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    「2003関西周遊山岳マラニック」300
Km完踏記

                        
                                           2003年10月11〜13日
                                          ダブル@チーム怪速亭

 昨年も、この大会の出場を誘われたが、とても300Kmも走り続ける自信も体力もないので、無理に出場しても途中でリタイヤしてしまったら、チームを組んだ他の2人に迷惑をかけてしまうのでお断りした。
 そして今年の3月になって、再び「Team怪速亭」仲間のやっほ〜さんから、この大会に参加しないかとの誘いがあった。聞くと、この大会も今回で10回目となり、今年で最後になるらしい。また、もうすでに2人が参加を決めているので、ぜひ一緒に参加しないかとのことだった。その2人とは、誘ってくれたやっほ〜さんとひろっさんで、もう1人にこのダブルを誘ってくれた。前回と同じで出場したとしても、とても300Kmを走れる自信もないのでだいぶ迷ったが、この大会が今年で最後ということと、あの2人と一緒なら心強いし、気心も知れているので、この際思い切って出場すること決心して、エントリーの締め切り直前に出場を決めた。

 大会開催日までの6ヶ月間、関西周遊に向けての下見ランなど準備は、すべてリーダーのやっほ〜さんに任せ、この大会の優勝経験のあるシオバラさんの指導とアドバイスにより、全コースを4回に分けてすべてを走った。中でも夜間走行が予想され、迷いやすい大阪城や大阪駅周辺を含む枚方大橋から有馬温泉までは、実際に夜間に下見ランをした。それから、やっほ〜さんとひろっさんは山辺の道や宇治から石山寺、大文字山などは個人的下見したのを含めて3回以上も走ったという。
 こうした準備から、3人が一緒に走れば、全コースを地図なしでも迷わずに有馬までいけるとの自信を得た。これは過去に走った人の完走記などから得た情報であったし、コースを経験することにより、初出場であってもコースミスからの焦りやストレスを心配しないで済むことと、コース全体のの特徴を覚えることができた。
 ダブル自身も、大会本番までにユリカモメ70Km、鯖街道80Km、サロマ100Km、村岡100Kmなどの大会に出場して、長い距離を走ることに努めた。それでも300Kmという距離の不安が消えることはなかったが、これは出場する全ランナーも同じように300Kmを走る間には、途中で何が起こるかわからない不安を持って参加するだろうし、これは自分だけではないと思うことにした。
 こうして大会が近づいてきたが、不覚にも大会1週間前に愛犬のシャンプーをしていて腰を痛めてしまった。大会が日に日に迫ってくるし、腰は痛いしでどうなるかと心配したが、当日になっても痛かったら、痛み止め薬を飲みながらでも走ることにして、絶対スタートラインに立つこと決めた。

大会前日
 10月10日午後6時ごろ、受付場所の「国民宿舎紀伊見荘」に着き、さっそく受付を済ました。しばらくすると、ひろっさんと応援にきたふきこさんが到着し、そして間もなくやっほ〜さんも到着した。これでメンバー3人が揃い、さっそく食堂で「チーム怪速亭」の無事完走を祈って乾杯をした。もっと飲みたい気分だったが、翌日のレースを考え3人とも自重して、午後8時からの開会式に臨んだ。
 
   完走を祈って乾杯!


 開会式は座敷だったので、座っていると腰は痛くて早く終わってくれることばかり考えていたようで、開会式の内容や自己紹介などはほとんど覚えていない。ランナーの中には何人かの顔見知りの人もいたが、ほとんどの人が初対面だった。1時間余りの開会式は終わり、部屋に帰って荷物の整理などをして寝ることしたが、暑かったのか興奮していたのか、途中で何回も目が覚めた。
  
      スタート前                          きーよさん、うららさんが応援に

スタート前
 朝は3時前に目が覚めたが、睡眠は思っていた以上に取ることができた。起きてみると心配していた腰痛もひどくはなく、無事にスタートラインに立てそうだった。お餅とパンで朝食を済ませ、痛み止めと胃薬を飲んだ。そして荷物の最終チェックをして部屋を出た。もちろん外は真っ暗で思ったよりは寒くなく、やっほ〜さん、ひろっさんと一緒に別館へ向った。別館ではおにぎりや味噌汁が用意されており、お腹が大きかったがせっかくだったのでおにぎり1個をいただいた。出走チェックと荷物を預けて紀見峠駅のスタート地点に行くと、そこには思いがけなくきーよさんとうららさんが応援に来てくれていた。まだ電車も動いていない早朝に、駅前に異様な集団が集まっていた。スタート前の集合写真は、ダブルがトイレに行っている間に撮ったみたいだったが、きーよさんが「チーム怪速亭」の写真を撮ってくれた。そのうちにスタート時間が迫ってきたが、ふきこさんやきーよさん、うららさんのおかげで緊張することなくスタート前の時間を過ごすことができた。

紀見峠駅(スタート)〜金剛山(CP1)
 ちょうど5時にスタートしたが、まわりはまだ暗くヘッドライトや点滅ライトの集団がぞろぞろと坂道を上って行った。先頭から10番目くらいのところを、チームのやっほ〜さんとひろっさんと一緒に、まわりのランナーと同じペースでゆっくりと走った。家の間を抜けたところの、左へ曲がるところを先頭が間違って直進したため、いつの間にか先頭になってしまった。舗装道路へ出て紀見峠を過ぎてから右に曲がり、ゆっくりダイヤモンドトレールコースのに入ったが、追い越していくランナーもなく、そのまま3人で先頭を走った。後を見ると、点々とヘッドランプの明かりが続いているが、上り坂が急になってきて歩き始めても迫ってくる人もいない。まわりがだんだんと明るくなってきて走りやすくなった。丸太階段など走れないところは除いて3人で快調に走った。後続とはだいぶ離れたみたいだったが、そのままのペースで行者杉峠を過ぎて千早峠へ行くと、山田さんが一人でエイドを出してくれていた。あり難く飲み物をいただき、再スタートをした。
07時06分(17.8Km)CP1に到着」
 NAMIさんが1人、オートバイで上って来ており「ちょっと速いよ」と、アドバイスしてくれた。そして、飲み物と甘い物をもらった。

