「あほ映画」鑑賞のための心得 Φ(..)m
一、お菓子、お酒を用意すること。
一、絶対一人で見ないこと。(こんなにむなしいことはありません)
一、ツッコミを入れながら見ること。(ツッコミを入れながら見ると楽しさが倍増!)
これさえ守れば、どんな映画もオールオッケー(^^)v
それでは、僕の選んだ「あほ映画」セレクション、行ってみよう!
死霊の盆踊り
(1965年 アメリカ 1987年日本公開)
出演:?
1965年にハリウッドで作られながら、なぜか87年まで日本で公開しなかったのは、あまりに馬鹿らしかったからか、と思わせるような映画である。「死霊の盆踊り」というのは意訳で、原題を直訳すると「死霊の馬鹿騒ぎ」とか、そんな意味である。レンタルしたときのパッケージには、「ハリウッド史上最低の映画」と書いてあった。内容はと言えば、墓場でないとアイデアが出ないと言うホラー小説家とその恋人が墓場へ行くのであるが、その途中で事故にあってしまう。二人が気がつけばそこは墓場で、悪魔使いと「闇の女王」が死霊を呼び出してダンスをさせていた。しばらく陰から見ていた二人であったが、悪魔使いの下僕であるオオカミ男とミイラ男に捕まってしまう。悪魔使いと闇の女王の前にはりつけにされる二人。その周りで、いろいろな死霊(全員女である)が入れ替わり立ち替わり、悪魔使いと闇の女王に舞を捧げる。彼女たちはいろいろな格好をしているのだが、結局全員はパンティー一枚になる。その舞が、延々1時間ばかり続き、二人が処刑をされそうになったところで夜が明け、悪魔使いと闇の女王、そしてその下僕たちは、骸骨になってしまう。・・・・ただそれだけの映画である。
友達と二人で見ててぶっ飛びそうになった。それだけかいっ!(^^;)この映画、なにを意図して作ったのか全く不明である。裸の女が出てくるのはうれしいが、あまりにも堂々としているため、あまり色気も感じられないし、ホラーと言うにはあまりにもほのぼのとしている。
・・・でも、僕はこの映画が好きである。映画に対する愛情が感じられるし、なによりもこんなに胡散臭い映画、かつてあったろうか。映画とは本来胡散臭いものであり、ふつうはその胡散臭さを隠すものなのだが、この映画は違う。胡散臭さを前面に押し出してて好感すら感じられる。僕はこの映画を映画の本質に迫る一本としておすすめする。
リターン・オブ・ザ・キラートマト
一部で、密かな人気となった稀代のあほ映画、アタック・オブ・ザ・キラートマト
の第二弾。第一弾の後、「トマト禁止法」が制定されている。第一弾の主役はピザ屋を開業しており、
(もちろんトマト抜きのである)そんな中、第一弾でトマトを巨大化させた張本人の博士はトマト
を人間に変える研究を成功させて、復讐の機会を虎視眈々とねらっていた。・・・という感じで話は
進んでいく。実はビデオ屋では、このビデオは「ホラー」のところに並んでいたのだが、全然ホラーじゃない。
コメディーである。(^^;)人を笑わせるようなありとあらゆる小技が詰め込まれており、99分間
飽きずに見ることができた。伏線の張り方も見事で、誰もが忘れかけてたことが突然つながって来る
というような感じだった。内容的には、めちゃくちゃしょーもない映画なのであるが、間断なく続く
小ネタの連続に思わず笑わずにいられなかった。たぶん第一弾のは本気でホラーを作ろうと思ったに
違いないが、これは狙ったな。と思った。スタッフロールが流れてくるところで、突然おばあさんが
現れて、「私の息子も含めて、多くの人が一所懸命に働いたんだからスタッフロールもちゃんと見なさい」
と、お説教するあたりも良かった。感想としては、しょーもなくて、馬鹿馬鹿しいんだけど、なぜか最後
まで見せてしまう。不思議な魅力の映画である。
ビックマグナム黒岩先生
出演:横山やすし 武田久美子 紳助竜助 チャンバラトリオ ほか
何かの雑誌に連載されていた「ビックマグナム黒岩先生」という漫画の映画化した作品である。
出演はあの横山やすし、そのほかにも武田久美子、紳助竜助のふたり、チャンバラトリオ
など、吉本興業のタレントがたくさん出ている。内容はと言えば、文部省から特別に武器
の携帯を認められた黒岩先生が、マグナムをぶっ放して校内暴力吹き荒れる「仁義泣学園
(じんぎなきがくえん)」を、鎮圧するという映画である。横山やすしは、芝居はへたくそだが、
役柄はぴったりである。と言うより、そのまんまだ。横山やすしの芝居のへたくそさと、はちゃ
めちゃな設定に「・・・んなあほな!(^^;)」と、2時間たのしくツッコミまくれる映画である。
お笑いマニアの人たちには、若き日の出演者のあてっこをするのもいいだろう。
映画としてはB級であるが、マニアにはおもしろい作品だろう。
マッシュルーム
1995年 オーストラリア 93分
出演 ??
