Ford MONDEO
輸入車のオーラに欠け、面白みはないが、
実用性や安定感を重視すれば◎


 イギリスがハンドリングを担当し、ドイツが開発し、ベルギーで生産する欧州フォードの3ナンバーワゴン。全幅1750mm、全長4670mmとマーク2クラスの大きさになったのは、ウサギたちをケージのまま荷室に入れられることが条件で探したため。当初は初代モンデオの中古を購入する予定だったが、レッドカーペットプログラム(3年後の返却するか買い取るかを決められるローン)を勧められて生まれて初めての高価な買い物に踏み切った。購入したのは97年式の2.0GLXのユーロアスリート仕様(エアロ、アルミホイール、フォグランプが付属した特別仕様車)。値引きに限界があるため、下取り査定0円のジェッタ(購入時45万円)をほぼ同額で下取りしてもらうことになった。
 2代目モンデオはフロントグリル、つまり「つり目」が一番の特徴。天才バカボンに出てくる警官の顔に似ているとか、フグに似ているとか言われ、このユニークな顔が不人気の原因だと言われ続けた。私も当初は「なんじゃ、この顔は」と思っていたが、乗っているうちにこの顔に愛着が沸くのだからクルマとは不思議な存在である。
 前車ジェッタと比べると、4W-ABSやデュアルエアバッグほかの充実した安全対策をはじめ、サンルーフや電動パワーシートなどの機能、ホイールベース2700mmの広い室内など極めて高い実用性を得ることができたのだが、1.4トンの車重を引っ張るにはパワー不足で、街乗りではいまひとつピリッとしない走りとなった。ただし、高速での安定感はモンデオの最大のメリットである。ジェッタと異なり、100キロを超えてもエンジン回転数は低め。街乗りでは気になるゴツゴツした乗り味も、高速に乗った途端にメリットとなる。道路の繋ぎ目でも揺れがピシっと収まり、高い剛性感も感じさせた。過去いろんなクルマで広島までの往復2000キロ弱の道のりを走ったが、これほど疲れない車もなかったのではないだろうか。
 トラブルは極めて少なかった。水温計の針がすぐにレッドゾーン近くを指すため、不安になって寒くてもエアコンをオンにして対応したり、リアビューミラーが落ちてきて、しょっちゅう瞬間接着剤で応急処置をせねばならなかったりはしたが、輸入車としてはほぼノントラブルのクルマであった。
 この車、とても気に入っていたのだが、床に踵をつけたままブレーキが踏めない、駐車場で苦労するなど、女房には大きさを持て余し気味であった。3年後にさんざん迷った挙げ句返却することになる。
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