Wバズーカアンテナの製作手順

1.線材の切断。
  ・同軸ケーブルの切断。
    前頁の「基礎知識」欄から、10.64m(1/4波長)×0.78(波長短縮率)≒8.30m+2cmに切断し、2本作
    成。(+2cmの理由は後述)
  ・VSF線の切断。
    10.64m−8.30m=2.34mに切断し、2本作成します。(5cm程長く切断しておくと調整時に楽です。)
  ・工作線の切断。
    3本共約50cmに切断。


2.バランの作成
工作線の片端をテープ止めし、充電ドラ
イバーで、3〜4回/1cmのピッチで撚りを
掛けます。もう片端も撚りが戻らないよう
テープ止めします。

トロイダルコアーに10回巻きつけます。
線材が中を通った数が巻き数になります。


巻き終えたら画像のようにインシュロックで
固定します。



3.同軸ケーブルの加工(同軸ケーブル同士の半田付けは実際にはケース内で行います。)
芯線を1cm、芯線被覆を2cm、網線を
1cmになるよう前処理をします。


互いに向かい合わせ、芯線と片方の網線と
を半田付けしますが、芯線の被覆が熱に弱
いので溶けないよう注意が必要です。

前もって糸ハンダを巻き付け洗濯バサミで離れないよう挟み、30Wの半田ゴテを糸ハンダにあてると染込むように半田が溶けて、芯線被覆への熱による影響が最少で済みます。

同軸の端末処理を行います。
カッターナイフで約5cm程切り込みを入れて
外被を剥がし、芯線及び網線を端から2cm
の所で切断します。(外被は切らない事)


外被を裏返してタイバンド等で押さえ、網線
芯線、VSF線を半田付けします。(約1cm)
半田付け処理後、外
被を元に戻します。



VSF線に収縮後同軸の芯線被覆と同じ位になる熱収縮チューブで処理します。
同軸の外被を被せ更に熱収縮チューブで処理します。同軸の外被が2cmVSF線に被さる事で、設営時に半田付け部への張力影響を軽減します。
★ケーブルを2cm長く切断した理由です。

4.給電部の組立

・樹脂ケース(工作BOX)にコネクタを取り付ける穴を空けるには3mmのドリル刃で円状に穴を何個所も空けて行き、空け終わった
 後ニッパで切り取り、丸ヤスリでコネクタが入る大きさにし、ネジ止め後接着剤を塗布しておきます。

・次に撚線を巻き終わったトロイダルコアをケースに接着剤で固定します。

・同軸の絶縁体(発泡ポリエチレン)を2箇所、同軸ケーブルのケース内側と外側をインシュロックで止め、同軸の内側と外側に接着
 剤を塗布し設営時張力が掛かっても抜け落ちないようにします。

・トロイダルコアから出ているリード線を上記の結線図を参考に配線して半田止めし、ケースに蓋をします。

★これで一応アンテナが出来ましたが、実際に設営してVSF線をカットしながらマッチングの最良点を探し出して下さい。
 SWR値は設置場所、給電部の角度(最良の角度は90度から120度の範囲)によっても左右されます。


完成した7MHz用ダブルバズーカアンテナです。
屋外で4.5mの移動用ポールに取り付け両サイドを
クレモナロープで引っ張って調整を行いました。
VSF線を12cmカットした所で7.05MHz(希望同調点)
に達しました。
給電線に同軸ケーブルを使用している為でしょうか、
バンド内(7.000〜7.100MHz)のSWR値が1.0と大変
フラットで、クチコミの通りバンド幅が広い特性があるのには驚きです。

給電部に塩ビ配管用に使用するチーズ(塩ビパイプを接続する際に使用するジョイントのような物)をインシュロックで止め、設営時には伸縮ポールの先端に差し込むだけで済みます。(パイプ内側に丁度両端からの中心の所が少し狭くなっているので、擦り抜けて落下する事はありません。)
設営時間の短縮と、設営時に給電部が自由に回転しますので無理な張力が掛からず、重宝します。
VSF線の折り返し部分には「タマゴ碍子」ではなく、塩ビパイプを使用しています。
タマゴ碍子ですと駐車場等路面が舗装されているような場所では設営時や撤収時によく欠けたり、風の強い時には誤って車の車体に当たって傷が付くような事がありましたが、塩ビパイプです欠けたり車体がへこむ程の傷が付きませんので良いかと思います。

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