺激的な精神と行動力は捨てずに持ち続けようと思う (^-^;


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