名脇役・動物編

 物語には主役を引き立てる「名脇役」が必ず存在する。
 ここでは、「台詞なき名脇役」である動物たち・そして一癖も二癖もある動物キャラたちを揚げてみたい。
 皆さんは、名前だけを見てそのアニメが思い浮かぶだろうか?
 

バロン
 「ペリーヌ物語」にロバ・パリカールと共にペリーヌと旅をするダックスフンドとビーグルのハーフのような犬。原作「家なき少女」にはパリカールは登場するが、バロンは登場しないのでアニメ製作段階で作られたキャラクターと思われる。
 両親亡き後、一人で旅を続けるペリーヌの良き友であり、心の支えでもあった。
 そのお世辞にも凛々しいとは言えない、愛嬌のある顔は今も忘れられない。


ヨーゼフ
 「アルプスの少女ハイジ」で、ハイジのおじいさんが飼っているセントバーナード犬。
 見た目はちょっと怖そうだが性格は穏やかで、いつもはのそのそと歩くか、大あくびをしながら寝ているが、ペーターを助けてヤギの番をしたり、荷物運びのそりを引いたりと活躍の場面は以外と多い。
 好物……かたつむり。


アメデオ
 「母をたずねて三千里」のマルコのペット。白い体に茶色の顔の小猿。マルコを経済的・精神的に助けて旅をする。


テト
 「風の谷のナウシカ」に登場するキツネリス。
 ユパ様が腐海の中で虫に襲われているのを助け、ナウシカが譲り受けた。
 動きは俊敏で、本来はなかなか人間に懐かない動物であるが、ナウシカにだけはすぐに懐き、その後常に行動を共にする。


小鉄
 「じゃりんこチエちゃん」に登場する猫。「月の輪の雷三」の異名をもつ超強者の過去を持つが、チエちゃんと出会い穏やかな生活に安らぎを感じて飼い猫になる。
 猫でありながら二足歩行でホウキとちりとりを操り店の掃除をしたり、食い逃げをしようとする客を懲らしめたりしてチエちゃんの前では良き飼い猫ぶりを発揮している。
 お好み焼き屋の飼い猫アントニオJr.とは違い、物語の中では常に冷静な傍観者である。
 テレビアニメでは声優が「磯野波平」と同一人物であるが、映画版では今は亡き横山やすしがやっていたことも感慨深い。(ちなみにアントニオJr.は西川きよしだった)


どんちゃん
 「魔法使いチャッピー」に登場するオーバーオールを着たパンダ。
 少しだけ魔法を使うことが出来るが、中途半端なその魔力はいつも騒動を引き起こしてしまう。


獅子丸
 「忍者ハットリ君」に登場するモコモコの犬。ちくわが大好物。


うなぎ犬
 「天才バカボン」に登場するウナギの母と犬の父を持ち、人語を話す不思議な動物。
 非常識な生い立ちにも関わらず、人間的・常識的なキャラクターなのがおかしい。


ロデム
 「バビル2世」に登場する黒ヒョウ。バビル2世の3つ僕(怪鳥ロプロス・ポセイドン・ロデム)のリーダー的存在。
   まだ、精神的に成熟していない浩一(バビル2世)とヨミの戦いを助けるという、シリアスな役どころであるが、変幻自在なその能力は、バーバパパに似ているのが笑える。


スワニー
 「新造人間キャシャーン」に登場する白鳥ロボット。
 通常は敵のペットとして飼われているが、実は密かにキャシャーンの母親の脳が組み込まれている。秘密情報を提供する時のみに母の姿がホログラフのように映し出され、孤独なキャシャーンを精神的にも支えている。


 以上のように、世界名作劇場などの文学作品に登場する動物たちは、原作に登場する・しないに関わらず、「主人公の心の支え的役割」を果たすものが多く、少年向けアニメに登場する動物は「主人公を助けるしもべ的役割」のものが多い。
 また、現代に近づくほどに動物キャラの「アクセント的役割」が高くなってきており、小鉄のような実在する動物以外にも作者の創作した動物キャラも多くなってきている。

 その他にも想い出深い「動物キャラ」は数多くあるが、主役または主役的役割が強いので「名脇役」というコンセプトに外れるため、以下に別記した。


カリメロ
 体は黒く、白い卵の殻を半分かぶったヒヨコ。
 小さな体にコンプレックスをもっている。


デメタン
 「けろっこデメタン」の主役の雨蛙。
 デメタンの吹く笛の音は何かしらもの悲しさを感じた。


ガンバ
 「ガンバの大冒険」に登場するネズミ。
 「のろい」と言う名の白イタチに虐げられているネズミたちを助ける為に旅をする。
 「ガンバ」という名前は、根性と勇気の象徴と思われる。


ハゼドン
 決してカッコイイとは言えない「ハゼ」が、人魚姫に恋をする物語。
 名前からしてダサダサだけど、コミカルで人情味のあるアニメだった。


ワンサくん
 主役のワンサ君が子犬から成長する課程を、犬たちの社会を中心にコミカルに描いたアニメ。
 正義感が強く、何事にも全力投球の雑種犬。


スパンク
 「おはようスパンク」に登場する犬。
 主役はスパンクなのか、その飼い主の少女なのか?


 以上のキャラクターはアニメの内容をあまり記憶していないにも関わらず、主役の動物キャラ自身のインパクトが強かったのでここに列挙してみた。

   このように、主役・脇役に関わらずアニメの中で動物たちは大きなウエイトを占めている。懐かしいアニメを思い出すと、そこには必ず何かの動物キャラが登場してくる。
 動物キャラを語らずして、アニメは語れないということかもしれない。