金剛山〜葛城山(CP2)
 5分の休憩後、葛城山に向かってスタートしたが、後続ランナーは全く姿が見えないので、ちょっと速すぎるのではとの不安もあったが、自分たちの感じではそんなに速いとは思えず、そのままのペースで先へ進んだ。天気もよく、時々木々の間から大阪平野や奈良盆地がよく見える。水越峠に下る途中に金剛水という水場があるが、ハイカーが数人使っていたため、そのまま通り過ぎた。そして間もなく水越峠に到着した。ここにはエイドがあると聞いていたが、それらしきものがなかった。ちょっとがっかりしたが、しかたがないのでそのまま次の葛城山をめざした。事前に全コースを下見した感じでは、ここの上りの丸太階段はこのレースの中で最もきつい上りであると感じていたが、まだ始まったばかりなので体力もあり、3人とも離れずに上れた。遠く長かった上りも、左にツツジ園が見えてくると頂上に近い。
08時28分(25.8Km)CP2に到着」
 ここには誰もいなかったため、関根さんに電話連絡をすると「自分で時間を記入して先に進んでください」とのことだった。

葛城山〜上池の下(CP3)
 まだ時間が早いのか食堂も開いていなかったので、休憩もせずに出発した。頂上から下り始めのところが迷いやすいらしいが、下見もしていたため難なくクリアして次に向かった。ここからの下りが長く、途中に何ヶ所かの上りもあり、なかでも岩橋山への丸太階段はけっこうきつかった。平石峠まで下るとダイトレとは別れて林道を右へ下っていった。やっほ〜さんとひろっさんとも離れることはなく3人で快調に下った。舗装道路に出ると間もなく上池の下エイドである。
9時36分(37.8Km)CP3に到着」

 スタートから4時間36分で、予定より1時間以上も早く着いてしまったが、そんなにペースが速いとは思わなかったので、このペースで行ける所まで行こうということで、リーダーのやっほ〜さんから10分後にスタートの指示が出た。エイドではパンなどもらって食べた。ふきこさんときーよさんがオートバイで応援に来てくれていた。
            
                      上池の下エイドを出発


上池の下〜畝傍御陵前駅(CP4)
 出発する時、まだ後続が見えなかったので、後とはだいぶ離れているようだったが、時間通りにスタートした。ここからは走りやすいコースなので6分を切るペースくらいで走る。竹内街道から165号線バイパスまでは変化があってよかったが、バイパスの下は単調で長く感じた。それでも遠くに見えていた畝傍山がだんだんと近づいてきた。やっほ〜さんが先行し、ダブルを挟んで後のひろっさんがちょっと苦しそうだったが、それでも振り返れば見えるところを走っている。神武天皇陵をまわるようにして畝傍御陵前駅をめざす。ふきこさんときーよさんがバイクで先回りしてポイントごとに待っていてくれて声援を送ってくれた。本当に嬉しい。
 
 畝傍御陵前駅前でタイムを記入                    耳成山から下りてきたところ

11時02分(50.2Km)CP4に到着」
 ここには関根さんが待っていてくれた。関根さんに「とばしすぎるとつぶれるよ。先が長いからゆっくり行ったら」と、アドバイスをもらった。

畝傍御陵前駅〜大神(三輪)神社(CP5)
 関根さんの見送りを受けて、駅の地下道を抜けて天香具山をめざす。エイドで休憩したおかげで足は軽いし、平坦で走りやすい。天香具山への登り口は、民家の間の路地を抜けていく迷いやすい道であるが、下見していたので難なく登って行くことができた。下見の時は犬に吠えられたが、今回はなんともなかった。次は耳成山へ向う。気温も上がり暑くなってきて頻繁にペットボトルから水分補給を行ながら、平坦なところはほとんど6分ペースくらいで走った。下見の時はここから長寿村へ行き、1泊して翌日に宇治まで走ったことを思い出しながら走った。耳成山も難なく登って、次の桜井駅に向って1本道を東へ走る。この道は4Km 近くあって、三輪山がはるか遠くに見えてけっこう長い。桜井駅の中を通り、やっほ〜さんは駅でダブルは駅前のコンビニでトイレを済ました。コンビニで腹こしらえして山辺の道へ入った。土曜日ということもあり、山辺の道にはけっこうたくさんのハイカーが歩いていた。ここでも下見のおかげで迷うこともなく、スムーズに進むことができた。
13時04分(65.7Km)CP5に到着」
 予定より2時間も早く着いてしまった。ふきこさんときーよさんが待っていてくれたが、スタッフがいなかったので、タイムのみチェックしてすぐに出発した。

大神(三輪)神社〜白川溜池(CP6)
 山辺の道は歩いている人も多く、道も狭いので時々「すみませ〜ん!」と、声をかけながら道を空けてもらって走った。地図はリュックに入れたままだったが、コースミスも全くなかった。ここは下見をしていなかったら、おそらく迷ってスムーズには進めないだろうし、大きなタイムロスになると思う。道沿いには野菜の無人販売所はいたるところにあった。国道を行けば北へ一直線だろうけど、この道は上がったり下がったりを繰り返し簡単には済ませてくれない。○○天皇陵?を2つ過ぎ、ビニールハウスやナス畑、稲刈り真っ最中の田んぼなどの間を抜けて、石上神宮に到着して小休止した。ハイカーの人に聞かれ「300Kmを走って有馬温泉まで行く」と言うと、とても考えられないと言われた。やっぱり自分たちは普通ではないみたいです。ここを過ぎるとハイカーが全くいなくなり、道の草も生えたままのところもあった。竹やぶの中を抜けると名阪国道が見えてきて、その下をくぐって間もなく溜池の堤防に出た。

