今年の五点

例によって、『赤旗』の回顧。私と演劇評論家の菅井幸雄さん。

(1) 春琴 世田谷パブリックシアター
(2) 呼吸機械 維新派
(3) アンティゴネ (ハナン・スニル演出)6月、ハビマ国立劇場他
(4) 死の舞踏 円
(5) シンクロナイズド・ウォーキング 燐光群
菅井さん
(1) 焼肉ドラゴン 新国立劇場
(2) スペース・ターミナルケア 俳優座
(3) 春琴 世田谷パブリックシアター
(4) 兵士タナカ 東京芸術座
(5) 死の舞踏 円

今回は二つ重なっていた。菅井さんの1と4はなるほど、って思った。やっぱり年50位は観に行かないとこうしたリストを掲載していただくのは恥ずかしい。ちなみに、5位はとても悩んだ。『シンクロナイズド・ウォーキング』は最近の燐光群の中では群を抜いて面白かったが、やっぱり劇場規模が小さすぎて、一般的ではないように思う。再演を入れるなら『冒険王』や『歌わせたい男たち』が良かったけれど、まだ前回上演からあまり時間が空いていない。SPAC(の泉鏡花)はまだ宮城色が弱いし新転位21もちょっとネタがなぁ、って思って、比較考量してシンクロナイズド・ウォーキング。

『赤旗』の回顧記事の方では、「戦争と市民」を結構大きく取り上げていたけれど、感心しなかったなぁ。一箇所、演劇が「空襲」を描くその描き方、という点で非常に興味深い場面があったのだけれど、その10分程度以外は、それぞれの登場人物がちょっと高めの視点からお説教するだけになっているし、アンチ反捕鯨の視点も、これでは反捕鯨と同じくらい宗教的に見える。反捕鯨はあくまでカリカチュアの対象でしかないし。