この映画は、なんと言っていいかわからない。ホラーなのかコメディなのかサスペンス?ミステリー?
とにかく何ともいえない映画である。最初みたときはフランス映画かと思った。あのけだるい感じ、
ちょっと暗めの画面。フランス映画っぽい。オーストラリア映画はこんなんなのだろうか?
内容は、はやらない下宿をやっているおばあさんと、万引きで生計を立てているおばあさん二人が同居
しているところへ、指名手配中の凶悪犯が居座ってしまい、さらに彼を追いかけてきた刑事も住み着いてしまう。
何とか凶悪犯を追い出そうと強いた矢先、凶悪犯は一酸化炭素中毒であっけなく死んでしまう。
これが刑事に見つかったら自分たちが殺したと思われる、そう考えた二人は死体を何とか処分しようとする。
バラバラにした死体をミンチにし、それを鶏の餌にして、卵をとり、その糞でマッシュルームを育てと言う
具合に少しずつ死体は処分されて行くが・・・と言う内容だ。
かなり悪趣味な映画である。
要するに、死体を食っていく映画なのであるが、それが妙にほのぼの描かれているところがますます悪趣味度を高くしている。
映画としてはE級である。大してつっこめるようなとこもなく、
本当に悪趣味なだけの映画だ。ただ、せりふ回しはよく考えられていてますますフランス映画っぽい。
悪趣味映画好きの方にぴったりである。
ベルリン忠臣蔵(Summer Of Samurai)
'85 西ドイツ 監督? 出演?
きいただけで頭がクラクラするような題名だが、
ドイツ人の日本マニアが作ったと思われる作品。
ストーリーはドイツ人旅行者が日本に来て持ち去った
刀を取り返すべく、赤穂浪士47人の霊が現在のベル
リンによみがえるというもの。
ベルリンの街の至る所で、日本人の格好(忍者みたいな格好、しかも「大石」
という字の入ったバンダナを巻いている)をした強盗が出没する。ベルリンの
人々は彼の名を「ジャパン・ギャング」と呼ぶようになる。
それと同時に、恐ろしくヘタクソな字で47士の名字が墨黒々とかかれていく
その謎を追うルポライターはこの原因を、あるドイツ人実業家が日本から持ち
去った浅野匠の守の刀を赤穂浪士の霊が取り返しに来ていると言う結論に達する。
いっぽう、そのドイツ人実業家もそのことに気づき、ある鑑定士に助けを依頼
したところ「サムライに勝てるのはニンジャだけだ」というわかったようなわからないような
ことを言われて、ニンジャを護衛に付けるが・・・という内容である。
一応サスペンス&ミステリーっぽく作っているが、(映画を見る限り
作った側は大まじめである)なんだか、へんてこにアレンジされた
日本文化の数々(なぜか、日本博物館に仏壇があったりする)
や、ニンジャと大石 蔵之助の対決の時には大石がこれまたへんてこな日本語で
「俺はおまえを知っている。おまえたちの仲間から柔道を習ったことが
ある、ニンジャ!」という割には、
チャンバラと言うよりは剣道の試合のようなチャンバラを演じるし、
(たぶん柔道と剣道がごっちゃになっているのだろう)
刀を取り返した蔵之助が、主の墓に刀を捧げるシーンでは、
主の墓はどう見ても石舞台古墳にしか見えない。(なんでやねん)
ビデオ化した会社はこれをほとんどジョーク感覚で取り上げていた。
ジュラシック・アマゾネス(Dinosaur Island)
出演:ベッキー・レビュー トニ・ネイプルズ
よく似たタイトルの映画の何万分の一かの予算で作られた超低予算映画。
ストーリーは米軍大尉と曹長、伍長が、軍事裁判にかける囚人3人を
飛行機に乗せて(このシーンに出てくる飛行機はどう見てもB17。どっかのニュース映画から
パクったのだろう。しかし、主人公たちが持っている銃はM16だったりする)
しかし、飛行機は墜落し、流れ着いた島は、恐竜と金髪巨乳美女が同居する、
何とも不思議な世界だった。・・・という、この手の低予算映画にありがちは
安直なストーリー。島に流れ着くなり、伍長が恐竜に食われるのだが
恐竜に食いつかれた瞬間、伍長は、GIジョー人形に変わる。(^^;)
恐竜の造形はやたらとチャチで、恐竜の人形をちょっとずつ動かす奴なんだけど
なんだか、やたらとカクカクした動きで思わず笑ってしまう。ダイナメーションは
「恐竜時代」の、ジム・ダンフォースが、やってるハズなんだけどね〜。
最後に出てくる「大物」ことティラノザウルスも他の映画でさんざん使い古されたものらしく、
なんだかメロメロ。もの悲しさすら感じさせるものだった。
最後まで生き残るのは大尉と、囚人3人だけなんだけど、大尉は、島の女王様と、
囚人3&人も他の金髪巨乳美女と、めでたく(?)結婚して映画は終わる。
なんて安直なラストなんだ。しかも、最後の最後で無線機が本国とつながり、
「軍事裁判は免除する」だってさ。なんでやねん。
恐竜もチープ、ストーリーも安直。だけど、金髪巨乳美女と乳だけは充実しまくりだ。
お約束の水浴びシーンや、金髪美女プロレス(?)でのオッパイポロリなど。
これでもかと言うくらい出てくる。お暇なら是非どうぞ。
アメリカン忍者2
出演:???
