術後のリンパ浮腫
 
メドマーの使用法

メドマーの紹介と実践
術後リンパ浮腫とメドマーの使用法

むくみやセルライトの改善におすすめのエアマッサージ器
患者さんには怖い病気、蜂窩織炎(蜂巣炎)について

 メドマー DVT-2500(医家向)は、医療機関で術中術後(帝王切開手術など)の下肢深部静脈血栓症(肺血栓塞栓症)の予防に定番となっています(長時間の手術には欠かせないエアマッサージ器です)
女性の大敵セルライトは、下肢のリンパや抹消静脈の血流が滞り脂肪が変質したもので、太ももに溜まります。 抹消静脈血やリンパの還流を促進するメドマーは、むくみやセルライトの改善と疲労回復に最適なマッサージ器で、多くの家庭や医療機関・介護施設・接骨院などで活躍しています。

エアマッサージ器 メドマーの仕組み
原理と機能
末梢静脈やリンパ循環の主な原動力は上下肢の筋肉群で、この筋の収縮・弛緩によるポンプ作用と、管の弁機構が密接に連係して循環が行なわれます。
ドクターメドマーは空気室に加圧・除圧を繰返すことにより筋の収縮・弛緩のポンプ動作を機械的に作り出し、抹消静脈血とリンパの還流を促進します。


片腕用

両脚用
エアマッサージ器ドクターメドマーの仕組み

マッサージは、3モードから選べます

気室は、主空気室とオーバーラップで構成されています


 
※マッサージモードは、上記の他に全室を同時に圧縮・解放するハイパーモードと、この三種のモードを順番に繰り返すコースモードがあります。

ブーツは4室の独立した主空気室と、リンパの戻りを防ぐオーバーラップを構成します。
コンプレッサーからの圧縮空気は、設定されたプログラムに従って吸気排気を繰り返し、血流の戻りを防ぐようにもみ上げます。
マッサージモードは揉み上げ・絞り上げ・4室同時加圧の3モードから選択できます。

● リンパ浮腫のケアには、リンパの戻りを防げるウエーブまたはスクイーズモード(絞り上げ)がおすすめです。

メドー事業部からのお知らせやサポートページなどは、こちらから
(カタログ・取扱説明書・重要なお知らせ等)

空気室の数は、機種により室・室・室があります。

循環系の改善を行うことによって、脚に溜まった血液・リンパ液および余分な水分を効果的に中枢に戻します。
使用後は、ふくらはぎ・太ももの断面変化や体温の上昇が見られ、マッサージの効果が確認されます。

おすすめの症状 (医家向・家庭用メドマー)

●血行促進●むくみやセルライトの改善●筋肉の疲れやこりをほぐす●神経痛・筋肉痛の痛みを緩和●疲労回復●冷え性の改善●下肢深部静脈血栓症の予防や静脈瘤の改善など

下図はウェーブモード(揉み上げパターンの図解です)
メドマー加圧の仕組み

蜂窩織炎
 重要  ドクターメドマーをご使用になる前の注意 

ご使用の前には、必ず機器に添付の取扱説明書をご覧頂きその指示に従って下さい。
捻挫や骨折などの治療中は絶対に使用しないで下さい(圧迫されますから)リンパ浮腫になっている患肢に、水虫・あかぎれ・虫さされ・傷などがあり、特に炎症を起こしている場合は、かかりつけの医師の指示に従って下さい。


蜂窩織炎
写真提供:メドー産業(株)

ほうかしきえん【蜂窩織炎(蜂巣炎)】皮下および深部の粗造(そぞう)な結締組織中に起こる炎症。
赤い斑点に痛みを伴い、39℃以上の高熱が出て炎症を起こし治りにくく、これを頻繁に繰り返すと象皮症に進んでしまう場合がありますから、早急な治療が必要です。
蜂窩織炎は適正な抗生物質の投与で治療しますが、完治するには長い時間がかかります。
【原因】傷や虫さされ、水虫などが多く、蜂窩織炎がきっかけでリンパ浮腫を発症することもあるそうです。

