川原 泉(かわはら いずみ)

What’s Izumi Kawahara?

 鹿児島県出身。
 1983年、花とゆめに「たじろぎの因数分解」が掲載され作家デビュー。
 「か〜ら教授」の異名を持ち、理屈っぽいキャラクターとストーリー展開、そして硬質かつ哲学的なセリフ回で80年代中期に人気を博す。
 現在は鹿児島県在住で、プータオ、メルヘン誌上などで執筆中。

その魅力とは・・・

  よく哲学的とたとえられるか〜ら教授の作品であるが、やはりその魅力は独特のストーリー展開とセリフ回しにあると思われる。
 割とすっとぼけた口調でありながら、虚を突く鋭さがあり、人間の内面をえぐるようなセリフ。
 そして、大胆かつ緻密な理論を用いて読者の意表をつき、独特の”語り”と共に進行するストーリー展開により読む物の心をとらえて放さない。
 その他、川原作品の傾向として、
 みょーな擬音が多用される。(これはどうやら擬態語らしい。食べ物を食べる音は何故か”もぎゅもぎゅ”だ)
 登場人物がやたらと踊る。(メイプル戦記では何故かマイムマイムを踊っていた)
 作中に登場するアイテム・ディテールへの解説・注釈を好んで多用する。(私は神父と牧師の違いを川原作品で学んだ)
 キャラのパターンとして、女の子は割と薄幸でけなげに生きている子が多いのに対し、男はどっか変な癖があったりする。(交通事故で小学三年生に意識が後退したり、ストレスのため女装癖をもったり、といった感じが多い。)
 などと、おおよそ少女漫画らしからぬ設定、シチュエーションなどにより、さらにのめり込んでいってしまうのだ。

For Beginners

   とにかく、全部読め!!
 単行本を買い占めても、大した金額じゃないぞ!!!


川原泉関連ホームページ

 白泉社オンライン
   http://www.hakusensha.co.jp/index.html


川原 泉作品リスト(出版社別)

