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小京都 竹原市の街並み

竹原の概要 古い町並み 竹原の松阪邸 出格子 歴史民俗資料館 地酒と竹工房

<竹原の概要> 
クリックすると拡大します。 広島県竹原市は江戸時代に塩田で栄えた町である。もとはと云えば広大な農地であったこの地域、京都下加茂神社の荘園であった。竹原の町を流れる加茂川の名はその由来であり、河口の港はその産物を船積みする港だった。江戸時代には河口に広がる広大な浅海は埋め立てられ、農地の拡大を試みられたが塩分の強い土壌では稲は生育せず、そこで時の代官、鈴木四郎左衛門が考えたのが塩田であった。製塩の技法は入り浜式塩田を用いており、赤穂から人を招いてその技術を移入し、竹原塩と呼ばれる名品を産出するに至った。その歴史は慶長3年(1650)から昭和35年(1960)までの310年間に及び、竹原を発展させ、それによって町人文化が栄え頼一門や頼山陽など町人学者を多く輩出した。また塩田による富を築きあげた時の豪商、商家の華やかな家々が保存よく残され、現代は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。


<竹原の古い町並み>

漆くい塗りの大壁が美しい 格子の街並みが美しい 間口の広い豪商、商家

 上市・下市の古い町並みには、江戸時代後期の町並みのほぼ全域が残っており、同時の都市機能に応じた様々な形式の建造物が見られる。本町通りの中央部は主屋、座敷、蔵を連ねた多棟連結型の町屋が多く、南北端では独立型町家や妻入りの町屋が見られる。横町には屋敷型の町家や長屋もある。信仰の場としての社寺も、町中にある恵比寿社や地蔵堂、山の手に設けられた舞台造りの普明閣、照蓮寺や西方寺、長生寺など、性格の異なった信仰の場が江戸時代の形のまま今に伝えている。<緑字は町並み観光ガイドから転載>
 上市・下市は塩田業が隆盛を誇っていた頃の町の名前である。町の通りは黒レンガが敷き詰められているが江戸時代からのものではなく、町並み保存事業によるものだろう。
 近頃ではテレビのサスペンスドラマのロケにも使われ、古い町並みとして多くの人が知るようになった。この日も地方テレビがドキュメント番組の撮影をしており、暫く立ち止まって観察をさせてもらった。普明閣は京都の清水寺を小さくしたミニ版である。照蓮寺は浄土真宗、西方寺は浄土宗、長生寺は真言宗で各宗派とも本堂は江戸時代の典型的な建物だと云われている。また胡堂は通称で資料などによると恵比寿社となっている。

照蓮寺 胡堂 多棟連結形町屋

<竹原の松阪邸>
  塩田で富を築いた豪商の町家、松阪邸は竹原市の重要文化財に指定され町並みのほぼ中央部にある。内部は公開されていて入館料は200円、入館の時にたけはらの町並みガイド版を貰えるので入館のあとも何かとわかりやすい。
 入館のしおりには次のように説明がついている
 この建物は塩田の持ち主、浜主の家です。今から160年前に建てられ、110年前に改造されたものです。「てり、むくり」の流れるような屋根、うぐいす色のぬりごめの、しっくいぬりの大壁、低い二階の菱格子の窓、ゆるくカーブしたひさし、その下の彫りをもった出格子。そして内部は数寄屋風の建物となっており、竹原の町屋の中でも、一番華やかな建物です。
                                        <入館のしおりから転載>

松阪邸 松阪邸中庭と蔵 唐破風の屋根と菱格子
 
松阪邸の数寄屋風の座敷 松阪邸の乗り籠 松阪邸の蓄音器

 流れるような曲線美の屋根は松阪邸独特のもので唐破風(からはふう)とよばれ、内部は茶室などに見られる数寄屋風になっている。母屋の裏に中庭があってその向こうに蔵が二つ建っていた。 江戸時代の乗り籠も、骨董価値のありそうな年代物の蓄音器も展示してあった。これらを見ると塩田から築き上げる富は相当なものであったことが想像できる。


<竹原の出格子>
竹原の町並みの特徴は様々な格子が見られることである。2階に見られる漆喰の塗り格子、1階に見られる出格子と平格子に分けられる。江戸時代後期には縦格子の中に横格子をはめ込んで意匠を凝らしたものが見られる。2階部分は漆喰の塗り格子が多い。格子は目線から下の部分は視線を遮断し、夜になると通りを行く人の足元に光が漏れて明るく照らす意匠がこらしてあるという。竹原の文化の高さを知る思いがする。

竹原の格子 2階塗り格子と1階出格子 江戸時代後期の格子

<竹原の歴史民俗資料館>
 竹原市の町並み保存センターでは竹原の文化資料、歴史資料、民俗資料、塩業資料、産業資料などが展示してある。元禄文化の影響で学問の文化が発達した竹原も興味深い。
 頼山陽を知らずして竹原を語るなかれ、と云われるほど竹原文化の中心人物、頼山陽は広く世に知られている。
 そのほか入り浜式塩田の歴史や昭和時代の製塩の風景も写真付きで説明されている。当時、製塩に使用した道具類や今は見られなくなった古い農具などが多数展示してある。

産業資料 塩業資料 塩業資料

<竹原の地酒と竹細工>
竹原の町並みの中に酒蔵交流館というのがある。また、中心部には小笹屋、酒の資料館もあって酒造りでも知られている。私は旅行先で地酒を必ずと言っていいほど買って帰る癖がある。最近に呑んだ地酒で旨いと思ったのは城崎温泉で買った但馬(2500円)と竹原の宝寿である。飲み口を相比べてみると但馬は癖が強く、私好みである。、宝寿はすっきりした上品な飲み口である。値段もいろいろあり8千円ぐらいのもあるが高いものは私には手が出ない。
 竹細工は「まちなみ竹工房」がある。地域のご年配の方が寄り集まって作業されているので実演をいつでも見ることができる。勿論お気に入りの物があればその場で買うことも出来るし、編み方でいろんな紋様ができあがる作品はを見るだけでも興味深い。

藤井酒造酒蔵 地酒と竹細工