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03/11 一部に写真を追加しました。
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最近の製品はほとんどマイクロコンピューターが組み込まれている。おかげで機能も増えたし、ハードウエアで実現していた部分が、ソフトウエアに置き換わりコストも安くなった。Y2K問題で大きく騒がれたマイコンだが、アメリカの一般家庭では平均100個のマイクロコンピュータを使った製品を所有していると聞く。それではと我が家の中を数えてみた。ビデオ、テレビ、コンピュータ・・・ 数十個が見つかった。あとどこかで眠っているのもあるとは思うがこんな物か。 しかしそのうち半数は私の部屋の中にある。職業柄多いのは当たり前。してみると我が家はアメリカの平均家庭に遠く及ばず、貧乏世帯である事がわかった。だれかもっと給料上げてくれ。 |
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途上国へ製品を輸出する。しかし今までに問題が出なかったところで故障が続出する。しかしどう考えてもわからない。製品が帰ってきて中を見てみる。何だこの黒いすすは? そのほかにも錆が出ている。 使用する環境を聞いてみた。すぐ下で飯を炊いている、その煙のすす。そんなところで使んじゃない! 設置環境の写真が手に入った。屋外に設置するのを前提で設計したはずの物が屋内に設置してある。値段が高いから大事にするのだそうだ。しかしこいつは高圧が出る。そんな所においては危険が危ない。 どうにも我々と使用する感覚がまるで違う。
別の国、電力事情が悪いと聞いていた。定格220V、しかし工場が稼働する日は百数十V、休みの日は300V以上出るという。定格周波数も何十パーセントも変化するという。これでは最新回路の製品では危ないとタフな従来型の製品を推奨した。しかし相手が言う。「これはローテクでしかもデザインが悪い、うちはハイテク製品を買いたい」だと。 自分の国の事情を考えて物を言え! 案の定故障続出。
製品の機能のデモをした。そのデモでテープレコーダーが必要だったので、手元にあったS社の古いテレコを使った。デモは成功。相手からオーダーが来た。しかしテープレコーダーも注文してきた。 目の前で動いたそれでないとだめだという。こんな古いのもう手にはいんない。納得させるのに苦労した。 |
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この業界、ライバル他社のまね、いや研究して製品を作るのは当たり前である。ところがよそ様の回路を真似しても、自分の所のオリジナリティーを出そうとするとどこか違ってしまい、本物の性能を出せないことは日常茶飯事である。そこへ行くと東南アジアの方々は、完膚なきまでに真似してくれる。 彼らのバイタリティーはすごい! 決して同業他社のような中途半端はいけないのである。 |
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CEマークをご存知だろうか。最近の電気製品ならそのほとんどにCEのマークを見つけることができる。 これはヨーロッパのEMC(Electro Magnetic Compatibility)、 EMS(Electro Magnetic Stability)、EMI(Electro Magnetic Immunity)の規制規格で、簡単に言えば電磁波を発射するもの、電磁波を受けて影響しては困る物、それらの製品への適合規格を決めたものである。といっても膨大な製品をすべて検査はできないから、自己認証と言って「自分で適合するかどうか調べてデータを保管しておきなさい。なんかあったら調べるぞ」というものである。 この2-3年前、世界中の企業は対応におおわらわであった。 巷にあふれているCEマーク付きの台湾製のPCパーツ、すべてがこれを検査し、適合されているとはとても思えない。私のPCのケースの一つはサイドカバーにCEマークと紛らわしき通風孔がデザインされている。これを作ったやつもどうしようか悩んだんだろうなあ。 |
![]() ![]() 違いがわかるかな |