 
  白川溜池へ到着                       応援のきーよさん、ふきこさんと

15時03分(81Km)CP6に到着
 ここではおじやをいただいたが、これが美味しくお代わりをもらった。ちょっとエネルギーが切れかかっていたのでほんとうに助かった。ここでもふきこさんときーよさんが顔を見せてくれ、応援してくれた。

白川溜池〜大仏殿交差点(CP7)
 10分足らずの休憩の後、次をめざして出発した。ここから奈良公園までも迷いやすいところです。ダブルは1回だけの下見だったが、やっほ〜さんやひろっさんは3回以上も走っているので全く迷うことはなかったし、明るいうちに奈良公園まで行けそうだったので、気持ちにも余裕を持って走れた。このあたりからは、走って上れそうな道でも努めて歩いて上るようにした。弘仁寺の門前を通り、広い道や狭い道、人が歩けるだけの道など通って鹿野園の住宅地を抜けて、ようやく新薬師寺まで来た。最初は遠くに見えていた若草山も、近くに見えるようになった。ここまで来ると大仏殿まではすぐである。春日大社の前の通りには多くの観光客がおり、あちらこちらに鹿の姿も見え、その中をCPめざして走った。
16時27分(90.4Km)CP7に到着」
 スタッフの女性が1名だけでエイドの準備をしていた。食べ物をいただいて食べたと思うが、何を食べたかは忘れてしまった。ここでは約10分休憩してから出発した。
     
        大仏殿前のエイド

大仏殿交差点〜友愛の丘(CP8)
 大仏殿へ続く参道は観光客が一杯だったので、その中を歩いて進み、大仏殿の左側を通って国道に出た。国道から旧道へ直進して奈良少年刑務所前まで来ると、ここでもふきこさんときーよさんが待っていてくれた。ここで薄暗くなってきたのでライトなどの夜間走行に準備をして再出発した。再び広い交通量の多い道路に出て、たんたんと走る。このあたりは、終始やっほ〜さんかひろっさんが先頭を走ってくれるので付いていくだけだった。木津川を渡ってから右折して国道とは別れ、歩道がない道路を北に向って走った。時々小雨は降るが、雨具などの全くいらない雨だった。玉水駅までは単調な道路を走るが、玉水にはうわさに聞くすばらしいエイドがあるそうなので、それを楽しみに走った。
 そして18時15分玉水駅到着」ふきこさんときーよさん、みぞさんも迎えてくれたが、エイドは開店前の準備中で開店時間は19時とのことで疲れが一気に出たが、開店まで1時間近くもあり仕方がないので約15分間、駅の待合室で休憩ののち出発した。相変わらず単調な道路を友愛の丘に向って走った。このあたりは状況はあまり覚えていない。友愛の丘は今回初めて使用する施設で、ここへ入るコースは下見をしていなかったが、リーダーのやっほ〜さんはきっちりと下見をしてくれていた。右折して坂を上って行ったところに友愛の丘キャンプ場があった。

19時20分(111.6Km)CP8に到着」
 エイド場所は、キャンプ中の大学生の団体がキャンプファイヤーの真最中で、電灯が消されており薄暗い中での食事と給水だった。特にメロンが美味しかった。エイドにはちょうど阪本さんもいて、話を聞くと21時までは大学生がこの場所を使用して、その後をランナーが使用できるとのことであった。仮眠もできるポイントでもあったが、こういう状況ではどうすることもできないので、次のCP朝霧橋には怪速亭仲間のエイドがあるので、朝霧橋で休憩することにして早々に出発した。

友愛の丘〜朝霧橋(CP9)
 友愛の丘の、裏口から階段を降りて道路に出た。下見の時とコースが変わっているのでダブルは初めてのコースだったが、広い道路の何ヶ所かを曲がって行くと宇治橋に出るらしい。前半の上りは歩き、下りに入ったところから走り始めた。立命館宇治高校のすばらしい新校舎を右に見て、宇治市役所を過ぎると商店街に出た。そして間もなく宇治橋に着き、少し上流の朝霧橋を渡ったところが、我がチーム怪速亭の仲間の待つエイドで、ここではたくさんの仲間の大歓迎を受けた。


 宇治朝霧橋の怪速亭エイド                     もっとゆっくりしたかったが

20時30分(119.0Km)CP9に到着」
 到着予定時間よりも約3時間も早く着いたにもかかわらず、ざっと数えても20人くらいの仲間がいたように思う。3人揃って先頭でここに到着したこともあり、仲間の一人ひとりが喜んでくれた。エイドではいろいろとメニューがあったが、うどんとおでんをもらった。ビールも勧められたが、あんまり食欲もなく胃の調子も悪かったので先のことを考えて飲まなかった。待遇もよかったのでもっとゆっくりしたかったが、まだまだ前半なので出発することにした。休憩時間は約50分だったが、それでもスタートしてから初めてゆっくり休憩したような気がする。

朝霧橋〜西笠取三差路(CP10)
 後方のチームの動きが気になるが、先頭を行っていると後のことは全くわからないし、情報も全く入ってこなかった。エイドを出て宇治神社を抜けて大吉山への真っ暗な道を歩いて登る。下りはライトの明かりを頼りにゆっくり走った。先頭を行くと、時々顔にクモの巣があたることもあった。舗装道路に出てから、炭山までの緩やかな上りは休憩をした後だったのでゆっくりでも走ることができた。炭山の自販機前で小休止した時は小雨が降っていたが、雨対策をするほどではなかった。炭山から西笠取までの峠越えは、上りはすべてを歩き、下りは快調に走ったがここの峠越えもけっこう遠かった。
23時17分(135.8Km)CP10到着
 三差路のチェックポイントにはスタッフが誰もいなかったので、自分たちでタイムをチェックした。小雨が降っていたため、倉庫の軒下で小休止したあと、次の岩間寺へ向って出発した。

