3. マックで学ぶギリシア語(マックでギリシア語2)

(1997/05/13改訂)
3.1 再びPerseus2.0

Perseus2.0はギリシア語を読むためのツールであると同時に、ギリシア文化を学ぶためのツールでもあります。私のPerseus 2.0活用法では、ギリシア語を読むための利用法に重点を置いていましたが、そこに含まれている百科事典、ギリシア史の記述、地図や遺跡のプラン(以上はConcise、Complete版ともに)、豊富な図版とリンクは、ギリシアの歴史、考古学、諸芸術を学ぶのにもこのツールが必須であることを充分に示しています。ただ、ここには、文法を学ぶためのツール(文法表、単語テストなど)は欠けています。その種のソフトは市販のもの、フリーウェアなど豊富にありますが、どれも英語を苦労なく読むことが出来なければなりません。

3.2文法を学ぶための様々なソフト
3.2.1 市販ソフト

マックでギリシア語文法を教えてくれる市販ソフトとしては、まずCentaur SystemsのGramma(60ドル)があります。これはAthenaze(1990)という文法書に準拠したドリルプログラムで、Rhemata、Onomata、Mnemoneukaの三つの部分に分かれ、それぞれ動詞変化、名詞変化、単語記憶のドリルとなるハイパーカードスタックです。ギリシア語フォントにはDukeGreek が用いられていますが、これはSuperGreek系のキー配列を持つフォントのようで、それに切り替えることも出来ます。ただし、やってみたところ、Mnemonikaは確かに切り替わるのですが、Rhemata, Onomataはうまくフォントが切り替わらず、ギリシア文字が表示されませんでした。ちょっと原因不明です。ハイパーカードが日本語バージョンだったせいだとすれば、同じ環境の人は手を出さない方が良いかも知れません。

もう一つ、有名な市販ソフトには、Intellimationが出しているHyperGreek(45ドル)があります。これは特定のテキストに準拠したドリルではなく、それ自体テキストとドリルが一体になったギリシア語ソフト(ハイパーカードスタック)で、中級文法程度までの変化と単語を学習できます。

中級文法以降の自習ソフトとして有名なものに、Greek Practice(85ドル)があります。これは比較級、最上級、約音動詞、不規則動詞、分詞、数詞、中受動相までのドリル、1000語以上の語彙を装備した、ハイパーカードスタックです。ただし、連絡先にEmailがなく、今までのところ連絡しても返事がありませんので、日本からの注文が可能かどうかなど、詳細は分かりません。

3.2.2 シェアウェア・フリーウェア

ここでは古典ギリシア語を学ぶシェアウェア・フリーウェアで、Internetを通じて入手可能なものを紹介します。

そうするとまず見るべきは、JACT (Joint Association of Classical Teachers)が出しているギリシア語入門書、Reading Greek (Cambridge)に準拠したドリル、自己診断テストスタックのJACTGREEKと、同じテキストに準拠したJACT Vocabulary Stackです。後者はReading Greekのすべての語彙を、アルファベット順、出現順etc.にソートでき、いわば単語帳として気楽に頼ることが出来るスタックです。勿論ドリルにもなります。これらはいずれもMatt Neuburg作で、フリーウェアです。

同じ作者は、GreekVerbHelp(このソフトについての私の紹介をご参照下さい)という、ω動詞の変化を学習でき、変化表としても使えるアプリケーションや、JACTの二年次・三年次用のテキストで用いられているプラトンの抜粋に対する文法的コメンタリーのソフト、JACT Plato Readerも公開しています。これら三つのソフトはいずれも作者のホームページからダウンロードできます。

さて、聖書のギリシア語の学習のためには、Teknia Educationalから幾つかのシェアウェアソフトとフォントが出されています。

FlashWorksはギリシア語やヘブライ語のFlashCard Programで、同じ会社のギリシア語フォントMounceを使っています。ギリシア語の場合、聖書で10度以上用いられている単語が収録されています。

ParseWorksは変化形から原形を割り出すParsing用のソフト。不正解の場合にはmorphemeを提示して正解のヒントをくれます。

Peter's FaithはSuperCard Player、及びmounceフォントとともに用いるhangman game(文字当てゲーム)で、ペテロの物語の絵が楽しいものです。

これらはいずれも3ドルのシェアウェアです。

(1997/05/10)