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集計や表を作るエクセル、ロータスなどの表計算ソフトである。これを設計に使うと非常に便利。私は10数年前のPC-9801のDOSの時代からロータス123を使っていた。 計算で結果が出るような所、繰り返し計算が必要な所で、セルに計算式を入れておき入力した値でどういう結果になるかを紙の上(いや画面上)で検証するのである。ちょっとしたシミュレーションである。 トライアンドトライの一種だが、チェンジニア達と違うのは設計の基本がわかってやっていることである。 表にしてさまざまな入力値に対して一番良い値を求めたり、グラフを書いてもいい。効率がだんぜん違ってくる。 世の中には様々な設計ノモグラフが存在するが、これらに表計算を使えば条件を入力するだけですぐ答がでる。 最初の頃どうもEXCELになじめなかったのだが、今はEXCELを使っている。というのは電気のエンジニアに必要な複素数の関数が123にはない。機能もどんどん増えて、いまや関数の種類もEXCELが圧倒的に多くなった。 MS偉い! これではロータスが負けるはずである。ただし標準のインストールでは組み込まれないので注意。 ただグラフの機能がもっと充実して欲しいと思う。うまくすれば測定結果などこのまま技術文書として公式に提出できるのであるが、ちょっと体裁が不足であるし、機能、配慮がちと足りない。 EXCELに練達しているのが知られると事務屋さんから表計算の使い方について相談が舞い込んでくる。 |
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世の中が不況になってくると、とたんに廃品になる部品が増える。採算のあわない部品を切り捨てにかかってくる。 ちょっと大きなものを設計すると世に出るまでに半年、1年かかってしまうがその間に廃品になる部品が少なくない。 新製品が出たとたん廃品になる部品が続出、2-3年売っているともう廃品の嵐。代替品の検討に手が取られ煩わしい事この上ない。世に出てすぐの部品、大量に流れている部品を使わないと安心できない。 今の世の中、携帯電話関連の部品が非常に安く手に入る。しかし今安いこの部品が2-3年持つかどうかはっきり言って疑問である。少量しか生産しない製品を設計するには、大量に流れていて多くの会社で作っているものをできるだけ選ぶ。代替品をちらつかせて安く買う。相手もそんなことわかってるから、便利なもの、自分の所しかないものを作る。しかしそのメーカーしか作っていない部品はいくら便利でもちょっとねえ。廃品になったらバンザイじゃん。おなじ廃品でも、上位互換のものを安く作ったからというのは大歓迎である。 「何とかなんないの」と文句を言っても、少量しか使っていないので立場が悪い。 「部品を決めるのは俺だから、もうM社は使ってやんない」と今日も固く心に決める。 |
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いまや設計者にとってパソコンを使うのは必須である。これができるとできないとでは技術者として大きく差が出る。 最近は本当にPCが仕事に使えるようになったと実感している。ここまでくるのにずいぶん投資したものである。(特にN社)いまやほとんどがゴミ消却場へと消えた。7年ほど前に乗り換えたPC/AT互換機はその中身のほとんど(いやケースも)をいまだに使ってPCが増殖している(私のPC)。N社は地球に優しくない。AT互換機は地球に優しい。 思えば8080の実験キット(TK−80)から始まり、BASICなどで計算したり隔世の感がある。必要なものは自分で作れとばかりにBASIC(N88BASIC QBASIC)や表計算で設計をしてきたが、やっぱりなんか言語を習得しなければ・・・と焦る。C言語は何度も挑戦して見たがやっぱりどうも・・・。 結局行き着いたのはVBAとDelphiだった。 数年ほど前から電車の中で、表計算などの入門書を読んでる人を見かけるようになった。最近ではネットワーク管理などの専門書を読んでる人も多い。 「35歳から始めるパソコン・・」 ばかにするな!こちとら40歳とっくに過ぎてるけどバリバリだぞー。 ほんの少し前までは近所から変人扱いで見られたものだが、最近は見る目がちょっと変わってきた。 |
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技術者には関数電卓が必須である。表計算ソフトでパソコンで計算したりもするが持ち歩けない、なんと言っても関数電卓は必要である。サラリーマンの必要経費として認めてくれないかなあ。 国産品では以前からシャープとカシオの製品が競争して、ずいぶん安くなった。しかしここまでくるのに相当投資した。大学時代に2万数千円だしてパナソニック(!)の関数電卓を買った思い出がある。 シャープのBASICが動作するポケコンも使って一晩かかっても結局答えが出なくて、プログラムを変えたら一瞬にして答えが出たこともある。 昔の電卓は個性があった。試しに0÷0をやってみると、1を出す(カシオ)、0を出す(PANASONIC)、LED表示が消えてしまう(CANON)。 みんな馬鹿野郎! CANONだけちとましか。 最近のものはすべて賢くエラー表示になる。偉い偉い。 今私が使っているのはHP(Hewlett Packard)のものである。HP-15C、HP-28S、HP-100LX 100LXは有名なパームトップで123も付いている。これらは逆ポーランド法(Reverse Poland Method)という方式を採用して、数式通りに入れる普通の電卓とはちょっと違う。ちょうど日本語の文法と同じ使い方である。 