西笠取三差路〜石山寺(CP11)
 西笠取から東笠取までの上りもすべて歩いた。下見ランの時はもう少し近いと思っていたが、頂上までは意外と遠かった。だんだん眠たくなってきて、歩いていてもフラフラしているのが自分でもわかった。2人にはぼやいているように聞こえたかもしれないが、眠気覚ましに独り言を言いながら足だけは動かしていた。下りに入って走り出すと眠気もなくなり、意外と調子よく走れた。
 やっほ〜さんが岩間寺への登り口を確かめて、小川を渡って田んぼの畦道から登山口に入って行った。田んぼには、猪や鹿除けの高圧電流の電線が張ってあったので、よろけるとその線に触れそうになり緊張しながら畦道から山道に進んだ。山道に入ると真っ暗な中、一歩一歩ガレ石交じりの急斜面を登っていくが、ダブルはちょっと遅れ気味になる。8月2日の下見の時、ここの登りで足にケイレンが起こって苦しんだことを思い出した。暑かったあの日は銀閣寺まで走る予定だったが、脱水症状で石山寺でリタイヤした。今日はそんなわけにはいかないので、ひろっさんとやっほーさんの後を必死になって付いていった。
 真夜中の岩間寺の中を過ぎて、今度は下りに入ってひろっさんとダブルが先行して走る。しかし、今まで元気だったやっほ〜さんがついてこない。ちょっとおかしいと思いながらも京滋バイパスの上を越え、下りきったところをゆっくり進んでいるとやっほーさんが追いついてきた。聞くと、足を痛めたらしく特に下り坂が痛いらしい。レースもほぼ半ば近くになり、このあたり来ると一人ひとりが何らかの障害が出てきても不思議ではない。ダブルも、スタート前から痛み止めと胃薬を2時間置きくらいに飲んでいたが、奈良あたりから胃痛がひどくなり、食欲もなくエイドでは食べ物をむりやり口に入れている状態である。再び3人が一緒になり、京滋バイパスの高架下を通って間もなく石山寺前に着いた。

01時16分(150.0Km)CP11」到着」
 嬉しいことに、ここのCPには関根さんを始めスタッフが待っていてくれた。関根さんが「毛布もあるので、少し横になったら」の言葉に、疲れも眠気も最高潮に達しており、ありがたくシートの上で横にならしてもらった。ラーメンも作ってもらったが、気分が悪く一口だけ食べて残りは枕元においておいた。横になっていると少しウトウトしたが、出発するということになり、相変わらず食欲もなかったが、食べ残っていた完全に延びたラーメンを無理やり喉へ流し込んだ。そして40分あまり休憩で石山寺を出発した。出発までの間、やっほ〜さんとひろっさんはどうしていたのか全く知らなかった。

石山寺〜小関峠(CP12)
 出発したが、ダブルの調子が悪いので石山寺駅のトイレへ入った。障害者用の洋式があったのでしゃがまずに済み助かったが、電気も点かず手に持ったライトでの用便となった。トイレのおかげで気分もよくなり、やっと走れるようになった。ダブルに比べてひろっさんとやっほ〜さんはほんとうに元気で、自分もがんばれなければと気合を入れた。琵琶湖岸に出て広い道の歩道を走るが、近江大橋までも遠かったし、浜大津までも長く遠かった。途中にコンビニに寄ったが、何を買って食べたかは忘れてしまった。浜大津駅手前では中央分離帯に衝突した車があった。浜大津駅から左折し、しばらくして商店街へ入るが、このあたりでも全く迷うことはなかった。小関峠への登りもすべて歩いた。小関峠の水場では頭から水をかぶったが、頭はすっきりせず相変わらず眠たかった。
03時48分(162.4Km)CP12到着」
 100マイル地点であり、チーム走の最低条件の達成である。もちろん3人ともゴールは有馬温泉であり、ここは単なる一通過点である。CPといってもスタッフの姿はどこにも見えず、タイムだけを確認してすぐに出発した。

小関峠〜大文字山見晴台(CP13)
 小関峠を越えて下りに入ると、やっぱりやっほ〜さんが遅れ気味になる。ひろっさんは上りも下りも強く、疲れた様子は全く見せない。下りが終わり琵琶湖疎水沿いのコースに入ると平坦で走りやすい。下見ランの時はそうでもなかったが、暗い中を走ると単調な道とライトの明かりで走っているため、同じようなところをぐるぐる回っているようで気分的にしんどかった。
 そしてやっと疎水沿いも終わって、大文字山の登り口の公園で小休止ののち大文字山をめざした。この山道は途中に何本も交差している道があり迷いやすいが、やっほう〜さんの先導でスムーズに登って行く。まだ暗い山道なので頂上までがけっこう遠く感じる。一応道標があるが、距離が書いてないのでもう少しもう少しと思いながら登った。夜もだんだん明けてきて、頂上に着く頃にはまわりが明るくなっていた。頂上を過ぎてしばらく下ったところが見晴台である。

06時09分(174.0Km)CP13到着」
 ここにもスタッフが到着していなかったので、早朝の京都市内を眺望しながら約20分休憩した。ここへは下見ランの時と今回で2回目であるが、京都御苑を中心とした京都の町がよく見え、とにかくすばらしい眺めである。しばらく待っていたが、スタッフが到着しなかったので次に向けて出発した。

大文字山見晴台〜京都国際会館(CP14)
 階段をゆっくり下る。階段が終わった登山口のところで、エイドの重たい荷物を持って一人で大文字山に登って行く、くーさんに出会った。この大会には毎回のことらしいが、ほんとうにご苦労様です。残念ながら、くーさんのエイドサービスは受けられませんでした。銀閣寺前まで来ると、阪本さんがちょうど車で到着し、今から登って行くとのことでした。また、国際会館前にも「まだ誰もいない」とのことも言われました。昼間であれば、このあたりは観光客が多くいると思うが、早朝のためにほとんど人通りがなかった。
 白川通りに出て北上するが、わずかに上っているために時々歩きを入れながら宝ヶ池をめざしたが、ここも下見ランはしているし、京都シティハーフマラソンの帰りのコースにもなっているため、見慣れた景色を見ながら、意外と早く宝ヶ池通りに入った。