蜂窩織炎は炎症のひろがる様子が蜂の巣に似ているところからの名称。
 そぞう【粗麁】(形動)質があらく、手ざわりがざらざらしていること。きめのあらいさま。
上記の症状を発症した場合は、緊急な入院が必要ですから躊躇なく救急車を要請するなどの対応をしてください。
蜂窩織炎は生死にも関わる危険な病気で、繰り返して発症することがあります。
リンパ浮腫の患部は、蛋白成分が多く病原体に対する免疫力も低下しているため、合併症として傷口から病原菌が進入すると、蜂窩織炎(ほうかしきえん)を発症しやすくなります。
蜂窩織炎を発症した場合や、患肢に炎症がある場合は、手当し完治してからメドマーをご使用下さい。

リンパ漏
リンパ浮腫の患肢で、皮下のリンパ管が拡張して毛穴からリンパ液が漏れ出すと治りにくいやっかいな合併症です。
治療法はバンテージ(弾性包帯)で弱めの圧迫による保存治療です。


リンパ漏

象皮症
リンパ浮腫の患肢は蛋白成分が多く、浮腫の進行による皮膚の繊維化が進む合併症です。
けっていそしき【結締組織】 動物組織の一つ。
体を支持し、他の組織や器官の間を満たしそれらを結合する組織。
細胞と細胞分泌物である細胞間質で構成される。
骨組織、脂肪組織などの繊維性結合組織と筋肉の腱(けん)などの膠質性(こうしつせい)結合組織とに大別。結締織。結締質。結合組織。


象皮症

蜂窩織炎を発症した場合や、患肢に炎症がある場合は、手当し完治してからメドマーをご使用下さい。
心不全など心臓に疾患のある方は、医師と相談されてからご使用下さい。
使用中に異常を感じたら直ちに使用を中止して、掛かりつけの医師に相談してください。

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重要 メドマーの使用方法
「注意」 浮腫に対する誤った使用法はかえって悪化させてしまいます

メドマー使用の前に
メドマーの購入時にご希望により添付された、メドマー用DVD 「リンパ浮腫のセルフケア」または「図解・セルフマッサージ」のプリントをご覧頂き、用手による前処置ドレナージュを行って下さい。
メドマー使用後は後処置として、リンパ戻りを防ぐ効果的なケアのために弾性ストッキングや弾性包帯の使用をおすすめします。

 メドマーの機種別・圧力の設定 
浮腫の症状により下表を参考にして正しくご使用ください (赤の数字を超えない様に

進行期 リンパ浮腫の状態 機種別の圧力設定 (mmHg)
ドクターメドマー
DM-6000
フィジカルメドマー
PM-8000
ハイパーメドマー
HP-7000EX
0期  術後などでリンパ管の損傷は確認できるが浮腫は発症していない
1期  浮腫が軽度で指で圧迫すると圧迫痕が残り安静臥床で浮腫が軽減する 1
30mmHg
1
30mmHg
1
30mmHg
2期  浮腫が進行し硬くなり圧迫痕も残らず安静では改善しない 2
40~60mmHg
2
45~60mmHg
2
45~60mmHg
3期  皮膚が硬くなり角化がみられ放置すると象皮症の状態になる傾向 2
40~60mmHg
2
45~60mmHg
2
60mmHg

【写真−左】 リンパ浮腫の初期で、進行度は1期になります。
 皮下は水分が多く 指で圧迫すると痕が残り、脚を高くして寝ると翌朝に浮腫が軽減します。
【写真−右】 この方の右手は浮腫が進行し、皮膚がつまめない状態。
左手は正常ですから皮膚がつまめます。
臥床安静にしても浮腫は軽減しなくなります。


写真はクリックすると拡大します
コントローラーの設定

標準の設定 コントローラー(DM-6000)
マッサージのモード = ウエーブ または スクイーズ
タイマー = 1回 20〜30 分を目安に
マッサージの回数は、症状に依りますが毎日2回以上 (昼・夕方・就寝前)
圧力は1〜2 弱いと感じる程度で良いです。

★マッサージ効果を上げるには、メドマー使用の前に前処置(準備運動と徒手マッサージ)を行います。
 前処置は心臓周辺のリンパの流を整える手技で、添付のDVDを参考に行って下さい。
 