たとえば(2+3)X5なら、 2に3を足して5をかける(2 ENTER 3 + 5 X )と入れていく。最初はとまどうが、慣れてしまうと非常に具合が良い。逆に私は普通の電卓が使えない。 最初のうちはいいのだが、いったん答えが出た後、これに5を掛けてと考えた時、ついつい 5、X、と押してしまうのである(本当は X 5=)。 出てきた答えは5。 あれー。前の答えも消えてしまった・・・ そもそもHPを使いだしたきっかけは、仕事上どうしても複素数を計算したい。でも国産のものはその機能がなかった。その後シャープもカシオも複素数ができるようになったので1台買ってみたが、やっぱりHPの電卓のほうが数段上。一番よく使うのはHP-28Sで仕事で使う計算式を多数入力してある。 SOLVER機能があって数式から逆に算出できるので便利。10数年ほど前に買ったものであるがいまだ現役。このあたりHPの電卓は技術者向けに本当によく考えられている。計算精度も全然違う。 100LX(金融電卓内蔵)で家のローンの計算をやってみた。おお、複利計算で毎月の支払いが1円の桁までぴったり。お世話になった不動産屋さんに聞くと、大きなコンピューターを使って計算しているらしい。 |
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アマチュア無線機の値段である。私の始めた頃は国産の高級品?で11万8千円だったと覚えている。 あれから30年、無線機は同程度の値段で機能が増え、性能が数段上の普及機が手に入る。 安くなったものである。ちょっと待てよ、本当に安くなったのか。 当時の無線機はだいたい20数Kgもあり、持ち運びに苦労した。今の製品は同じ程度の値段の物で約3Kg。廃品回収業者じゃないが、キロ当たりの単価は4000円から4万円に上がってるではないか。物価上昇率10倍。 まあそんなもんだろう。 |
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回路の設計をしていると、定数の比のみ必要で定数自体はどうでもいいことがよくある。ここは1:3ぐらいであれば10Kでも100Kでも構わないといった具合である。またこのぐらいの定数ならアバウトで良いところもある。 それほどいい加減(いやクリチカルでない)な所はいっぱいある。 この時どの定数を選ぶかは設計者の個性が光る。私は220、2.2Kや22Kが好きだ。 CHIP部品になってからはどうでもいいが、カラーコード(死語になりそう)で赤、赤と並ぶぞろ目が好きなのである。 回路図の定数を見れば誰がやったかある程度わかる。 ところが試作で回路を作っていくと、この定数だけやたらと部品箱の減りが早い。ええいデカップリングで使う220Ωは、回路図の並び順に120,150,180,220,270と順に並べてやろうかと考えた。そうすればまんべんなく部品も減るし、定数見ればどの部品かもわかる、とここまで考えて実行しかけてやめた。 部品を集めてくるのに手間がかかるし、いちいち定数を変えていかなければならない。生産時に工場からこんなに種類を使ったら手間がかかる、と怒られそうだからである。 ところでE12系列の定数並びはみんな比が同じになって、好きな定数比を作りにくくて困る。 |
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プリント基板の設計は非常に重要である。最近ホームページを見ていると「基盤」などとよく書かれてあるが我々にとっては板である。決して大きな制御盤の様な物ではない。これを設計するには一種の才能とポリシーを必要とする。ここではその並べ方で人の性格がもろに出てしまう。私は狭いところに詰め込むのが好きである。だって広い場所に部品を一つおけといわれても、どこにおくか迷ってしまうが最初から制約が多くてこうしか置けないと断じてしまえば、部品位置がすぐに決まる。もっとも性能を出すための技術と知識があっての話であるが。 割り切りが大事とはいえ、やっていいこととそうでないことがある。 「あんた物を詰め込むのがうまいねえ」と妻や知人によく言われる。そりゃそうだろう、毎日のように詰め込むことを考えているのだから。回路図を用紙内に詰め込む、基板の中に詰め込む。機能を詰め込む。 通常、設計の順序はまず回路図を書き、次にパターンを書く。しかし回路図は短期間でできるがパターンは時間がかかる。それなら最初からパターンを先に書いて、そのときにじっくり回路を考えてしまえ! 回路図は後でパターンに合わせて書く。パターンの都合で回路が変更されるのは当たり前。これこそ達人芸。 人の書いた回路図でパターンだけ頼まれることもある。回路図を書いた人間が後から「ごめん。そこの所パスコン忘れてた」。しかしパターンを見ると回路図で忘れてたはずのパスコンがしっかり入ってる。人の回路図などあまり注意深く見ず、自分で回路を考えて勝手に進めているのである。 紙でできた回路図よりも、実際動作している基板の方が正しい。だから回路図よりもパターンの方が正確なんて話はよくある。 |