50MHz 移動用アンテナ改造の紹介

移動運用に使用していた第一電波工業製4エレHB9CVアンテナを6エレに改造して使用していましたが、今回更にグレードアップをするために7エレに改造する事にしました。
今まで使用していた6エレを単に7エレに改造するだけではブーム長が長くなり重量もかなり増えますので、フロントゲインを多少犠牲にしてもブーム長を7m以内にし、重量を6Kg以内に収める事と50.0MHz〜54.0MHz迄のSWR値を1.5以内にする事を目標にしました。
改造するにあたり、次の書籍や計算ソフトを参考にしました。

【参考書籍及び文献】
 ・ハムのアンテナ技術 出版:日本放送出版協会 遠藤敬二 監修。
 ・アマチュアの八木アンテナ 出版:CQ出版社 飯島 進 著。
 ・アンテナ実践マニュアル 出版:電波新聞社 
 ・CQハムラジオ 1989年9月号掲載「50MHz 6エレ HB9CV」 JA7GB局 小林清昭氏記事。
 ・CQハムラジオ 1994年9月号掲載「50MHz移動用アンテナのエレメント改造」 JI4AQY局 小田長也氏記事。 

【計算ソフト】
 ・数理設計研究所にてフリー配布している「YSIM 八木・宇田アンテナのシュミレータ」。


【完成した7エレ HB9CV アンテナ】


【各寸法概略図】



ブームの青色部分は元の4エレ用パイプ(32φ)、赤色部分は6エレ用で使用していたパイプ(28φ)、黒色部分は今回追加分(25φ)。
エレメント
エレメント長
エレメント間隔
  D4
2576
6800
  D3
2576
5300
  D2
2606
3900
  D1
2646
2650
  RE1

2700

1550
  RE2
3000
     800
  RF
3180
       0

左の表は各エレメントの長さとRFからの各エレメントまでの距離を表しています。
元来HB9CVアンテナにはRF器(反射器)が付きませんが、フロントゲインの減少分を補う意味で取り付けました。
文献ではFB比が改善されるとの事ですが、計測器等を持ち合わせていませんので実際には改善されたかどうかは判断が付きません。

 



今回購入したアルミパイプは、外径10mm、12mm、25mmの3種類で肉厚はそれぞれ1mmの物を購入しました。
10mmのパイプはDIY店で販売していますが、長い物で2mしかありませんので、これではロスが多いのとコスト高となる為、何箇所か廻ったDIY店の中で4m物(定尺)を取り寄せして頂ける店がありましたので発注依頼をしますと1週間程で届きました。
エレメントのつなぎに12mmのパイプを使用しますが、12mmのパイプに10mmのパイプが計算上は入りますが、公差の関係やロット、メーカーの違いにより入らない場合がありますので、購入時には注意が必要です。

左の画像は10mmのパイプを網目状のサンドペーパーで研磨している所です。
この研磨はアンテナ組立時や撤収時にパイプの出し入れがスムーズに行えるようにする為の作業です。
(網目状のサンドペーパーは”目づまり”がおきませんので作業が楽です。)

エレメントのつなぎに12mmのパイプを使用します。
アルミパイプを「パイプカッター」で切断した後、内径側のバリ落しと10mmのパイプがスムーズに出し入れできるように角を落とします。

左の画像はハンドドリル(充電式)に円錐形の鉄工用砥石を付けてバリ落しと角付けをしている所です。

※近くにDIY店がない方やDIY店に買いに行くのが面倒な方はネットショッピングでも購入することが出来ます。白銅ネットショッピングや志摩鋼業webショッピング等があります。

 

 

 

 

エレメントを2分割した片方はつなぎパイプ(12mm)の一方にタッピングビスにて取り付けをし、もう一方には真鍮製のヒートンを取り付けてエレメントが出し入れできるようにします。
この方法により収納時の寸法がコンパクト化出来ます。

左の画像は10mmのパイプにヒートンを取り付けたところです。

 

 

 

つなぎのパイプに10mmのパイプを挿入しヒートンで止めた様子です。

 

 

 

 

 

各エレメントは「目玉クリップ」にて取り付けを行います。
この方法でビス止めする手間が省け短時間でエレメントの取り付けが出来、目玉クリップを2個使用する事で安定し確実にエレメントが取り付け出来るので少々の風があってもエレメントが外れるような事はありません。

 

 

 

 



アンテナは分解した後スキーケースに収納します。

収納した状態です。
収納後の長さ寸法は約160cm程ですので私の車(普通乗用車・セダン)にも余裕で積み込むことが出来ます。

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