上肢の場合

手先から肩にかけて、ストッキネット(筒状包帯)で包み肌を保護します。(ストッキネットの代用にラップでも可)
その上からリンパの戻り防止とリンパ移動の継続を維持するために、伸縮性のある包帯(バンテージ)で指先から肩の方向に軽く巻き上げてアームバンドを使用します。
(アームバンドのファスナーは肩のところまできちんと閉じて使用して下さい )
ソファーなどを利用して腕を心臓より高い位置に置き、マッサージを開始します。

※ストッキネットやバンテージの使用は、肌の保護やメドマーによる効果的なマッサージの方法で、肌の保護には薄い下着も可能です。
※準備運動の方法は、こちらを参考にして下さい。

下肢の場合

肌の保護をするために上肢の場合と同様にストッキネットの使用が理想的です。
ベッドやソファーを利用して仰向きになり、下肢を心臓の位置より高くしてリンパの流れを補助するように心がけてメドマーを使用してください。
弾性ストッキングを着用されている時は、ストッキングを外して準備運動と徒手マッサージをしてからメドマーマッサージをして下さい。
※メドマーによるマッサージを終了したら、直ぐにストッキングを着用しリンパ戻りを防止して下さい。

●ストッキングの状態(患肢に対する圧迫度)によっては装着してのマッサージも有効ですが、メドマーの圧力レベルは最低()の設定で行ってください(ストッキングは脱いでマッサージして下さい)
 ストキングを着用しているとメドマーのマッサージ効果が薄れます。
ブーツのファスナーは、最後の位置まできちんと閉じてご使用下さい。
マッサージ後は汗で汚れたブーツなどを清潔にして下さい。

●浮腫が片脚の場合でも、ブーツは両脚を入れてお使い下さい(規定の圧力を維持するためと、正常な脚は血流やリンパの流れが良くなり血栓症の予防にもなります)
片脚のみをマッサージする場合は、片脚用ホースを別途に購入して下さい。
●エクセレントメドマーは、片脚のみを選択できます。

注釈

●ストッキネットやラップは皮膚に密着して巻き、圧迫に依る皮膚の保護と保湿のために使用します。
●弾性包帯や弾性ストッキングはリンパの戻りを阻止し、リンパ移動の継続を維持する目的と、マッサージ器の圧迫によるアームバンドやブーツ跡から皮膚を保護します。
●マッサージの回数は朝・晩(風呂上がり)の2回程度、空気圧力は弱(1または2)で、タイマーは1回20分に設定して下さい(浮腫の状態により30分)
●マッサージの間隔は2時間以上開けて下さい。(マッサージのやり過ぎや圧力を強くして使うと、リンパ管の損傷など悪い影響を及ぼします)
リンパマッサージは、肩こりのように筋肉をマッサージするのとは違います。
 皮膚表面に滞留しているリンパを、皮膚をさする(ずらす)ようにしてリンパフィラメントに浸透させリンパ毛細管に吸収してリンパ集合本管に渡し、更に心臓の方向に誘導するものです。

患部の測定

患部の周径(太さ)を、決めた条件(測定する時間帯やその位置など)の下で、週に一度は計 って記録し悪化する様な異常を感じたらかかりつけの医師に相談して、ストッキングやスリーブの調整を検討して下さい。

圧力の設定

 圧力の強さと時間の設定は、浮腫の状態によっても違いますが、できる限り弱で少し物足りないくらいの圧力でお使い下さい。圧力の設定は〜2でご使用下さい。
マッサージの時間は、最初の数週間は1回20分以下で様子を見て異常がなければ30分にして下さい。
歩行による筋肉の動きなどがポンプ作用となり、下肢のリンパ産生とその流れを増加させるのに、リンパ流はそれほど大きな力を必要としません。効果を期待しすぎて過剰な圧迫をすると皮下組織を刺激し、 毛細血管やリンパ管などにかえって悪い影響を与えてしまいます。
リンパ液は表皮に近いところに滞留しているので、それをずらす様なマッサージですから、深部まで圧迫する様な筋肉マッサージは必要ありません。
■リンパ管は脆弱なものですから、過剰な圧迫は厳禁です。
 設定は、上記の表を参考に浮腫の状態に合わせて行ってください。