        
          国際会館前に到着

07時23分(183.9Km)CP14到着」
 阪本さんが言っていたとおり、CPにはスタッフは誰もいなかったし、おシオさんから聞いていた駐車場にはエイドもなくがらんとしていた。そのかわりながいさんが待っていてくれた。意外だっただけにとても嬉しかった。昨夜は宇治朝霧橋で朝までいて、そのままこちらへ回ってきたとのことだった。高木さんも自宅から駆けつけてくれて声援を送ってくれた。仲間の応援は、ほんとうにありがたい。

京都国際会館〜嵐山渡月橋南詰(CP15)
 芝生の上で小休止の後、次の嵐山をめざして出発した。ダブルの体調も少し復活したので先頭を走って、深泥池から鞍馬街道を南下し北山通りに出て西へ向かった。ここ区間は意外と簡単なコースで、ダブルは下見ランで1回走っただけだったが、迷うことは全くなかった。最もそれ以上にやっほ〜さんやひろっさんの方が詳しいけれど、金閣寺までは先頭を走らせてもらった。
 金閣寺前の駐車場でNAMIさんが待っていてくれた。その時、おシオさんから携帯で応援もしてもらい、抹茶ソフトを食べて小休止のあと嵐山に向けて出発した。広沢池を過ぎたところでダブルの、大ピンチが訪れるのである。
 仁和寺を過ぎたあたりからトイレへ行きたくなり、トイレを探しながら走っていたが、広沢池を過ぎたところの左側に公園があり、あわててそこのトイレに入った。トイレは和式で、やれやれと思いあわててしゃがんだとたん、右足アキレス腱の内側に「ピキッ!」とした痛みが走った。痛いのを我慢して何とか用便を済ましたが、胃から出血でもしてるのかと思うタール便になっていた。そういえばだいぶ前より胃の辺りに痛みがあったような気がする。今はそんなことより足の痛みのほうが心配で、道路に出て走り始めたが、案の定痛くて走れない。トイレに入っている間に、やっほ〜さんとひろっさんはずっと先に行っている。携帯で連絡しようと思ったが、渡月橋まで2Kmくらいなので、そこで待っていてくれるはずである。少し歩いては2〜3歩走ってみるが、やっぱり痛みで走れない。もはやこれまでかとリタイヤを考えたが、とりあえず歩いて渡月橋まで行くことにした。歩きながら2人に悪くて、自分にも悔しくて涙が出そうになったが、走れないものはしかたがなかった。天竜寺や美空ひばり記念館の前あたりでは観光客が多く、人を避けて歩かなければならないほどだった。渡月橋を渡ったところの公園にCPがあり、やっほ〜さんとひろっさんが心配そうに待っていてくれ、スタッフのNAMIさんも迎えてくれた。

10時00分(199.5Km)CP15到着」

 やっほ〜さんとひろっさんに事情を話し、このままでは走ることができないのでリタイヤかワープすることにして、そのことをNAMIさんに伝えたが「仮眠と風呂のあるRS住友特殊金属厚生寮の受け入れが、15時以降でなければできない」とのことである。阪急電車で移動すると、RSに早く着き過ぎてどうしようもないので、歩いて行けばちょうどよい時間に着けることができるため、電車に乗ることを止めて歩いてRSに向かうことにした。そして、持っていたテーピングテープで、アキレス腱にテーピングをした。
 アキレス腱を痛めたのは、太腿に力がなかったためしゃがんだ時に体重が一気にアキレス腱にかかったためと思うが、もう少しゆっくり座ればよかったと思う。

嵐山渡月橋南詰〜住友特殊金属厚生寮(CP16
 テーピングの効果か、痛みはだいぶ楽になって少し走れるようになり、歩いたり走ったりしながら桂川のサイクリングロードを行ったが、宮前橋まではとにかく単調で遠かったし、暑かったし、苦しかった。夢中に歩いたり走ったりしていたので、道中はあんまり覚えていない。途中でタラさんが応援に駆けつけてくれ、自分のためにもチームのためにも仲間の応援に応えるためにも、歩いてでも絶対有馬まで行くことを決心した。やっほ〜さんもひろっさんも心配そうに何回も「大丈夫?」と聞いてくれ、遅いダブルにスピードを合わしてくれて一緒に歩いたり走ったりしてくれた。宮前橋手前ではふきこさんやmakiさん、ちえりんたちが応援に来てくれた。そしてやっと遠かった宮前橋へ到着して、競馬の開催で混雑する宮前橋を渡った。ここから休憩所までは、あと5Kmくらいである。171号線へ出てからは、車の交通量が多くその排気ガスには参ったが、相変わらず走ったり歩いたりして阪急大山崎駅を過ぎた。ここまで来ればあと一息である。対岸の景色を見たり、横を通る新幹線の車両数を数えたりしながら気分を変えた。そして遠かった住友特殊金属にやっと到着した。入口でスタッフの方から厚生寮の場所を教えてもらい、会社の中に入って行った。
14時12分(223.7Km)CP16到着」
 厚生寮では、阪本さんに迎えてもらった。ボードに希望出発時間を書くのだが、到着時間が予定より早かったため、2時間の休憩予定を3時間にして、17時00分出発したいと申し出たが、阪本さんから「先のエイドやCPの準備ができないから、出発を18時00分としてほしい」と要望があった。早く出発して有馬のゴールへ早く着かれたら困るらしく、そのように言うので、しかたなく4時間休憩して出発を18時00分とした。まず入浴してから、いなり寿司と巻き寿司、うどんをいただいて、それと今回初めてビールを1本だけ飲んだ。それから仮眠場所にいって寝たがなかなか寝付かれなかった。それでも横になっているといつの間にか寝てしまったが、2時間近く寝て17時に覚めた。それから出発までの時間は、みぞさんにマッサージをしてもらい、それから建物の中をウロウロしているうちに出発する18時前になった。仮眠場所には4〜5人が寝ていたように思うが、その他のランナーの姿はほとんど見なかったし、他のランナーとは全く話はできなかった。
 出発する時、阪本さんから「これから先はできるだけゆっくり行くように」と言われ、出発の写真を撮ってくれた。そして18時ちょうどに阪本さん、関根さんたちに見送られて住友特殊金属厚生寮を出発した。次のチームは18時30分にスタートするらしいが、それならもう1時間早くスタートしたかったが、今さらしかたがない。

