J54A−1

2004年7月24日 この日は私のジープライフの中で記念すべき日となりました。
新潟県某所のジーパーさんよりご紹介を受け、日程調整すること数ケ月、やっとその日
が来ました。

そう! 本物の54Aボディの入手です。

この車体は十数年前に、今回お譲りいただいたオーナー様が近所の解体業者に何度も
足を運び(ちょうどその頃は54Aの解体が毎日のように行なわれていた頃だったようです)
バーナーで溶断されておらず、また腐食も凹みも皆無のボディをやっと見つけ出し、今日まで
十数年間 いつかは生き返らせてあげようと保管されてきたものです。
すべての部品が車庫内で保管されていたため、つい昨日まで稼動していたかのようなコンディションでした。

今回、オーナー様の諸事情によりこの絶品ボディを手放さなければならない状況となったため、
当方で「いつか生き返らせたい」の意思をそのまま引き継ぐ事となりました。

ここまで程度の良いボディを前にしますと、とても切り貼りしてローフード化しようなどとは思えません。
54Aとしてのあるがままの姿で生き返らせる,との約束で引き取ってまいりました。

実は当日、私は風邪をこじらせてしまっており、とても4t車で日帰り往復600km強を走りきる
気力が無かったのですが、いざ現地でこの車体を積んでみるとそんな弱気は吹っ飛びました。
寄り道もせずに一気に足利まで帰還し、さっそく庭に置いてあったトレーラーを移動して54A様の
スペースを確保しました。すでに神を奉るような気持ちになっております(バカ)

通常、ボディの売買と聞きますとボディタブ単体だけを想像しますが、今回のケースはシャシ・エンジン
以外はすべて装備されている状態でした。しかも邪悪なバーナー切断の痕跡は一切無く、ボディにも
凹み一つ無し、各座席やスモールパーツ類がすべて装着されたままの状態で払い下げられた物で
あり、オーナー様いわく、これでも引き取った後に仲間にちょこちょこと色んなパーツを部品取りされて
しまった,とのことです。。。恐るべし!! いったい元はどんな状態で入手したのでしょうか。

このまま即、当方の52シャシに乗せ換える事も可能ですが、やはり30年以上経過している車体
ですから一通りサンドブラストと錆止めを施してから架装を行なう予定でいます。
さてさて、何年かかるか。。。

って、いうか、この俺様にそんなまともな行程で作業ができるのだろうか??
途中で飽きて手抜きのまま乗せ換えしちゃったりしないだろーか??

いろいろと心配はありますが、まずは現状のご報告まで。
一通り細部の画像をアップします。

  積載直後です。
  4t車で行きましたがまさか
  付属品一式まであるとは
  想像していなかったので
  結構荷台は一杯一杯になって
  しまいました。

  2t車で行かなくて良かったです。
  足利から往復600Kmを2往復
  するのはチト勘弁ですし。。

  ホコリ被っていますがサビは
  驚くほど少ないです。


  トラックじゃたいしてスピード
  出ないので縛らないまま
  輸送しましたが、さすがに
  ボンネットだけは風でいきなり
  ガバッと開いてしまいますので
  これだけは気をつけて。

  猛暑な日でしたが、三国峠の
  手前で突然豪雨になりました。
  んでトンネル抜けたらまた猛暑に。
  おかげで表面のホコリはキレイに
  洗い流せましたが、引き取って
  いきなり水に濡らしてしまい
  54A様に申し訳無いです。


  左右フェンダーとグリルは
  固定されたまま払い下げられた
  ようです。

  BOマーカーをはじめ、ミラーステー
  やウインカーガードなど、付属品は
  一通り付いています。

  角ウインカーですので、製造番号は
  明らかに617号機以降ですね。


  リア周りも異常なし。
  ジェリ缶ホルダからスペア
  タイヤブラケットまで完備。

  スペアタイヤブラケット下部の
  材木で出来たタイヤの抑え具も
  しっかり生きてます。

  背面は民生と異なりゲート式には
  なっておらず、その裏には数本の
  ハットチャンネルが付いていて
  スペアタイヤやジェリ缶の重さで
  パネルが歪まぬよう、取付ボルトは
  すべてチャンネルを貫通して付けて
  あります。

  細長いナンバープレート用の金具も
  某A庁用です。これに一般のナンバー
  を取り付けるのはちょっとした加工が
  必要です。


  ボンネット左側はスレーブ
  ケーブル用のソケットを避ける
  ための切り抜きがされています。

  54Aの場合は単純にカットしてある
  だけです。これがJ4の場合には
  カットした部分にしっかりと耳が
  付けられていますので質感は
  J4用のほうが上ですね。
  あっちは小ぶりなオッパイも
  付くし。


  BOマーカーのちょっと右上にある
  穴は、無線のケーブル用の抜け穴
  です。

  この位置から車内フェンダー上面まで
  パイプが溶接されており、無線のケーブル
  がちょうどアンテナブラケットの下部に抜
  ける構造になっています。


  ボディ右側の「クビレ」も健在。

  さすがにこの部分の板金は
  Rが単純ではないのでなかなか
  難しいし、後で説明しますが
  このクビレの裏(車内側)では
  補強材がクビレの谷の裏に溶接
  されていますので板金時に補強
  材を一旦外すだけでも大変です。

  ここが腐っていなかっただけでも
  ほんと、大助かりです。


  タンクは当然、デカキャップです。

  タンク自体は54Aなので当然
  軽油用ですね。。
  内部のストレーナーもキレイに
  生きています。


  運転席の背面です。
  ナットが何個か溶接されていますが
  これは発煙筒のホルダーを固定
  するための物です。

  わざわざナットを付けなくても
  発煙筒ごとき、ただのタッピングで
  良いだろうと思うのですが、、
  ここらへんの構造も当時の設計した
  方のこだわりがあるんですかね。


  運転席側より助手席側を見た
  絵です。

  運転席のフレームは体格に合わせて
  前後調整が出来る構造です。

  助手席を固定するラッチと、
  54Aの特徴である縦方向の
  チャンネル溶接が見えます。

  民生型はこのチャンネルが無いので
  トップボウのブラケットを付ける際に
  材木や角パイプでスペーサーを作る
  必要があります。


  助手席側の床です。
  腐りは無しです。
  表面にうっすらとサビがある程度。

  裏側には54Aらしくアンダー
  コートがびっしり塗られています。

  ライフルホルダーを取り付ける為の
  台座が見えます。


  灯火規制用のロータリースイッチも
  残っていました。元はディーゼルなので
  グローインジケーターも当然あります。
  電装類は24Vですから、これらは52の
  部品を移植します。


  ステアリングもヒビひとつなく良好。

  真ん中に見える「黒ずんだ乳首」は
  ホーンスイッチです。

  この部品は今でも安価に新品が
  買えますね。


  ボンネットヒンジ部分です。

  ボンディングワイヤーが2箇所に
  付きます。

  ボンネット側にはナットが埋め込まれ、
  車体側には取り付け用の耳が
  溶接で付いています。

  今で言う、アーシングですよね。
  無線を使う車でもありこの辺は最初
  から対策されていますね。

  ちなみにアーシングでノイズ対策を
  しても54Aはもともとラジオは付いて
  いません。

  毎朝NHKのラジオ体操くらいは
  聞きたかったろうに..(誰が)