ドクターメドマーの空気圧力は体型(患部の太さ)の違いに関係なく、圧力センサーの働きで設定した圧力を自動的に保ちますから患部の太さを意識する必要はありません。

【治療の効果】 ドレナージュや弾性ストッキングの着用による手当を開始すると、殆どの方で間もなく改善の効果が現れますが、浮腫の発症から長期間(数年)手当をされていなかった患者さんは、リンパ浮腫による脂肪層が増大していてリンパの流が改善された後も周経の減少が見られなくなる場合もあります。
手当の効果は、こわばりやだるさ痺れ痛みなどが軽減されてくれば改善されています。
脂肪層を減少するには適度な運動で、薬物や脂肪吸引(リンパ管の障害)などはおすすめできません。

◆メドマー使用による治療を有効にするため、メドマー購入時にはその使用方法とリンパドレナージュをやさしく解説した 「図解・セルフマッサージ」 のプリントや、メドマー用DVD「リンパ浮腫のセルフケア 」を添付し、在宅でのケアをサポートしますのでご安心下さい。
 
最近の例:術後13年で浮腫を発症
2015年3月からドクターメドマーの使用を開始した方から、3ヶ月経った6月に手紙を頂きました。
 
13年前の手術以来、尿・弁の排泄困難はあったが自分なりの工夫でなんとか出来る様になっていた矢先、2015年1月、突然のリンパ浮腫発症はショックでした。
右足に別の生物が居るようで憂鬱でした。正月明けに気づいて直ぐに受診したのに、赤い・固い・痛いのU期の後期と診断され、毎年検診を受けている主治医(執刀医師)も戸惑っていました。

〜何年間も発症が無かったのに重度の浮腫で絶望していた患者様が、2015年3
月よりメドマーと弾性ストッキングの使用を開始してから3ヶ月後に確実に軽減された様子を手紙と写真で送ってこられました(手紙の一部を掲載)
文中には、「退院時にもっとオドロオドロしくリンパ浮腫の恐ろしさを伝えて下されば……予防をご指導下さればと、恨めしく思いました」と胸中が書かれていました。
改善された下肢の左右各部の周囲差(数値の単位:Cm)測定値はメドマー使用開始から2ヶ月後
鼠径5.8→2.9 大腿7.3→5.4 下腿6.1→2.5 足首3.9→1.6 甲0.5→0
手紙の一部は
こちら


 
2016年6月10日に埼玉県狭山市から来店頂いた下肢リンパ浮腫の患者様(50代)は、正しいリンパ浮腫の治療をせずに20年を経過していて半ば諦めていたようでした。体格は太り気味で右足の太もも周囲は74Cmありました。ドクターメドマーは拡張用Lサイズベルトを4本挿入してお試しし、気持ちが良くて楽になったとメドマーをお持ち帰りになりました。
来店の時は杖をついてやっとの思いで車から降りてきたのですが、帰りは少しスムーズに歩ける様になりました。
7月に入って間もなく、浮腫が軽減してきたとお喜びのお電話を頂きました。


余談:
たまたま同じ日の6月10日に新潟県長岡市から、エステサロンを開いている姉妹のお客様に来店頂きました。
お姉さんがエステを妹さんが整体師をされていて、メドマーはお店で使用するとのことでドクターメドマーとフィジカルメドマーパンツセットを試されてお持ち帰りになりました。
お試しの時、妹さんはフィジカルメドマーの空気の入り方(腰部)が、整体の手技にとても合っていると感心し喜んで頂きました。


★術後のリンパ浮腫は自然治癒することは無いとのことですが、日頃のケアによって生活に支障を来さない程度には生活の質(QOL)を改善できますから先ずは治療を開始して下さい。

お電話で在宅ケアの相談に対応しますが、毎週水曜日は定休日です。


【朗報】

2008年4月1日より弾性着衣(弾性ストッキング等)については療養費として保険適用されることが決定しました。
2008年度診療報酬改定に関するニュース
■リンパ浮腫 弾性着衣(ストッキング等) に関する保険適応が決定■
中央社会保険医療協議会(中医協)総会資料のコピー
(いずれも2008年4月1日より適用)
2008年度診療報酬改定による保険適応の詳細(厚生労働省発表)を参照してください。

● メドマーマッサージ終了後の、弾性着衣等(弾性ストッキングやアームバンド・バンテージなど)の装着は、リンパ浮腫の在宅ケアに有効です。
 メドマーは、弾性着衣等を既にご使用の患者さまには、おすすめの医療機器です。 

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