住友特殊金属厚生寮〜大阪城大手門(CP17)
 出発するときには、すでに周囲は真っ暗になっており、背中に赤色点滅ランプ2個と前には手に持ったライトで走った。仮眠をした後だったが、思ったより体が重く足も痛かった。それと夜になったというのに気温が高くて、すぐに汗びっしょりになった。171号線から別れて新幹線の高架下に入った頃から、もう苦しくなり先行する2人に必死で付いて行った。淀川の堤防まで出てくると、前方に枚方大橋のオレンジ色の照明が見えるが、なかなか近づいてこない。車の通行量も多く、車に注意をしながら歩道のない道路を3人一列に走るが、ダブルはやや離れ気味になりながらもそれ以上離されないように走った。
 枚方大橋を渡ったところで、再びふきこさんやmakiさん、ちえりんたちの応援をもらった。仲間の応援はほんとうにありがたいし、力になって後を押してくれる。ここでしばらく休憩の後、大阪城をめざして再び走り始めた。単調な堤防上を走るが、この道路は車両通行禁止なので、車を気にすることなく走れることが嬉しい。それにしても、次の淀川新橋までがとにかく遠かった。ペースは落ちているものの鳥飼仁和寺大橋、上をモノレールが走っていた鳥飼大橋を過ぎて、うわさの「ボッタクリバー」の豊里大橋が近づいてきた時、向こうから自転車が来て、エイドでの注文を聞いてくれた。ダブルは、胃のあたりが痛くてあまり食べられそうもなかったので「おかゆ」だけをお願いした。間もなく大歓迎に迎えられ、豊里大橋の下のエイドに着いた。エイドでは、注文したおかゆに梅干を入れたものをいただいた。あとは何をいただいたのか思い出せない。
     
       
有名な「ぼったくり・バー」でおかゆをいただきました

もっと休憩すればよかったが、これまでも2人に対してダブルが遅れ気味になっていたので、少しでも時間を短縮するために10分くらい休憩して先に出発することにした。一人で走ったり歩いたりしながら先に進んでいると、間もなく2人は追い付いてきた。

 毛馬の閘門からは淀川と別れて左へ曲がり、大川沿いの河川敷公園内道路を大阪城へ向かった。これまで何とか前に2人が見えるところを走っていたが、環状線の鉄橋下あたりからは見えなくなってしまった。CPへは3人一緒に到着しなければならないので、大阪城へ入る陸橋手前で待っていた2人に追い付いて、一緒に陸橋を渡った。
21時52分(253.7Km)CP17到着」
 この大会最長のパートの30Kmを3時間52分でクリアした。あとは難関の六甲があるが、あと残りの約50Kmを大きなアクシデントがないかぎり、制限時間の13時まではあと15時間あるため、何とか完走が見えてきたような気がした。迷いやすい大阪城内も難なく回ってCPとなっている大手門へ着いたが、スタッフは誰もいなかったため、再びエイドに帰ってきてそのことをエイドで聞くと、エイドのところでチェックしているとのことだった。

大阪城大手門〜武庫大橋西詰(CP18)
 このエイドでも2人より先に出発した。歩行者用の川崎橋を渡り、今度は大川の右岸を通って中ノ島をめざす。歩いていると2人が追い付いてきたので、一緒に走って天神橋から中ノ島に入り、中央公会堂や大阪市役所見ながら御堂筋に出て、御堂筋を北へ走った。梅田新道の交差点を過ぎると、さすがに繁華街なので人が多い。人の間をすり抜けながら雑踏の中を走ったが、こんなところを走っているとさすがに場違いな感じがして、すれ違う人も好奇の目で見られているような気がした。大阪駅前の歩道橋を渡り、JRのガード下を通ってヨドバシカメラを過ぎると人通りも少なくなった。この大阪駅周辺はコースに変化があり、信号待ちもあるために適当な休憩もできて疲れを忘れさせてくれる。長い十三大橋は歩道が狭いので縦1列に並んで走った。前方にライトを振っているのが見え、橋を渡り終えるとエイドの案内してくれていて、新十三大橋の下で豪華なエイドがあった。ここではソーメン2杯をいただいた。あとは何をいただいたか覚えていないが、ありがたい休憩だった。そしてここでもやっほ〜さん、ひろっさんより先に出発した。堤防の下の道を、一人で走ったり歩いたりしながら2号線をめざしたが、2号線まではけっこう遠かった。2号線に入り間もなく2人が追い付いてきたので一緒に走った。武庫川大橋までの2号線がまた単調で長い。同じような交差点が何回もあり、同じとことを走っているような錯覚に陥る。3人が離れたり付いたりしながら西へ向かう。神崎川を過ぎて兵庫県に入った。和歌山県をスタートして大阪府、奈良県、京都府、滋賀県、京都府、大阪府と過ぎてやっとゴールの兵庫県である。我チームが先頭を走っているのはわかっているが、2番手チームや3番手チームがどのあたりにいるのか、タイム差などが全くわからず、そのうち追い付かれないかが心配になってきた。後の状況も気にはなったが、自分たちのペースもあがらず走ったり歩いたりを繰り返しながらも、やっと遠かった武庫川大橋が見えてきた。
01時13分(273.6Km)CP18到着
 橋を渡って河川敷に下りたところの芝生の上で、NAMIさんが寝ていた。悪いと思いながらも声をかけて起きてもらったが、NAMIさんもほんとうにお疲れ様です。チェックだけを済まして真っ暗な河川敷のサイクリングロードを上流に向けて出発した。

