夏の霧ヶ峰、八島湿原、上高地など花と風景を撮る旅を写真を交えて紹介している。
 |
| 上高地へのバスの切符 |
穂高連峰の麓、南に噴煙立ち上る焼岳、北の眼前に屏風のように立ちはだかる穂高連峰、そのふところ流れる梓川沿いのひらけた盆地が上高地。ヨ−ロッパアルプスを眺めるようなエキゾチックな風景が人気である。
その「上高地」は自然環境保護の立場からマイカ−は乗り入れ禁止になっている。松本方面から飛騨高山方面に向けて走っていると沢渡大橋を渡ったあたりからあちらこちらで駐車場が目立ち始める。駐車中の車は、ほとんど上高地の観光客のものだ。私は沢渡上(さわんどうえ)の駐車場に車を置いて、ここからおよそ30分、バスに乗って上高地の大正池へ向かった。駐車料金は500円、バス乗車賃は往復2,000円、観光地のバスは生活圏のバスに比べて割高だなといつも思う。ほとんどの乗客は上高地バスタ−ミナル終点まで乗っているが、私は2つ手前の大正池で下車した。
 |
| 上高地へのイメ−ジマップ |
バス停を降りるとそこが大正池ホテルである。ホテルのレストランに入って昼食をとり、小休止の後、ホテル横の小径から池畔に降りて行った。
大正池は大正4年、焼岳の噴火によって溶岩が流れ出し、梓川を堰き止めて出来た湖である。それから85年が経った現在、土砂の流入によって湖は狭くなり、湖中の立枯れ木も少なくなったと言われる。大正池の水はゆっくり流れていて、湖底の小石には水垢がなく、ゴロゴロした石はまるで清掃したかのように綺麗である。水が冷たいので水垢を育むようなバクテリアが湧かないのであろう。梓川の清らかな流れそのままである。
対岸の山裾にはガスが立ちこめて湖面を白く覆っているのは山深い湖なるが故か。湖岸に立つまでは、前景に立ち枯れ木、中景に水鳥、そして焼岳をメインにイメ−ジして撮ろうと思っていたが立ち枯れ木は対岸の側に点々とあるだけだった。それでも大正池は十分に美しいが写真でその美しさを捉えるのは難しい。
大正池から上高地自然研究路を通って河童橋までおよそ1時間半ほど歩く。
盛夏の上高地は都会の喧噪を逃れ、涼と自然の潤いを求めて観光客が押し寄せる。河童橋や五千尺ホテル前あたりは都会の雑踏を想い出してしまうほどである。

上高地の自然にいっぱい触れてみたい人には大正池バス停で下車をお勧めする。逆コ−スで歩くと帰りのバスは始発駅から満員の状態である。オンシ−ズンさなかは途中の停留所では乗れないことがある。まる一日かけて上高地を歩きたい人には河童橋からさらに上流の明神池までのコ−スもいいだろう。次ぎに上高地を訪れるときはぜひ、明神橋まで足をのばしたいと思っている。
沢渡上駐車料金:500円 バス乗車賃:沢渡上〜上高地往復2,000円
上の絵は往復切符です。切符の写真にある残雪が残る穂高連峰は綺麗ですね。次は5月の連休の頃に来て見たい。
 |
| 大正池 |
大正4年、焼岳の噴火によって梓川を堰き止めて出来た湖である。土砂の流出によって湖は狭くなり、立枯れ木も少なくなったと言われる。
写真は大正池のバス停で下車して、ホテルの横から池畔に降りて撮影したもの。
 |
| 大正湖の畔、自然研究路の森 |
大正池から河童橋までの自然研究路はおよそ3km。ゆっくり歩いて1時間半ほどである。ご覧のような森であるが、遊歩道がついており、歩きやすい。湖畔の砂利道やクマザサの生い茂る森、変化に富んでいて楽しく歩ける。

 |
| 五千尺ホテル前から穂高連峰を望む |
五千尺ホテル前は河童橋である。前景にその橋を入れたかったが、いっときとして絶えることなく観光客が行き交う。遅いシャッタ−で、絞っているので無理をして撮っても人物はぶれると思い、画角からはずした。朝の早い人影の少ない時間帯に撮影したいものだ。
 |
| 田代池湿原 |
田代池は大正池バス停から自然研究路を歩いておよそ20分、湿原は小さいがバックに穂高連峰がそびえ素晴らしい景観である。生憎の雲で頂は隠れている
 |
| 梓川の流れ |
清らかな流れの梓川、上流から運ばれる無数の小石で埋まる河原、草も水苔もない川底は上流から運ばれる土砂のために生える暇もない。
上高地
上高地の植物
ケショウヤナギ(4月下旬)、小梨(5月下旬)エゾタンポポ(6月)レンゲツツジ、クルマユリ、ヤマ ホタルブクロ(夏)、ユキアザミ、ノコンギク(秋口)白樺、モミジ、ツガ(秋の紅葉)
大正池
大正4年の焼岳の噴火で梓川せき止められた池。
田代池
大正池から自然研究路を歩いて20分。シャクナゲやカラマツが茂っている。
河童橋
梓川にかかる長さ30mほどの吊り橋。ここから穂高連峰の眺めはすばらしく、上高地のシンボ ルになっている。