白  泉  社
 空の食欲魔人 初版発行:1984年 390 円
デビュー作である「たじろぎの因数分解」を始め初期の作品を収録。
舞台設定に定番の学園モノが多く、目に星が輝き、かなり軟らかめな絵柄で結構少女マンガしてます。
 甲子園の空に笑え! 初版発行:1985年 390 円
 少女漫画には珍しい、九州の小さな高校の野球部が甲子園を目指していく野球スポコン物。
 川原泉の描くスポーツ物の常ですが、選手がみんなホンワカとプレーしてます。
 カレーの王子様 初版発行:1985年 390 円
 食べることが生き甲斐な異常食欲者で、かつ、美形パイロットの幼なじみのと結婚したみすずサンが再登場する表題作を含む「食欲魔人シリーズ」5編ほか1編を収録。
「ブレーメン2」の前編にあたる、「アンドロイドはミスティー・ブルーの夢を見るか?」が収められています。
 ゲートボール殺人事件           初版発行:1986年 390 円
 数少ないミステリータッチの作品である表題作ほか1編を収録。
 同時収録されてる「Intolerance・・・ −あるいは暮林助教授の逆説」はマジな殺人が起きる、川原作品の中でもっとも重いテーマのシリアスな作品です。
 銀のロマンティック・・・わはは                           初版発行:1986年 390 円
 「甲子園の空に笑え!」と並ぶスポーツ物の傑作です。
 長野オリンピックの時、ふと、読み返して一人涙した記憶が・・・(;_;)
 美貌の果実 初版発行:1987年 390 円
 農場や牧場が舞台になってる、1次産業を題材にした作品が中心の短編集。
 最後に収録されている「架空の森」は個人的に気に入ってる作品の一つ。これもかなり泣けます。
 笑う大天使 1巻 初版発行:1987年 390 円
 笑う大天使 2巻 初版発行:1988年 390 円
 笑う大天使 3巻(最終巻) 初版発行:1989年 390 円
 川原泉の代表作と言える長編作品。
 他の作品にも数多く登場する超お嬢様学校の聖ミカエル学園を舞台にした、猫かぶりの三人娘が巻き起こす事件、騒動そして恋愛と、まさに傑作と呼ぶに相応しい作品です。
 3巻に収録されている「オペラ座の怪人」がおすすめ。これはマジで泣けます。
 フロイト1/2 初版発行:1990年 390 円
 タイトル通り「夢」をテーマにした表題作ほか2編を収録。
自伝的エッセイ漫画「追憶は春雨じゃ」が収録されてます。
 中国の壺 初版発行:1990年 390 円
 壺にすむ謎の中国人に見守られる少女の表題作と「殿様は空のお城に住んでいる」のオリエンタルな2編を収録。
 バビロンまで何マイル? 全1巻                   初版発行:1991年 390 円
 父親を亡くして超現実主義者になってしまった仁希と国籍不明の友理が、ノームからもらったソロモンの指輪で時空を越える・・・という結構壮大なテーマだったが、未完に終わってしまった。(文庫版ではちゃんと完結してます)
 メイプル戦記 1巻 初版発行:1992年 390 円
 メイプル戦記 2巻 初版発行:1994年 390 円
 メイプル戦記 3巻(最終巻) 初版発行:1996年 390 円
 「甲子園の空に笑え!」の続編と云える、日本初の女子プロ野球チームを舞台にした長編。
 選手一人一人が様々な悩み(オカマの恋愛とか・・・)を抱えながらも、チームの勝利へ向かって頑張っていく、スポーツ物の王道をいく作品です。
 空の食欲魔人 初版発行:1994年 580 円
※文庫版 解説:伊藤比呂美
 甲子園の空に笑え! 初版発行:1995年 620 円
※文庫版 解説:酒見賢一
 美貌の果実 初版発行:1995年 540 円
※文庫版 解説:小林恭二
 本日のお言葉 初版発行:1996年 560 円
※文庫版 解説:小林恭二
 川原作品の中から、名言・至言を集めたもの。
 タイトル通り1年366日毎にお言葉を載せた、日めくりカレンダーのような格言(?)集。
 笑う大天使 1巻 初版発行:1996年 560 円
 笑う大天使 2巻(最終巻) 初版発行:1996年 560 円
※文庫版 解説:清水ちなみ、赤木かん子
 フロイト1/2 初版発行:1996年 600 円
※文庫版 解説:関口和之
 中国の壺 初版発行:1997年 600 円
※文庫版 解説:田中芳樹
 バビロンまで何マイル? 初版発行:1997年 550 円
※文庫版 解説:王様
 メイプル戦記 1巻 初版発行:1999年 570 円
 メイプル戦記 2巻 初版発行:1999年 570 円
 事象の地平 初版発行:1998年 1,155 円
※エッセイ集
 プータオでの連載を含む初エッセイ集。独自の理論を展開する哲学問答集やプライベートインタビューなど、か〜ら教授の奥深さの一端に触れることができます。
 小人たちが騒ぐので 初版発行:1998年 700 円
 プータオに連載されたエッセイマンガ。
 リトル・グレイはここから生まれたのか・・・
 最初は一応エッセイ物の体裁をとってかなり頑張ったが、後半つらくなり、かなり無茶をしている。やっぱりこの人は短編が合うと思う(というかこの手のエッセイマンガは書けないのでは)。
 新・本日のお言葉 初版発行:2000年 1,000 円
 名作格言集「本日のお言葉」の改訂版(?)
 ブレーメン2やフロイト1/2などの近年(^_^;)の作品からの名台詞が365日楽しめますが、やはり台詞に迫力というかキレが足りません。
 かなり無茶をして1年分詰め込んだという印象が・・・
 ブレーメン2 第1巻 初版発行:2000年 600 円
 ブレーメン2 第2巻 初版発行:2001年 600 円
 ブレーメン2 第3巻 初版発行:2002年 600 円
 初のSF長編。
 休載が多くてなかなか進まなかったが(^_^;)、バビロンまで何マイル?以来の長期連載。
 「アンドロイドはミスティー・ブルーの夢を見るか?」のキラ・ナルセが登場し、動物達の乗組員と共に大型輸送船”ブレーメン2”で宇宙を飛び回る・・・、というかつてないシチュエーションでの長編作品ですが、果たしてどこまで行けるのかな?。
 

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