武庫大橋西詰〜塩尾寺下(CP19)
 出発してしばらく行くと、100m走って100mを歩く状態になってしまい、2人はどんどん先に行くのを必死でついて行くが、それも徐々に付いて行けなくなってしまった。何本かの橋の下を過ぎると、前方に何個かのライトを振っているのが見え、声援や拍手をする音が聞こえた。
 
武庫川エイドで(ダブルは先に出発して映っていません)

エイドに到着すると、大歓迎をしてくれてさっそく豚汁をいただいた。竹内さんやさけもっとさんなど知った顔も何人かいたように思うが、あまり覚えていない。後で聞いた話では、くーさんといろいろと話をしたらしい。座っていると寝てしまいそうになるので、ここでも2人より先に出発させてもらった。エイドを出てから仁川霊園を抜け宝塚まではほとんど歩いたが、記憶が定かでなく時々しか覚えていない。気がついたら3人で宝塚のホテル街を歩いていた。道を左に曲がり、住宅街の急坂を登っていると阪本さんたちのスタッフの車2台が追い越していった。大学を過ぎて間もなく塩尾寺下CPが見えてきた。

03時48分(282.7Km)CP17到着」
 この区間9.1Kmを2時間34分かかってしまった。エイドではぜんざいをいただいき、小休止の後、最後の難関の六甲山頂をめざして出発した。

塩尾寺下〜六甲山最高峰(CP20)
 この関西周遊は、ほんとうに最後の最後まで楽をさせてくれない。真っ暗な山道をライトの明かりを頼りに登っていく。縦走路は足元も悪く、笹が生い茂って歩きにくいところもたくさんあった。登ったり下ったりを何回も繰り返して行くが、そのうち小雨が降ってきた。道路を横切ったところから再び急坂を上っていく。山道に入ると、やっほ〜さんは遅れ気味で苦しそうだったが、ひろっさんは元気そのものでどんどん先に進み、必死について行くが時々待ってもらう。雨はだんだん強くなってきて、土砂降りになってきた。もうそろそろ道路に出るだろうと思ってもいっこうに道路へ出ない。同じような上りが何回も出てくる。そうしているうちにやっと道路へ出ることができ、後は道路を歩いて山頂へ登った。このころからまわりも明るくなってきて、ライトがいらなくなってきた。天気がよければ、景色もよく見えて太陽が昇っている時間であるが、雨のため薄暗かった。
 
    六甲山頂は雨でした 

06時59分(296.1Km)CP20到着」
 六甲山最高峰931mで記念写真を撮ったが、雨のためにガスがかかって下界は全く見えなかったし、山頂には全く人の姿は見えなかった。結局、塩尾寺下のエイドでスタッフと別れてから有馬温泉のゴールまで、誰一人として会わなかった。雨は益々強くなって寒いため、早々に有馬温泉へ向かって出発した。

六甲山最高峰〜有間温泉(ゴール)
 後は下るだけであるが、魚屋道に入ると道が悪くて全く走れない。それから雨のために道が川になって、足の置き場の状態が全くわからず、小石を踏むと足の裏が痛い。痛いといっても生半可な痛さではない。一歩一歩がつらく感じてきた。この区間は本来ならば一歩一歩ゴールに近づき嬉しいはずなのに、ここの下りもほんとうに長く遠かった。そして下のほうで声が聞こえてきたときには、やっとゴールかと嬉しさがこみ上げてきた。そして最後の下りの先にゴールが見えた。
 
3人揃って感激のゴール!

07時56分(300.2Km)ゴール到着
 スタートしてから50時間56分」のトップでのゴールだ。やっほ〜さん、ひろっさんととも両手を挙げてゴールインした。阪本さんや関根さんたち、そしてゴールの有馬温泉まで駆けつけてくれた、ふきこさんときーよさんが迎えてくれた。二人がいたのにはびっくりしたが、仲間の迎えもほんとうに嬉しかった。

ゴールするまでの途中では、いろいろなピンチもあったけれど、目標の3人で有馬温泉へゴール」が達成することができた。やっほ〜さん、ひろっさんの2人とがっちり握手した時は嬉し涙がこみ上げてきた。大会の参加申し込みをしてから6ヶ月間の準備や暑い時期の下見ラン、そして本番の長くて遠かった300kmの「関西周遊山岳マラニック」が、このゴールで終わった。もっとここでゴールの喜びの余韻に浸っていたかったが、ずぶ濡れのために寒さがひどく、すぐに「かんぽの宿」でお風呂へ入らせてもらった。

 完走パーティーまでの間、部屋でしばらく休ませてもらったが、完走と優勝の感激で気分が高まってなかなか寝付かれなかったが、しばらくはウトウトとしたように思う。競技が終了してパーティーが始まり、我々3人の「チーム怪速亭」がチーム優勝に輝き、表彰された。スタートするまでは腰痛のことで不安一杯だったが、走り始めると薬が効いていたのか支障なく走ることができた。また、嵐山手前でアキレス腱をいためた時は、もうこれまでかと一時はリタイヤも覚悟したが、これも運良く乗り越えることができた。
 