タイトルを見ただけでくだらない映画と一瞬でわかってしまう、ある意味すごい映画。
アメリカ人忍者マニアの作った映画。ストーリーはある南の島にアメリカ陸軍軍人二人
が到着するところから始まる。
最近、海兵隊の隊員が相次いで行方不明になっている事件の調査のためだ。
調査を進めるにつれ、島のすぐ近くの孤島にいる博士が海兵隊員を拉致、改造して
「忍者」にしているということを突き止める。そこで、二人の陸軍軍人は
その博士の娘とともに、島に乗り込むが、博士は脅迫されてやっていただけで
真の黒幕は忍者を使って世界征服をたくらむ悪人だった。
ま、ここからは他のB級・C級アクションといっしょ。博士は土壇場のところで
黒幕に反旗を翻し、忍者を作る機械とともに爆死。二人の軍人は忍術などを使って
忍者をばったばったとなぎ倒し、黒幕も倒して一件落着。安直だ。・・・しかし、この忍術がなんか変だ。
「見えない者を見通す、隠遁の術」というせりふがあった。「あれれ?隠遁の術って
身を隠す術じゃなかったっけ。」ここら辺が、アメリカ人忍者マニアの限界か。
ちなみにこの「アメリカン忍者2」があると言うことは当然「アメリカン忍者」
もあったはずなのだが・・・。僕がよく行くビデオ屋にはなかった。残念。
スーパーマリオ
1993年 監督:ロッキー・モートン & アナベル・ヤンケル
出演:ボブ・ホスキンス(マリオ) ジョン・レグイザモ(ルイージ) デニス・ホッパー(クッパ)他
言わずと知れたファミコンの不朽の名作「スーパーマリオ」を映画化した作品。
制作費50億!!スタッフもそうそうたるメンバーだ。豪快にお金をかけたようだ。
ジャパン・マネー恐るべし。
見て思ったのは、映画を作る過程が目に見えるような映画だ。多分ハリウッドの脚本家にゲームソフトを
一本渡して、「こういうコンセプトで映画を作って欲しい」と頼んだんだろう。
脚本家はゲームをやって、「土管がでてくる」→「マリオブラザーズは配管工に違いない!!」
と思い込んだのだろう。まあ、あとはヨッシー、キノコ、クッパの名前だけ
パクって、適当に作ったストーリーにちりばめて、ハイ出来上がり。
ストーリーはといえば、配管工のマリオブラザーズはあまり儲からない商売をする毎日。
そんなある日、弟のルイージがふとしたきっかけで美人女子大生で
恐竜マニアのデイジーに一目惚れ。しかし、デイジーは実は赤ん坊の頃、
進化した恐竜が住む異次元から連れてこられたのだった。そして、
異次元世界と人間世界の融合する力を持つデイジーは、
人間世界の征服をたくらむクッパの手下に
さらわれてしまい、それを助けるべくルイージとマリオは異次元世界へ
飛び込んで行くが・・・という話だ。さしずめデイジーがピーチ姫といった
役柄だが、スーパーマリオでピーチ姫は一番重要なキャラだったはずなのに
一切でてこない。何でだろう。異次元世界にいるデイジーの父親は
キノコに変えられているのだが、そのキノコだって赤白のあのキノコではなくて
なんか、ぐちゃぐちゃした汚らしいものになってるし。
完成したとき、日本側の担当者は顔が青ざめたのではないだろうか。
金が欲しいというハリウッド側と、内容もあまり決めずとにかく映画を!の日本側との利害のみが
完全に一致し、頭が痛くなるような映画ができあがる過程は喜劇以外の何物でもないが、
できあがった映画は悲劇の一語に尽きる。そういう映画だった。
しかし、それにしてもあの映画のどこに50億もかかったんだろう。
飲んでしまったんだろうか。