霧ヶ峰
 |
| 霧ヶ峰ビ−ナスライン周辺マップ |
上高地のバスタ−ミナルを3時30分に出発。
始発駅で既に満員の状態である。
帝国ホテル前や大正池ホテル前のバス停にはバス待ちの客がいたが満員通過である。
それにしても盛夏の上高地は観光客が溢れるほど多い。
マイカ−の乗り入れがない分、バスは順調に走って、沢渡(さわんど)の駐車場に着いたのは予定通り、30分後の16:00だった。
沢渡上の駐車場からマイカ−に乗り換えて松本市内を抜け、よもぎこば林道−扉峠−霧ヶ峰へと向かった。ホテル強清水(こわしみず)に到着したのは18:30だった。
霧ヶ峰の花
 |
| 車山のニッコウキスゲ |
サン霧ヶ峰の無料駐車場に車を置いて信濃路自然歩道を車山湿原の方向に歩く。なんて広い草原なんだろう。ギボウシ、トリカブト,マツムシソウなど、夏の花があちこちに咲いて美しい。でもニッコウキスゲの華やかさに圧倒されて他の花はひっそりと咲いているだけである。夏の霧ヶ峰のニッコウキスゲは美しい。毎年来てみたいと思う。蓼科方面のS字状のドライブウェ−、ビ−ナスラインをバックにねらって見た。被写界深度をもっと出したかったが風が強く、花がぶれるのでシャッタ−優先で撮った。
 |
| 車山のニッコウキスゲ |
信濃路自然歩道を歩く。真夏だというのに下界のような蒸し暑さはない。車山は山全体がニッコウキスゲやレンゲツツジの大群落で知られる。
 |
| 信濃路自然歩道から撮る |
信濃路自然歩道を車山肩の方向に歩く途中の風景。ミヤマシシウドの白い花は大きくて草原にアクセントを付けてくれる。

 |
| 信濃路自然歩道から撮る |
信濃路自然歩道を車山湿原の方向に歩くとこのような風景にたびたび出会う。ニコウキスゲは美しいが、その日に咲いて夕方にはしぼむ一日花である。
 |
| 車山のニッコウキスゲ |
霧ヶ峰は名前の通り四季を通じて霧の発生の多い地形。周囲の山々は草原で覆われていて日射しが良く日陰になるようなものは何もない。それでも高地のせいか下界のような蒸し暑さはなく、盛夏というのに山歩きも苦痛にはならない。
 |
| 信濃路自然歩道周辺地図 |
地図上には書いておりませんが、霧ヶ峰一帯はいたる所にハイキング道があります。また、観光の土産物屋とか宿泊施設等も沢山ありますが私が利用したものなどに割愛をさせていただきました。

 |
| 八島湿原のヤナギラン |
八島湿原
八島湿原の木道を左回りで歩いているとヤナギランに出会った。夏空と高原の花、ヤナギランの組み合わせにわくわくしながら撮った。雲が多く、光線が真上になって
平凡な写真になってしまった。
 |
| 八島湿原 |
八島山荘から八島湿原に入り、木道を左回りに歩いていくと小高い丘になるあたりでコオニユリにであった。高原に似合う美しい花である。木道は湿原の周回コースに
沿って敷設してある。
 |
| 八島湿原 |
これが八島湿原最大の八島が池か。大小さまざまな浮島が並ぶ。湿原の泥炭層は一年で1mm程度を堆積するという。1mの堆積であれば1000年を経過したことになる。ちなみに高層湿原とは標高の高いところの湿原ではなく、泥炭層の堆積が高層(厚い)ということである。
 |
| 八島湿原の池塘 |
八島湿原は1万年程かかって形成された湿原です。約40万平方メ−トルの広さに400種の植物が自生している。
 |
| 蓼科高原のマ−ガレット |
蓼科高原の白樺林の麓で撮影。マ−ガレットのこぼれ種が育ったのだろう。自然に自生する花ではなく、街の庭先で見られる花である。
 |
| 蓼科高原の白樺林 |
蓼科高原の白樺林。真夏の白樺林は緑の葉っぱに白い樹皮が美しい。

 |
| 美ヶ原 |
時刻はお昼の頃、晴れていた草原は突然濃いガスに覆われる。2000m級の山はこのように突然雲の中に入ることもある。10分もすると晴れ上がった。
 |
| 美ヶ原 |
美ヶ原はガスが出て高原らしい雰囲気が漂う。広大な草原、遠くには牛の放牧が見られる。
 |
| 美ヶ原の花の群落 |
足元は色とりどりの高原の花が咲き乱れている。ニッコウキスゲのような目立ちやすい花はないが小さく、草丈も短い花は種類も多く、花の好きな人は楽しめる。
八島湿原の花
| 6月下旬 |
7月中〜下旬 |
8月上旬 |
レンゲツツジ
スズラン
コバイケイソウ |
ニッコウキスゲ
ハクサンフウロ
キバナノオダマキ |
シモツケソウ
コウリンカ |
霧ヶ峰、車山高原、八島湿原など信州でも知名度の高い人気の高原は標高は1500m〜2000mと高く、夏でも晴天下のもとで下界にいるような暑苦しさはありません。私たちは霧ヶ峰強清水に宿泊し、八島湿原、美ヶ原をまわったあと栂池高原へと向かいました。
 |
 |
 |
| 美ヶ原高原 |
モミジカラマツ |
ミヤマシシウド |
 |
 |
 |
| ヤナギラン |
コオニユリ |
ウド |
ホテル強清水
霧ヶ峰ホテルの近くにあり、ホテル前は一般観光客用の大駐車場がある。一般観光客相手の土産物売店、レストランも兼ねていて2階以上が宿泊客用になっている。1泊2食13,000円。
撮る旅・歩く旅の表紙へ戻る