  表彰式で優勝盾と賞状、首には完走メダル               阪本さんからインタビューを受けました

 今回の関西周遊に参加することについては、ほんとうにたくさんの人の応援をもらったし、ご支援やご協力をしてもらった。何といっても第一に感謝したいのは、一緒に走ったやっほ〜さんで、下見ランの計画から6ヶ月間を終始リードしてもらいました。途中で足を痛めたのに、精神的にも最後まで引っ張ってもらいました。第二には同じく一緒に走ったひろっさんで、最後まで一切弱音を吐かず、中盤以降は先頭をぐいぐい引っ張ってくれました。このお二人にはいろいろと心配をかけてしまい申し訳なく思っています。ほんとうにありがとうございました。
 それからこの機会を作ってくれたおシオさん、下見ランや貴重なアドバイスをありがとうございました。おかげさまで優勝できました。おやびん太郎はんを始めとする、怪速亭の仲間の応援も正直プレッシャーにもなりましたが、ほんとうに力になりました。下見ランの時から一緒に走ってもらったり、本番では宇治エイドの設営や多くの応援をいただきました。一人ひとりのお名前を書いてお礼をいうべきですが、応援していただいた皆さんほんとうにありがとうございました。ふきこさん、きーよさん、最後の最後までありがとうございました。みぞさん、マッサージとテーピングで楽になりました。

 最後になりましたが、主催者の日本100マイルクラブの阪本さん、関根さんを始めスタッフの皆さん、サポートをしてくださった皆さん、そして私設エイドを開設していただきました皆さん、ほんとうにお世話になりました。そして一緒に走ったランナーの皆さん、ほんとうにありがとうございました。まだまだお礼は書き足らないのですが、おかげさまで「関西周遊の完走とチーム優勝」という大きな「勲章」をいただきました。

   
  立派な「完走証」をいただきました。                   友人からお祝いのお花もいただきました

使いました写真は、きーよさん、おやびん太郎はん、ながいさん、などたくさんの方からいただきました。
ありがとうございます。


 以下は、日本100マイルクラブのホームページから引用させてもらいました

第10回記念大会「2003関西周遊山岳マラニック」300KM
 関西2大尾根金剛・葛城山から奈良、京都、滋賀、大阪を周遊し兵庫、六甲山までつなぐ山岳パノラマコース。
        
20031011日(土)〜13日(祝
                  天気 曇り〜一時雨〜晴れ〜曇り〜暴風雨あり 
<大会特徴>
1ステージで、56時間以内に300kmを走破する、日本国内では最長距離である。

チーム走・ペアー走・ソロを取り入れ、それぞれの力に合わせチャレンジできる超長距離走。山岳が全体の1/3にあたる点や、チーム3人揃って完走が義務づけられた、いわゆる走力だけでは完走できない。コースの攻略、経験、精神面、用具の工夫等が問われるところに、他に無い魅力を誇っている。参加すればするほどに、又チャレンジしたくなるという、不思議な魔力をも備えているようだ!?

<コース> 近畿2府4県(和歌山、奈良、京都、滋賀、大阪、兵庫)に至る地域。
 紀見峠スタート〜金剛・葛城山〜上池〜大和三山(畝傍・天野香具山・耳成)〜桜井〜三輪神社(山の辺の道)〜白川溜池〜奈良大仏殿〜木津川〜玉水〜城陽「友愛の丘」〜宇治朝霧橋〜炭山〜西笠取〜岩間寺〜石山寺〜浜大津〜小関峠〜琵琶湖疎水〜大文字山〜京都国際会館〜金閣寺〜嵐山〜宮前橋〜水無瀬「住友特金」〜枚方大橋〜大阪城〜十三大橋〜武庫大橋西詰〜宝塚市役所〜尾塩寺下〜六甲山最高峰〜有馬温泉ゴール

距離(地図上)300.2KM、標高差1100m、山岳部 約90km(全体の1/3)
○関門5箇所、CP20箇所、AS5箇所、RS
(レストステーション)2箇所
<種目&制限時間>チーム走の部(56時間)、ペアーの部(54時間)、ソロの部(50時間)

<スタート時間>10月11日(土) チーム5時〜、ペアー7時〜、 ソロ9時〜
<参加者数>
申込数 69名(♂53名・♀16名)出走者67名(♂52名・♀15名) 不参加2名(♂1名・♀1名)
17都道府県 茨城県1名、群馬県1名、千葉県1名、神奈川県3名、東京都5名、静岡県1名、富山県2名、愛知県4名、岐阜県2名、滋賀県2名、奈良県1名、京都府10名、大阪府20名、兵庫県7名、岡山県1名、広島県1名、徳島県4名、福岡県1名

完走者数 30名♂24名・♀6名)
内訳、時間内完走22名(♂19名・♀3名)、時間外完走 8名(♂5名・♀3名)
全体の完走率44.8%♂46.1%・♀40%)時間外も含む
○初完走者数(♂10名・♀3名)、完走率43.3%(♂41.7%・♀50%)


☆★◇◆第10回記念「2003関西周遊山岳マラニック」大会結果◇◆☆★
<部門別順位・所要時間>


○チームの部 ☆制限時間(56時間)◇13チーム中、4チーム完走
1位「チーム怪速亭」   50時間56分
(チーム新記録)
2位「TRY」      51時間27分

3位「夢の旅人’00〜」 53時間27分
4位「ヴァン・ビスタリー」55時間17分「ベストチーム賞」


○ペアーの部 ☆制限時間(54時間)◇9ペアー中、4ペアー完走
1位「マッハ85」    52時間26分

2位「スルット近畿」   52時間38分

3位「チッチとヤッチ」  54時間43分(時間外)

4位「となり組」     55時間38分(時間外)「ペアー賞」


○ソロの部 ☆制限時間(50時間)時間内完走者はなし
時間外完走者 
10人中、3名完走

川口雅也さん、平井小夜子さん 52時間40分同時ゴール

日垣 肇さん         55時間39分



きーよさんが、アルバムを作ってくれました。
http://photo.www.infoseek.co.jp/AlbumPage.asp?un=107184&key=853128&m=0